各位

柴田@原研核データセンターです。



3月19日に開催された運営委員会議事録(承認済)をお送りいたします。



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                       平成15年度第3回シグマ研究委員会運営委員会議事録



日時:2004年3月19日(金) 13:30-17:30

場所:住友原子力工業株式会社 会議室

出席者:井頭政之(東工大)、吉田正(武蔵工大)、北沢日出男(防衛大)、石川眞(JNC)、

瑞慶覧篤(日立)、山野直樹(住友)、長谷川明、水本元治、片倉純一、

中川庸雄、千葉敏、深堀智生、奥村啓介、柴田惠一(原研)



配付資料

1.	平成15年度第2回シグマ研究委員会運営委員会議事録(案)

2.	高エネルギー核データ評価WG平成15年度活動報告・16年度活動計画

3.	評価計算支援システムWG平成15年度活動報告・16年度活動計画

4.	FP核データ評価WG平成15年度活動報告・16年度計画

5.	天体核データ評価WGの活動報告

6.	リアクター積分テストWG活動報告

7.	Shielding積分テストWG平成15年度活動報告および平成16年度計画(案)

8.	シグマ委員会標準炉定数検討WG報告

9.	中高エネルギー核データ積分テストWG平成15年度報告および平成16年度計画(案)

10.	平成16年度シグマ委員について(予定)

11.	シグマ検討小委員会答申第2次案



議事

1.	議事録確認

前回運営委員会議事録(配付資料1)は原案通り承認された。



2.	審議事項

1)	各WGの15年度活動報告及び16年度活動計画

(a)	高エネルギー核データ評価WG

 配付資料2に基づき、深堀WGリーダーが報告した。15年度は高エネルギーファイ

ルの一部を公開すると共に、光核反応ファイルを完成させた。16年度は高エネルギー

ファイルの残りの核種の評価及びIFMIF用ファイル、PKA/KERMAファイルの作成

を進める。これに対して、Li、B、Pb、Biのデータは早くほしい、将来は共分散デー

タも検討してほしい、IFMIF用データは3GeVのファイルで代用できるのではないか、

等のコメントがあった。

(b)	評価計算支援システムWG

 配付資料3に基づき、深堀WGリーダーが報告した。15年度は、光学ポテンシャル、

準位密度、核分裂反応の検討及び統合核データ評価システム(W-Indes)の試作を実施

した。16年度もこれらの活動を継続する。「次期JENDL検討小委員会」報告書にある

評価のガイドラインもしくはチェックリストを作成してほしいとの要望があり、WGと

して検討することになった。

(c)	FP核データ評価WG

 配付資料4に基づき、柴田WGリーダーが報告した。15年度は、JENDL-3.3の評

価手法及び評価値のレビュー、今後の評価手法の検討、分離共鳴パラメータの調査、利

用者サイドからのニーズの検討を行った。16年度は、評価核種の優先順位付け、分離

共鳴パラメータの改訂及びスムーズパートの評価手法の検討を行う。優先順位の決定に

は、利用者及び炉物理専門家の意見も反映してほしいとの要望があった。

(d)	天体核データ評価WG

 配付資料5に基づき、千葉WGリーダーが報告した。15年度は、計算コード及び基

礎データベースの整備、重・超重核の核分裂関連研究等を行った。16年度は、HF+DSD

コードシステムの作成、重核の崩壊・核分裂収率計算、軽核の反応率計算等を実施する。

(e)	リアクター積分テストWG

 配付資料6に基づき、奥村専門委員(森WGリーダー代理)が報告した。15年度は

JENDL-3.3等を使ったベンチマークテスト、JENDL-3.3、ENDF/B-VI.8、JEF-2.2、

JEFF-3.0に基づくMVP、SRACライブラリーの改訂を行った。16年度は、JENDL-3.3

等によるベンチマーク計算や熱中性子炉系の感度解析を継続する。

 MA共分散について議論してほしいとの要望があり、核データセンターとして対応す

ることになった。また、keV領域の235U捕獲断面積の妥当性について検討してほしい

との要望があり、関係者が問題点を纏めることとした。

(f)	Shielding積分テストWG

 配付資料7に基づき、山野WGリーダーが報告した。15年度は報告書作成のために、

JENDL-3.3積分テスト結果を検討した。16年度は、上記報告書を出版すると共に、原

子力学会標準委員会の活動に引き続き協力する。

(g)	標準炉定数検討WG

 配付資料8に基づき、瑞慶覧WGリーダーが報告した。15年度はJSSTDL-300の問

題点、高速炉用次世代炉定数作成システム整備の進捗状況及びSRAC、MVPの利用状

況を議論した。16年度は、標準化のため、「標準炉定数ライブラリー仕様書」作成を行

う。また、本WGの対象を燃焼計算コードまで拡張する。最後の点に関しては、核種

生成量評価WGと連携が必要とのコメントがあった。

(h)	中高エネルギー核データ積分テストWG

 配付資料9に基づき、山野WGリーダーが報告した。15年度は、NJOY99及びMCNPX

の整備を行い、断面積処理上の問題点を検討した。16年度は、JENDL高エネルギーフ

ァイルから輸送計算用断面積ライブラリーを作成し、ベンチマーク問題を解析する。ま

た、断面積処理法(陽子入射データ、MVP・ANISN等への適用)を検討する。なお、

16年度からWGリーダーを深堀専門委員に交代することが承認された。

2)	平成16年度シグマ委員について

 配付資料10に基づき、中川幹事から16年度の委嘱予定委員の変更について報告が

あった。理研については、交代者がいるかどうか再度確認することになった。

3)	シグマ委員会あり方検討小委員会報告

 配付資料11に基づき、吉田委員が答申案を説明した。シグマ委員会の果たすべき役

割、今後の展開等が纏められた。議論の結果、語句を修正した後、最終答申として原研

核データセンター室長に提出することが了承された。

4)	2004年核データ研究会

 深堀専門委員から、開催予定について報告があった。昨年に引き続いて、チュートリ

アルも実施する。なお、実行委員長は三菱重工の田原氏にお願いすることになった。



3.	報告事項

1)	核データ部会関連

 今秋の日韓合同セッションについては、春の原子力学会(岡山大学、3月29?31日)

の2日目に議論する。運営委員の交代に伴い、部会長が小林氏(京大炉)から馬場氏(東

北大)にかわる。部会賞の導入を検討しており、16年度から実施の予定である。



4.	その他

1)	宿題事項

    なし

2)	次回日程とオブザーバー

 6月17日(木)東京で開催する。WG 15年度活動報告・16年度計画の説明のため

に、核燃料サイクル専門部会及び常置グループのリーダーをオブザーバーとして招聘す

る。