先程の議事録が正しく受け取れないことがありましたので
もう一度送付します。

        崩壊熱評価ワーキンググループ議事録(案)

開催日時:平成7年9月8日 13:30ー17:00(原研本部第二会議室)

出席者: 池田一三(三菱)、井原 均(原研)、大竹 厳(データ工学)、
     親松 和浩(名大)、貝瀬與一郎(新型炉技術開発)、
     片倉純一(原研)、橘 孝博(早大)、中嶋龍三(法政大)、
     村田 徹(NFD)、山田 勝美(早大)、吉田 正(東芝)

配布資料: a.崩壊熱評価WG平成6年度第二回会合議事録(吉田委員)
      b.崩壊熱WG1994年度報告と1995年計画(吉田委員)
      c.ANSI/ANS-5.1-1994について(片倉委員)
              d.American National Standard for Decay Heat Power in
                Light Water reactors ANSI/ANS-5.1-1994(片倉委員)
              e.ORIGEN-2用1群定数ライブラリーの作成(核種生成量評価WG資料コピー)
      f.ORIGEN2ライブラリーのJNCD-V2ライブラリーによる置換について(片倉委員)
              g.総和法による核分裂生成物の崩壊熱計算値の誤差評価(2)
       ー核分裂集率の相関についてー     (親松委員)
      h.核分裂生成物から発生するγ線スペクトル計算の改良(親松委員)
              i.核分裂生成核種からのβ線スペクトルー計算と測定の比較(片倉委員)

I.  議事録確認
○前回会合議事録(資料a.)が確認された。


II.報告事項
(1)一般報告
○資料b.に基づき、7月6日の本委員会において、当WGの昨年度報告と本年度計画が
 承認された旨、報告があった。

○資料c.、d.に基づき、昨年度米国National Standard Instituteにより承認され、今春
 米国原子力学会により刊行された新崩壊熱スタンダードANSI/ANS-5.1-1994の紹介
 と、わが国の推奨値(原子力学会)との数値比較が報告された。

(2)進捗状況報告
○資料e.に基づいて、吉田委員より核種生成量評価WGのORIGEN-2定数作成計画の進捗
 が報告されたあと、片倉委員より資料f.に基づき、ORIGEN-2のFP収率および崩壊平均
 放出エネルギーを、JNDC FP崩壊データライブラリー第2版(以下JNDC-V2)の値に置き換え
 た崩壊熱計算結果が報告された。瞬時照射でほぼ2%以下、一年照射で1%以内の差異
 で学会推奨値が再現される。
  本来のORIGEN-2の結果、今回の結果、学会推奨値の比較は資料的価値が高いので、
 原子力学会誌に「技術資料」として投稿する方向で検討する事となった。

○資料g.に基づき、親松委員から名古屋大学での崩壊誤差評価結果が報告された。方法は
 独立であるが、結果は原子力学会推奨値の誤差のベースになっている片倉・飯島の評価
 結果に近いものとなった。きちんと纏めて、JAERI-Mレポートとして刊行する方向で
 検討することとなった。

○片倉委員より、資料iに基づき、β崩壊の大局的理論で補完したβ線エネルギースペク
 トルとスウェーデンのRudstamの最近の測定との比較が報告された。β線スペクトルを
 理論と実験で補完しあい、再構成するやり方はオリジナルであり、結果も良好なので、
 何らかのかたちで刊行するべきとの議論があり、候補に次回の核データ国際会議
 (イタリア)の名があがった。


III.討議事項

(1)ORIGEN-2ライブラリー公開の件
○上記(2)の片倉委員の報告をふまえ、ORIGEN-2ライブラリーのうち、FP崩壊熱計算に
 関わるサブファイルを、新ライブラリー全体の完成を待たず公開すべきか否かにつき、
 議論があった。この件については、菊池センター長、片倉委員、吉田委員で相談して
 対応を決めることとした。


VI. Action List
○資料c.資料f.の内容をまとめ「技術資料」として原子力学会誌に投稿を検討(片倉)
○誤差評価のレポート刊行の検討(親松委員)
○β線スペクトル計算結果の論文化の検討(1997核データ国際会議?)
○ORIGEN-2用FP崩壊熱計算サブファイルの公開の可能性検討(片倉、吉田)