シグマ研究委員会核種組成量評価 WG

                      平成7年度 第2回議事録(案)

                 日時 平成8年3月11日(月) 14:00--17:00
                  場所 日本原子力研究所本部第5会議室


出席者(順不同、敬称略)

内藤(WGリーダー)、三竹(オブザーバー:安解所)、安藤、吉田、山本(以上東芝)、
田原(三菱重工)、青山(日立)、青山(動燃)、石川(動燃:大木代理)、新谷(日本
総研:金子代理)、松村(電中研)、鈴木、菊地、片倉、黒澤、須山(以上原研)

                            ** 配布資料 **

  7-1-1 高速炉用ORIGEN ライブラリーの整備

  7-1-2 受託研究「軽水炉用ORIGEN2断面積ライブラリーの改良作業」研究成
  果概要

  7-2 BWR 燃料集合体計算

  7-3 PIE データ

  7-4-1 高燃焼度.MOX 使用済燃料の核種組成分析ならびに ORIGEN2 および連
  続エネルギーモンテカルロ法に基づく 輸送・燃焼計算コード VIM-BURNによ
  る解析との比較 (中間報告)

  7-4-2 高燃焼度 UO2 燃料と MOX 燃料の照射後試験と解析コードの評価性能
  の検討


                            ** 議事内容 **

1. 安解所における燃焼計算の紹介(資料 7-3)

三竹オブザーバーによって、ORIGEN2 と SCALE(SAS2Hモジュール)による国内 
PWR において行なわれた PIE の解析例が示された。これらの解析においては、
SAS2H による中性子スペクトル計算の影響が大きい事が示された。

2. 電中研における研究の紹介(資料 7-4-1 及び 7-4-2) 

松村委員によって、電中研における、欧州超ウラン研において行なわれたMOX 
燃料の PIE とその結果を ORIGEN2 ならびに、VIM-BURNによって解析した例 
が示された。これに対して、解析条件その他についての質問があり、

  ○ボロン濃度は 1000 ppm 、 計算値の標準偏差は不明である
  ○Eu-154 は ORIGEN2 ライブラリを使用すると C/E が悪くなる

との議論ならびに回答があった。

3. ORIGEN2断面積ライブラリの改良作業についての作業報告書の説明(資料 
7-1-2)

安藤委員によって、ORIGEN2ライブラリ作成法についての reviewがあり、さ 
らに、BWR 燃料集合体のモデル化に関する報告があった。

  その中において、

  ○スペクトル計算には、主要核種については ENDF/B-V その他は
    JENDL-3.1 を使用している
  ○比較している ORIGEN2 は、ORIGEN2.1 では無くORIGEN2-82 である
  ○Pu 冨化度による計算値の変化は、主に Pu-239 とPu-240 の共鳴吸収
    による中性子スペクトルの変化が大きいために起る事
  ○モデル化については、H/U と ダンコフ係数を保存することが望ましい
  ○臨界調整は、leakage コントロールで行っているが、漏れる中性子は
    高速群の中性子が主であるので、一群断面積には大きな影響は無い
  ○STEP-II 燃料と STEP-III 燃料での差は大きくない

との議論および回答があった。

4. モンテカルロ燃焼計算コード MKENO-BURN について(資料 7-2)

須山委員により、モンテカルロ燃焼計算コード MKENO-BURN による BWR燃焼計
算の例が示された。計算体系は、OECD/NEA Burnup Credit Criticality
Bebchmark Pahse-IIIB において採択が検討されている 体系であった。

これまでの議論によって、判断の材料は出そろったとする意見が、山本ならび
に菊地委員から出された。また、田原委員からは、設計の面から、また許認可
対応の関係上からも早い時期にライブラリが欲いと言う意見が出された。そし
て、菊地委員からは、来年度はもうライブラリを出すべきであると言う意見が
出された。 これらの意見に対して、内藤リーダーから、集合体計算と単一ピ
ンセルモデルとの結果を整理して、その単一ピンセルモデルをベースとして原
研でライブラリの作成に着手すると言う方針が出された。

5. 高速炉用 ORIGEN ライブラリの整備(資料 7-1-1)

吉田委員から、高速炉用ライブラリの整備に関する検討例が示され、10 MeV 
以上のスペクトルを考慮するために JFS3-J3.2 の群の1群より上のエネルギに
3 群を付け加えた形の73 群ライブラリを整備している旨の発表があった。

この後、高速炉用ライブラリの作成方針の話になり、

  ○高速炉用ライブラリにおいては、燃焼度依存性はもたせない
  ○パラメータサーベイをして、その適応範囲を示してもらいたい

  との議論があった。そして、73 群ライブラリとそれから ORIGEN2 ライブラ
  リを作成する utility が公開可能かとの意見については、東芝の方で検討
  を行う事になった。

6. 今後の方針に関する議論

以上の議論をふまえて、今後どのようにORIGEN2 ライブラリを作成していくの
かと言う議論になり、PWR , BWR どちらのライブラリも、原研で面倒をみるべ
きだと言う意見が山本委員から出され、了解された。

                              ** 結局 **

  ○PWR 、 BWR どちらの炉型ついても原研で作成する
  ○基本的にH/U を保存するようにした単一ピンセルモデルを使用する
  ○chain データは片倉委員によるものを使用する
 
との合意がなされ、須山委員が担当して来年度中に作成する事で合意された。
また、MOX 燃料に関しては、Full MOX 燃料についてはすぐに作成可能である
のではと言う意見が山本委員から出され、安藤委員からもニーズが高いという
意見も出た。


/*           須山賢也              |     Phone  029-282-5943        */
/*  日本原子力研究所 東海研究所    | -----------------------------  */
/*  燃料サイクル安全工学部         |                                */
/*  燃料サイクル安全評価研究室     |                                */



.