原子核質量の大局的様相を表す表式に微視的効果を取り入れたKUTY質量公式を改訂した。改訂した質量公式をKTUY質量公式と呼ぶ(参考文献1,2)。この公式は変形を含めた微視的効果について、球形基底の考え方で取り入れたのが主な特徴である(参考文献3)。今回の改訂では主に平均的偶奇部分が改良されている。本質量公式は、軽い核(陽子数Z = 2、中性子数N = 2)から超重核までの核種領域の基底状態の質量と形状を与えている。
合わせた実験質量値に対して2つの質量表を用意した。
- 質量表(テキストファイル)
- Z=2、N=2からZ=130、N=200までの原子核について質量値Mcal、殻エネルギーEsh、変形パラメータα2、α4、α6が載せてある。
KTUY04_m246.dat: 合わせた実験質量値としてAudi-Wapstraの1995年版(参考文献4)を用いたもの。
KTUY05_m246.dat: 合わせた実験質量値としてAudi-Wapstra-Thibaultの2003年版(参考文献5)を用いたもの。
- 質量表(PDFファイル)
- KTUY04_m246S12np.pdf (880 KB、169ページ)
KTUY05_m246S12np.pdf (880 KB、169ページ)
- 上記に加えて1中性子分離エネルギー、2中性子分離エネルギー、1陽子分離エネルギー、2陽子分離エネルギーが載せてある。 上記PDFファイルの説明は、
KTUY04explanation.pdf
KTUY05explanation.pdf
に与えてある。
参考文献
- H. Koura, T. Tachibana, M. Uno and M. Yamada, RIKEN Accel. Prog. Rep. 36 (2003) 9: H. Koura, TOURS Symposium on Nuclear Physics V,
AIP Proceedings 704 (2004) 60.
- 2. H. Koura, T. Tachibana, M. Uno and M. Yamada, Prog. Theor. Phys. 113 (2005) 305.
- H. Koura, M. Uno, T. Tachibana and M. Yamada, Nucl. Phys. A674 (2000) 47.
- G. Audi and A.H. Wapstra, Nucl. Phys. A595 (1995) 409.
- G. Audi, A.H. Wapstra and C. Thibault, Nucl. Phys. A729 (2003) 337.
|