各位 柴田@原研核データセンターです。 平成16年6月に開催されたシグマ研究委員会運営委員会議事録を送付致します。 ==================================================================== 平成16年度第1回シグマ研究委員会運営委員会議事録 日時:2004年6月16日(水) 13:30-17:40 場所:東工大原子炉工学研究所 1号館1階会議室 出席者:井頭政之、山野直樹(東工大)、馬場護(東北大)、吉田正(武蔵工大)、 古林徹(京大炉)、石川眞(JNC)、瑞慶覧篤(日立)、長谷川明、水本元治、 片倉純一、中川庸雄、奥村啓介、柴田惠一(原研) 配付資料 1. 平成15年度第3回シグマ研究委員会運営委員会議事録(案) 2. 崩壊熱評価ワーキンググループ平成15年度活動報告と平成16年度活動計画 3. 核種生成量評価WGの平成15年度活動報告と16年度計画 4. 核分裂生成物収率データ評価WG平成15年度活動報告・16年度活動計画 5. ENSDFグループ活動報告 6. JENDL編集グループH15年度活動報告及びH16年度活動計画 7. CINDAグループ平成15年度活動と16年度の予定 8. 医学用原子分子・原子核データグループ平成15年度の活動概要及び平成16年度の 活動計画 9. 核データニュース編集委員会平成15年度活動と16年度の予定 10. HPRLグループ平成15年度活動報告・16年度活動計画 11. シグマ特別専門委員会・シグマ研究委員会本委員会 12. 第16回NEA/NSC核データ評価国際協力ワーキングパーティ会合出席報告 13. 第25回国際核データ委員会(INDC)会合出席報告 14. OECD/NEA/NSC第15回会合報告 15. OECD/NEA/NSC実行グループ会合(第13回)報告 16. 2004年核データ研究会の概要 17. 核データ・炉物理特別会合について 議事 1. 議事録確認 前回運営委員会議事録(配付資料1)は原案通り承認された。 2. 審議事項 1) 16年度本委員会について 中川幹事より配付資料11に基づき、本委員会の議題案が示された。主査選挙及び報 告事項として「シグマ委員会あり方検討小委員会報告」を含めることとした。また、講 演は特別報告とし、原研深堀氏に「高エネルギーファイル及び光核反応ファイルの公開」 について話をしてもらうこととした。日程については、事務局が調整する。 2) 各WGの15年度活動報告及び16年度活動計画 (a) 崩壊熱評価WG 配付資料2に基づき、吉田WGリーダーが報告した。15年度はTAGSデータを用い たFP崩壊熱計算を実施した。16年度はTAGSデータを用いた崩壊熱計算と問題点の 解明及びWPECサブグループ立ち上げの是非を検討する。また、アクチニド崩壊熱標 準化について、核種生成量評価WGと協力内容を議論する。 (b) 核種生成量評価WG 配付資料3に基づき、奥村WGリーダーが報告した。15年度は、ORIGEN計算要求 精度の調査、高速炉における核データ不確かさの影響に関する検討、PIE解析結果の検 討及びJENDL-3.3ベースのORIGENライブラリーの作成を行った。16年度は、13-15 年度の活動報告書の出版、アクチニド崩壊熱の検討、最新版ORIGENの導入、軽水炉 MOXのPIE解析及びPIE解析結果の核データへのフィードバックを実施する。 (c) 核分裂生成物収率データ評価WG 配付資料4に基づき、片倉WGリーダーが報告した。15年度は、収率を計算するシ ステマティックスを拡張し、ENDF/B-VIの評価値と比較した。16年度は、ENDF/B-VI との比較を継続すると共に、誤差の検討、JENDL-4のための収率データの作成を実施 する。優先順位付けをして評価を進めてほしいとの要望があった。 (d) ENSDFグループ 配付資料5に基づき、片倉委員(飯村Gリーダー代理)が報告した。15年度は、日 本が担当している質量数A=118-129の内、118、122-124、127、129の更新・改訂を 実施した(122、123は終了)。16年度は、更新作業を引き続き行うと共に、MAのガ ンマ線表の出版、WWW用核図表の改訂を行う。将来的な評価体制について検討して ほしいとのコメントがあった。 (e) JENDL編集グループ 配付資料6に基づき、柴田Gリーダーが報告した。15年度はJENDL-3.3 Updated Fileの作成及び、JENDL-3.3のフィードバック情報の収集を行った。16年度は、フィ ードバック情報の収集を継続すると共に、JENDL-4作成のために他のWG活動等に協 力する。 (f) CINDAグループ 配付資料7に基づき、中川Gリーダーが報告した。15年度は196件のエントリーを 作成した。16年度もエントリー作業を継続する。 (g) 医学用原子分子・原子核データグループ 配付資料8に基づき、古林Gリーダーが報告した。15年度は、「医学用原子分子・ 原子核データグループの3年間の活動報告書(JAERI-Review 2003-022)」を出版する と共に、核融合、放射線工学等の他分野との交流、連携を模索した。16年度は、「医学 利用に関係するデータ等のニーズに関する調査」実施、情報発信、他分野との交流を行 う。データニーズの調査は、今後の活動にとって非常に有益であるとのコメントがあっ た。 (h) 核データニュース編集委員会 配付資料9に基づき、中川編集委員長が報告した。15年度は、No.75-77を出版した。 16年度も、3号の出版を予定している。 (i) HPRLグループ 配付資料10に基づき、片倉委員(深堀Gリーダー代理)が報告した。15年度は、 日本要求分の改訂を行った。16年度は、新規要求の検討をするとともに、活動を活性 化するためにHPRLについて広報活動(投稿等)を行う。新規要求をするために、感 度解析等のバックデータの提供が必要であり、バリアーが高すぎるのではないかとのコ メントがあった。 3) 核データ・炉物理特別会合について 配付資料17に基づき、中川幹事からシグマ委員会が従来企画してきた核データ・炉 物理特別会合を今後継続するかどうかの問題提起があった。議論の結果、同特別会合は 核データ・炉物理の境界領域の問題を議論する場として重要であり、今後もシグマ委員 会として可能な限り企画することにした。 3. 報告事項 1) NEA/NSC核データ評価国際協力ワーギングパーティー(WPEC) 配付資料12に基づき、片倉委員が5月25-28日にエクサンプロバンスで開催された WPEC会合の内容を説明した。SG21(FP断面積の比較)をフォローアップするSG が了承された。また、SG22(低濃縮ウランLWRでの反応度)は、その活動を1年間 延長することになった。 2) 国際核データ委員会(INDC) 配付資料13に基づき、長谷川委員が5月4-7日にIAEA(ウィーン)で開催された INDC会合の内容を説明した。 3) OECD/NEA/NSC会合及びNSC実行グループ会合 配付資料14,15に基づき、長谷川委員が6月9-11日にOECD本部(パリ)で開催さ れたNSC会合及びNSC実行グループ会合(旧データバンク委員会)の内容を説明し た。 4) 核データ研究会 配付資料16に基づき、中川幹事が11月11,12日に開催される2004年核データ研究 会の準備状況を説明した。 5) 核データ部会関連 6月8日に「核データ研究とその原子炉への適用に関する討論会」を実施した。4部 会合同の日韓サマースクールは準備中である。今秋の日韓合同セッションは10月30,31 日に韓国で開催する。 4. その他 1) 宿題事項 事務局は本委員会の日程を調整する。 2) 次回日程 12月10日(金)開催する。来春の核データ・炉物理特別会合については、メールベ ースで検討する。