各位 柴田@原研核データセンターです。 10月18日に開催されたFP核データ評価WG会合の議事録(案)を 送付いたします。 ============================================================================ FP核データ評価WG平成16年度第2回会合議事録(案) 日時: 平成16年10月18日(月) 13:30-16:50 場所: 原研計算科学技術推進センター第1大会議室 出席者:川合將義(KEK)、堀順一(京大炉)、石川眞、古高和禎(サイクル機構)、 瑞慶覧篤(日立)、安藤良平(東芝)、村田徹(アイテル)、 杉暉夫(東海原子力サービス)、松延廣幸(元住友原子力)、千葉敏、 中川庸雄、岩本修、岩本信之、柴田惠一(原研) 配付資料 FP04-9 70,72,73,74,76Geの評価 岩本修 FP04-10 89Y共鳴パラメータの一次評価 村田 FP04-11 Evaluation of Fission Product Resolved Resonance Parameters for JENDL-4: Mass number A=139-160 瑞慶覧 FP04-12 マックスウェル平均断面積についての注意 中川 FP04-13 Priority Determination for JENDL-4 FP Evaluations 柴田 議事 1. 議事録確認 下記の修正の後、前回議事録を承認した。 * 1ページ、配付資料FP04-3の「岩本」を「古高」に修正。 * 2ページ、「7. 共鳴パラメータの検討」で106Ruを103Ruに修正。 2. Geの評価 岩本修氏がBNL/NNDCで行った70,72,73,74Geのデータ評価について説明した。(配付資料 FP04-9)共鳴領域では、Mughabghabが以前評価した共鳴パラメータでは、共鳴エネルギ ーが系統的に天然元素の実験値からずれることが分かった。JENDL-3.3の評価値も Mughabghabの値を採用しており、共鳴エネルギーは同様にずれている。スムーズパート の計算には、天然元素の全断面積を再現するように得られた中性子光学ポテンシャルを使 っている。計算結果は各同位体の測定値を良く再現しており、JENDL-4のデータとして採 用出来る。 3. 89Yの分離共鳴パラメータについて 村田委員が資料FP04-10に基づき、89Y分離共鳴パラメータの評価状況について説明し た。中性子幅はAgrawal et al.の論文より採用し、捕獲幅はBoldeman et al.のcapture area を再現するように決定した。平均の捕獲幅がJENDL-3.3より大きめになっている。 4. A=130-160の共鳴パラメータの現状調査 瑞慶覧委員が担当の共鳴パラメータの現状について報告した。(FP04-11)JENDL-3.2の ための評価以降に出版された測定値を考慮すると、実際の評価対象は全55核種の内16核 種となる。 5. マックスウェル平均断面積について 中川委員が配付資料FP04-12に基づきマックスウェル平均断面積の定義について解説し た。定義式によって値が12%違うので、注意する必要がある。 6. 評価の優先順位 柴田委員が、前回配布した評価の優先順位表を改訂した。(FP04-13) 更なるコメントが あれば、柴田委員まで連絡することとした。 7. その他 スムーズパートの評価手法について議論した。モデルパラメータの系統性を検討するグ ループ及びJENDL-3でのスムーズパート評価手法の問題点のリストアップの必要性が指 摘された。柴田委員にスムーズパートの評価手法やこれまでの評価での問題点に関する意 見を送ることにした。 次回会合予定 平成17年2月頃 宿題事項 1. 全員 スムーズパートの評価手法(共通のツールを使うか、各担当者が自分のお気に入りのコ ードを使うかなど)及び今までの評価での問題点を柴田委員に電子メールで送る。