KTUY質量公式

KUTY質量公式2005年改訂版

小浦 寛之*1・橘 孝博*2・宇野 正宏*3・山田 勝美*4
*1日本原子力研究開発機構、 e-mail: jendl@jaea.go.jp
*2 早稲田大学高等学院
*3 文部科学省
*4 早稲田大学

2005年7月8日改訂


原子核質量の大局的様相を表す表式に微視的効果を取り入れたKUTY質量公式を改訂した。改訂した質量公式をKTUY質量公式と呼ぶ(参考文献1,2)。この公式は変形を含めた微視的効果について、球形基底の考え方で取り入れたのが主な特徴である(参考文献3)。今回の改訂では主に平均的偶奇部分が改良されている。本質量公式は、軽い核(陽子数Z = 2、中性子数N = 2)から超重核までの核種領域の基底状態の質量と形状を与えている。 合わせた実験質量値に対して2つの質量表を用意した。

質量表(テキストファイル)
Z=2、N=2からZ=130、N=200までの原子核について質量値Mcal、殻エネルギーEsh、変形パラメータα2、α4、α6が載せてある。

KTUY04_m246.dat: 合わせた実験質量値としてAudi-Wapstraの1995年版(参考文献4)を用いたもの。

KTUY05_m246.dat: 合わせた実験質量値としてAudi-Wapstra-Thibaultの2003年版(参考文献5)を用いたもの。

質量表(PDFファイル)
KTUY04_m246S12np.pdf (880 KB、169ページ)
KTUY05_m246S12np.pdf (880 KB、169ページ)

上記に加えて1中性子分離エネルギー、2中性子分離エネルギー、1陽子分離エネルギー、2陽子分離エネルギーが載せてある。 上記PDFファイルの説明は、

KTUY04explanation.pdf
KTUY05explanation.pdf

に与えてある。

参考文献

  1. H. Koura, T. Tachibana, M. Uno and M. Yamada, RIKEN Accel. Prog. Rep. 36 (2003) 9: H. Koura, TOURS Symposium on Nuclear Physics V, AIP Proceedings 704 (2004) 60.
  2. 2. H. Koura, T. Tachibana, M. Uno and M. Yamada, Prog. Theor. Phys. 113 (2005) 305.
  3. H. Koura, M. Uno, T. Tachibana and M. Yamada, Nucl. Phys. A674 (2000) 47.
  4. G. Audi and A.H. Wapstra, Nucl. Phys. A595 (1995) 409.
  5. G. Audi, A.H. Wapstra and C. Thibault, Nucl. Phys. A729 (2003) 337.