previous

7/8に開催されました第2回「標準炉定数検討WG」にて、前回(第1回)WGの議事録外貨の通り承認されました。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

             シグマ委員会標準炉定数検討WG 平成9年度第1回議事録

日時: 平成9年12月24日(水) 13:30-16:40

場所: 日本原子力研究所本部第5会議室
    
出席者: 12名(順不動、敬称略)
佐々木(WGリーダー・三菱重工)、長谷川(原研)、
山野(住友原子力)、瑞慶覧(日立)、佐治(東電ソフト)、
中田(川重)、松延(データ工学)、石川・佐々木(研)(動燃)、
山本(阪大:竹田代理)、鈴置(FBEC:亀井代理)、
島川(原研:オブザーバー)

配布資料: 標準炉定数-97-1 標準群定数検討ワーキンググループ経緯(長谷川委員)
                     97-2 JENDL−3.2によるJSSTDLの整備
                           ―遮蔽ベンチマークによる確認−(山野委員)
                     97-3 中性子/γカップリング断面積セット
                         (中性子照射試験解析用)の試作(島川オブザーバー)
                     97-4 JENDL−3.2に基づく群定数セット(佐々木委員)
                     97-5 動燃における「次世代炉定数」の開発(石川委員)

議事内容
1.概要
   本検討WGは、JENDL−3.2に基づくJSSTDLライブラリーの作成
  等の作業は進められていたが、種々の事情よりWG活動が休止状態にあった。
  WG活動を再開するためWGリーダの交替を行い、現状把握とともに、今後の
  活動に向けての議論を進めた。
   標準炉定数のニーズは高く、JENDL−3.2に基づくJSSTDLライブ
  ラリーを早急に公開する手続きを事務局側にお願いすることとなった。また、
  ライブラリーに格納されていない核種データ(Cd、Mo、Hf等)について、
  ニーズの高いものについては、追加収納していく方向とした。
   アップスキャッタリング断面積を追加し、高速領域から熱領域まで取り扱え
  る炉定数化を望む意見もあり、今後の検討課題とした。
   次回の会合では、JSSTDLライブラリーの公開作業のフォロー、次年度
  活動計画、今後のWG活動計画(JENDL−3.3公開への対応)について
  協議することとした。
   オブザーバーの島川氏には、次回よりWGメンバーとして参加していただく
  こととなった。

2.JSSTDLシステムの現状(長谷川委員)
 �� 本検討WG設立の主旨・経緯及びJSSDTLライブラリー作成の経緯が説
   明された。
 �� 長谷川・前WGリーダーの異動に伴うリーダー活動が困難になったため、佐々
   木委員へ交替した旨、報告があった。
 �� JENDL−3.2に基づく新JSSDTLライブラリーを作成したところ、
   JENDL−3.2の独自様式に由来する課題が4ヶ所あり、これに対する対
   応の説明があった。
   ■ Maxwell及び1/E縮約重みの取扱(JENDL−3.1方式に戻した)
   ■ 天然核種を構成する各同位体元素の非分離共鳴エネルギー下限値の不
    揃い(天然核種データを使用せず同位体核種データを使用する)
   ■ 散乱マトリックスのf-tableの取扱方の問題(単体σ0=0については全
    てのマトリックスを含めて単体の断面積を与える)
   ■ エネルギー分布処理時のアップスキャッタリングの可能性の排除の無
    視(実際の影響は無視できる)

3.中性子/γカップリング断面積セットDIETの紹介(島川オブザーバー)
 �� JENDL−3Pre版に基づき、JMTRでの照射試験解析用に整備したJ
   SSTDL型のライブラリーDIETの紹介があった。本ライブラリーには、
   熱群でのアップスキャタリング断面積が用意された。
 �� 中性子断面積の性能は、MGCL等の別ライブラリーと比較し、問題ないこ
   とが分かった。しかしながら、γ線についてはγ線発生マトリックスに課題
  (過大評価)がある。
 �� 小回りが利くよう、中性子56群、γ線25群とライブラリーとした。現在
   実施されている照射試験の解析に使用されている。

