深堀@核データセンターです 2月10日に開催されました評価計算支援システムWG会合議事録(案) をお届けします。 --------------------------------------------- シグマ研究委員会・核データ専門部会 評価計算支援システムWG 2004年度第2回会合議事録(案) 日 時:平成17年2月10日(木) 13:30〜17:30 場 所:日本原子力研究所 計算科学技術推進センター 第1小会議室 出席者:北沢(東工大)、渡辺(九大)、千葉、中川、市原、岩本、 深堀(原研)、中村(元富士電機、発表者) 配布資料: ECSS-04-5:Program OPTMAN and SHEMMAN Version 8 (2004)(千葉) ECSS-04-6:アクチニド核データ評価のための計算コード開発(2)前平衡過 程・DWBA(岩本) ECSS-04-7:核データ計算コードPODの開発(市原) ECSS-04-8:Program HIKARI(北沢) ECSS-04-9:ND2004(3)評価関係の発表(深堀) ECSS-04-10:CSEWG及びUSNDP会合報告(深堀) ECSS-04-11:教科書目次(案2)(深堀) ECSS-04-12:教科書内容の検討事項:核反応理論について(案)(渡辺) ECSS-04-13:評価計算支援システムWG平成16年度活動報告・17年度活動 計画(深堀) 議 事: 1. 前回議事録確認 前回議事録を確認した。 2.OPTMANとSHEMMAN 配付資料ECSS-04-05を用いて、千葉委員がSoukhovitski氏と作成した軟回転 体模型(SRM)に基づく結合チャンネル(CC)計算プログラムOPTMAN及びハミ ルトニアン・パラメータを計算する附属プログラムSHEMMANについての報告が あった。OPTMANは、偶-偶核の弾性及び非弾性散乱に関するCC計算をSRMによる 核構造を元に計算できる。また、GNASHやSTAPRE用の透過係数も出力可能であ る。SHEMMANはOPTMANのための核構造パラメータを決定し、OPTMANの入力とし て出力する。既にC, Si, S, Fe, Cr, Ni, W, Th, Uでチェックを行い、核構造 パラメータのデータベースも準備されている。これを合わせて、シグマ委員会 に公開予定である。 3.C++言語を用いたアクチニド核データ評価のための計算コード開発(2) 配付資料ECSS-04-06を用いて、岩本委員が作成した前平衡模型計算プログラ ムCCPM及びDWBA模型計算プログラムCCDMについての報告があった。これらはマ イナーアクチニド核データ評価のためにC++言語を用い、オブジェクト指向の 考え方で作成された。先に報告されたCCSM及びCCOMと共に利用できる。前平衡 過程はKalbachの陽子・中性子2成分励起子模型を利用している。今後、核分 裂チャンネルの改良、直接中性子捕獲過程、前平衡クラスタ粒子放出、光子・ 軽イオン入射の取り扱い、ENDF形式の出力等の部分を作成する予定である。 4.核データ計算コードPODの開発 市原委員が配付資料ECSS-04-7を用いて、FORTRANによる核データ計算コード PODの開発について報告した。光学模型計算及びDWBAによる中性子、陽子、重 陽子、三重陽子、3He粒子、α粒子に関する弾性及び非弾性散乱の計算が可能 であり、現在、Kalbachの励起子模型(1成分)を用いた前平衡過程部分を作 成している。今後、Hauser-Feshbach統計模型の部分を作成する予定である。 5.中性子及び陽子捕獲断面積計算コードHIKARI 北沢委員が配付資料ECSS-04-8に基づき、巨大共鳴(E1, E2, E3, M1)及び 直接・半直接(DSD)捕獲模型による捕獲断面積計算コードHIKARIについて報 告した。現在、マニュアルを作成中であり、その後公開する予定である。 6.会議の報告 深堀委員より、核データ国際会議(ND2004、配付資料ECSS-04-9)及び CSEWG/USNDP会合(配付資料ECSS-04-10)の報告が行われた。 7.教科書の作成について 核データに関する教科書の作成について、深堀委員が配付資料ECSS-04-11に より目次の改定案(案2)を提案し、渡辺委員が配付資料ECSS-04-12により核 反応理論部分の検討経緯を報告した。教科書に関しては、評価の方法論が中心 になるべきであり、第4章の「核データ評価の方法」の部分を詰めて、これに 関連する形で他の章を記述すべきである。この提案に伴い、深堀委員が第4章 のたたき台を作成し、他の章との連携を検討することとした。 8.平成16年度活動報告・17年度活動計画 深堀委員より配付資料ECSS-04-11に基づき、本WGの平成16年度活動報告・ 17年度活動計画の提案があり、承認された。 9.その他 次回の会合は、未定。 --------------------------------------------- Tokio Fukahori Nuclear Data Center Japan Atomic Energy Research Institute Tokai-mura, Naka-gun, Ibaraki-ken 319-1195, Japan TEL:+81-29-282-5907, FAX:+81-29-282-6216,5766 www: http://wwwndc.tokai.jaeri.go.jp/ ---------------------------------------------