各位

柴田@原研核データセンターです。



3月14日に開催されたFP核データ評価WG会合の議事録(案)を送付致します。





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      FP核データ評価WG平成16年度第3回会合議事録(案)



日時: 平成17年3月14日(月) 13:30-17:25

場所: 原研東海研究2棟221号室

出席者:川合將義(KEK)、石川眞、古高和禎(サイクル機構)、瑞慶覧篤(日立)、

    村田徹(アイテル)、杉暉夫(東海原子力サービス)、松延廣幸(元住友原子力)、

    中川庸雄、岩本信之、柴田惠一(原研)



配付資料

FP04-14	FP核データ評価WG平成16年度活動報告・17年度計画	   柴田

FP04-15	担当核種(Y, Zr, Nb)の共鳴パラメータ検討の進捗状況	村田

FP04-16	FPNDWG作業進捗状況報告	               松延

FP04-17	分離共鳴パラメータ評価作業の進捗状況	      瑞慶覧

FP04-18	分離共鳴パラメータの評価(Z=45-52)	            柴田



議事

1.	議事録確認

 前回議事録を承認した。



2.	16年度活動報告・17年度計画

 運営委員会で報告した本WGの活動成果及び次年度計画(配付資料FP04-14)について

柴田委員が説明した。



3.	分離共鳴パラメータの評価

1)	村田委員担当分(配付資料FP04-15)

 89Yの作業はほぼ終了した。現在、91Zrに取りかかっており、新しいデータとしては

Leinweber et al. (2000)の測定値が利用可能である。今後、93Zr、94Zr、96Zr、93Nbの新デ

ータの検討を行っていく。

2)	松延委員担当分(配付資料FP04-16)

 75Asの測定値間の矛盾について検討した。

3)	瑞慶覧委員担当分(配付資料FP04-17)

 担当核種について実験データの現状について報告した。

4)	柴田委員担当分(配付資料FP04-18)

 担当核種(Z=45-52)の評価を終了した。委員からのコメントとしては、

*	共鳴公式は多準位Breit-Wignerで良いか?

*	共鳴積分にJのassignが効いてくるのではないか?

*	Cd-113に関しては、Frankle et al.(1992)のデータを15keVまで採用したらどう

か?(現在は、4 keVまでしか使っていない。)

等があったので、検討することにした。

5)	ルール

 分離共鳴パラメータの改訂は、あくまでも考慮すべき新測定値がある場合のみ行うこと

をWGのコンセンサスとした。新測定値がない場合は、再検討すべき重大な問題が分かっ

ていない限り、JENDL-3.3のままとする。

6)	核種の再配分について

 松延委員、瑞慶覧委員の担当核種数が多いので、中川委員、古高委員、柴田委員を加え

て再配分することにした。配分案は、柴田委員が作成する。



4.	今後の仕事及びスケジュール

1) タイムスケジュール

 FP核データ評価は、平成17年4月から3年で終了する。その為にも、分離共鳴パラメ

ータの評価は1年をめどに終わらせる。

2) スムーズパートの計算手法について

 現時点でどのコードを使うかは決定していない。ガンマ線生成まで考慮すると今までの

コードシステムは使えない。とりあえず、TALYSコードの使い勝手を古高委員が検討する

ことにした。

 計算の入力パラメータとして必要な光学模型ポテンシャルパラメータの決定及びRIPL

の離散準位のアップデートは核データセンターで行うことにした。

 非分離領域では、上限エネルギー及びENDFフォーマットのオプション(非分離共鳴パ

ラメータは自己遮蔽の計算のみに使い、断面積はポイントワイズで与える。)を採用するか

どうかの検討を行うことにした。



次回会合予定

  平成17年6月7日(火) 原研計算科学会議室(上野)