4.JENDL−3.2によるJSSTDLの整備(山野委員)
 �� JENDL−3.2による新JSSTDLライブラリーを作成したところ、問
   題点の指摘があり、この点に対する解決策を検討すると共に、ライブラリー
   を修正した旨の報告があった。
 �� 縮約の重み関数の影響を受けにくくするため、これまで熱群を5分割してい
   たが、10分割とした。この結果、中性子は295群から300群となった。
 �� 縮約の重み関数は、国際的な比較を考慮し、VITAMINE-Eと同一のもの
   (iwt=11)を採用した。
 �� JASPER遮蔽ベンチマーク問題2ケースを用い性能を評価した結果、MCN
   P等との解析結果の一致がよく、また散乱マトリックス・非分離共鳴領域に
   関する課題も実質不都合がないことを確認できた。
 �� 新ライブラリーを公開する前に、今回の課題の発見の基となった動燃側の解
   析を検証のため再度実施することが望ましいとの意見があり、早急に実施す
   る方向となった。<会議後担当者間で協議し、至急原研側で従来の100群
   定数を用意し、動燃・川重側で検証解析を実施することとなった>
 �� JSSTDLライブラリーは、汎用(all purpose)であっても完全(all mighty)
   である必要ないが、熱群のアップスキャタリング断面積の必要性であり、こ
   の点が今後の課題である旨、結論された。
 �� 現状、遮蔽計算にはJENDL−2に基づいたライブラリーが使用されてお
   り、この点からも早急なる新ライブラリーの公開の要望が出された。
 �� 早急なライブラリー公開について、委員側から事務局側に依頼することとな
   った。また、ライブラリー公開の後追いでよいが、ライブラリー利用・性能
   評価に関するレポートの作成・発行を急ぐことも確認した。

5.JSSTDL及び本検討WGに関する協議
 �� 石川委員から、現状のライブラリー(JFS−3−J3.2)の性能は満足で
   きるものだが、FBR多様化に対し以下に示すような課題が残されており、
   阪大・原研と「次世代炉定数」を共同開発している旨、紹介があった。
   ■ JUPITERと小型炉のkeffのC/Eに系統的差違が存在する
   ■ ブランケット内反応率の系統的誤差が解消できない
   ■ 温度の異なる燃料集合体間での共鳴干渉が取り扱えず、ドップラー反応
    度が適切に評価できない
   ■ 熱エネルギー場の登場への対応
   ■ 欧州での超多群化(超微細化)されたライブラリーの開発
 �� 上記ライブラリーは、H9年度から3年間で開発の見極めを行う方向で検討
   を進めている。最終的には、超多群(マルチバンド法の採用)、中性子の高次
   非等方散乱を考慮した断面積、熱群のアップスキャターリング、等を取り込
   む可能性を検討する。
 �� 上記の紹介に対し、超多群化に賛意を示す委員と、簡便に誰でも使用できる
   標準断面積として超多群化はふさわしくない、との意見交換がなされた。
 �� 広く、共通的JENDL−3.2を利用してもらうためには、熱群のアップス
   キャターリング(せめて、自由ガスモデルでも良い、との意見もあり)の追
   加が必要であると、多数の委員から表明された。
 �� 現状の収納核種が60であること、γ線データの収納数が少ないことから、
   JENDL3.2全核種の収納、γ線データの充実の要望があった。
 �� 発電炉の設計・研究に係わるグループが、JENDL−3.2を利用するには、
   WIMS型で、熱群のアップスキャターリングが入っているものが望ましいと
   の意見が出された。
 �� 将来対応として、KERMA、DPAまで収納されたライブラリー、SCALEシス
   テムのようなモジュール化したライブラリーの要望もあった。
 �� 核データセンターとして、今後も他の断面積処理コード検証の位置付けとし
   て、PROF−GROUCHを保守していくつもりであることが表明された。
 �� 本WGの今後の対応(結論)は、以下のとおりであった。
   ■ 早急なる新ライブラリーの公開(動燃側での再検証結果を確認後:この
    部分、WG終了後、幹事側で確認しました)
   ■ 公開に伴うレポートの準備
   ■ 可能な限り早急にニーズの高い核種データの追加
   ■ アップスキャッタリング断面積の追加の検討
   ■ JENDL−3.3への対応(今後の標準ライブラリーへの)対応方針検
    討

6.その他
 �� 次回: 可能であれば、年度内に開催する。議題は、以下のとおり。
   ■ 新ライブラリー公開に関するフォロー状況
   ■ 核種・アップスキャタリングデータ追加の状況フォロー
   ■ 次年度活動の方針
   ■ JENDL−3.3への対応の検討

                                                        − 以 上 −    

                                                            − 以 上 −
----

240-8401
横浜市西区みなとみらい3−3−1
三菱重工業株式会社
原子力事業本部・原子力技術センター
原子炉・安全技術部
(tel)045-224-9606
(FAX)045-224-9971/9962