Se-79 の半減期 の値は文献によって異なっており、原研のホームページに掲載されている「核データの表」によると 6.5 × 105 年となっていますが（2004 年 1 月現在）、他の文献では 1.1 × 106年 （アイソトープ手帳 10 版）などとなっています。これについて、現在最も信頼され公にされている値を教えてください。

Se-79の半減期に対する最新の値は ENSDF (Evaluated Nuclear Structure Data File) によると (3.27 ± 0.28) × 10⁵ 年 となっています。この値は加速器質量分析法(AMS)や液体シンチレーションカウンタ、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)などの手法で測定された値の重み付き平均で導出されました。なお、このENSDFの情報は、Nuclear Data Sheets 135, 193 (2016)に掲載されています。

6.5 × 10⁵ 年というのは古いデータになります（実際には 6.5 × 10⁵ 年より短い）。