各位
柴田@原研核データセンターです。

6月7日に開催されたFP核データ評価WG会合の議事録(案)をお送りします。


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         FP核データ評価WG平成17年度第1回会合議事録(案)

日時: 平成17年6月7日(火) 13:30-17:40
場所: 原研計算科学推進センター第1大会議室
出席者:川合將義(KEK)、堀順一(京大)、石川眞、古高和禎(サイクル機構)、
    瑞慶覧篤(ナイス)、村田徹(アイテル)、松延廣幸(元住友原子力)、
    安藤良平(東芝)、中川庸雄、千葉敏、岩本信之、国枝賢、柴田惠一(原研)

配付資料
FP05-1	Znの評価	                        岩本
FP05-2	TALYSのdefault計算とEXFOR実験値との比較	      古高
FP05-3	担当核種(Y,Zr,Nb)の共鳴パラメータ検討の進捗状況	村田
FP05-4	FPNDWG作業進捗状況報告	               松延
FP05-5	分離共鳴パラメータの検討(Mo、Ru、La、Ce、Pr)	   中川
FP05-6	分離共鳴パラメータ評価座業の進捗状況	      瑞慶覧
FP05-7	分離共鳴パラメータの評価(2) (Z=31,33-38,56)	   柴田

議事
1.	議事録確認
 前回議事録を承認した。

2.	Zn核データの評価(配付資料FP05-1)
 岩本委員がZn核データの評価状況について報告した。ECIS-GNASHコードシステムを
用いて評価を実施している。天然元素と同位体データ(全断面積、捕獲断面積)のバラン
スを考慮した方がよい、評価に用いる実験データは吟味すべきである、等のコメントが他
の委員からあった。

3.	TALYS計算(配付資料FP05-2)
 古高委員がTALYSコードの使い勝手を検討するために、12核種の断面積データを
defaultのパラメータで計算した。入力は非常に簡単で使い勝手は極めて良い。但し、
評価済データとするには、パラメータの調節が必要となる。

4.	分離共鳴パラメータの評価
1)	村田委員担当分(配付資料FP05-3)
 Y: 89Yの作業は終了した。90,91Yは新データ無し。 Zr: 91Zrは改訂済。94,96Zrは
Leinweber et al. (2000)のデータを考慮する。90,92,93,95Zrは新データ無し。なお、
京大炉で90% 91Zrの捕獲データを測定したとのコメントが堀委員よりあった。 
Nb: 93Nbは2件のデータがあるが、いずれも採用するには不備があるので、JENDL-3.3の
ままとする。94,95Nbは新データ無し。
2)	松延委員担当分(配付資料FP05-4)
 新データは129I、131Xe、133Csにそれぞれ1件ずつある。また、JENDL-3.3の134,135Cs
ではAnufriev (1987)のデータが考慮されていないことが分かった。
3)	中川委員担当分(配付資料FP05-5)
 Mo、Ru、La、Ce、Prの分離共鳴パラメータの評価は殆ど終了した。
4)	瑞慶覧委員担当分(配付資料FP05-6)
 現在REPSTORファイルを作成している。
5)	柴田委員担当分(配付資料FP05-7)
 Ga、As、Se、Br、Kr、Rb、Sr、Baの分離共鳴パラメータの評価を行った。85,87Rbに
関しては、Beer-Macklin (1989)のcapture areaデータを使うべきとのコメントがあり、ト
ライしてみることになった。

次回会合予定
  平成17年9月1日(木) 東京地区
*	京大炉におけるZr捕獲データの測定(堀委員 可能なら)
*	FP領域光学模型パラメータの検討(国枝氏 可能なら)