核データに関する質問・要望
Q. 核分裂収率で『Independent』及び『Cumulative』の定義は?
JENDL-4.0 Fission Yield Sublibrary 及び
JENDL FP Fission Yields Data File (JENDL/FPY-2011)
の核分裂収率データは、『Independent』と『Cumulative』の
2 種類の収率が含まれています。
『Independent』は、核分裂が発生した瞬間の核種ごとの生成数の期待値で、
2 体核分裂のみの場合は総計が 2.0
になります。(実際の核分裂収率データは 3
体核分裂で生成する軽核が含まれるため 2.0 より若干大きくなります。)
一方、『Cumulative』は、核分裂後の(主に β
)崩壊による核種の生成量が収率に加算されており、収率の総計は 2.0
より大きくなります 。例えば、 2 体核分裂の場合、
JENDL-4.0 Fission Yield Sublibrary
の U-235 の熱中性子入射では、
Independent
の収率の総計が 2.0 であるのに対し、 Cumulative
では総計は 8.4 となります。
(2012 年 7 月
12 日 更新)
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