各位 柴田@原研核データセンターです。 2月21日に開催されたシグマ研究委員会運営委員会議事録をお送りいたします。 ========================================================================== 平成16年度第2回シグマ研究委員会運営委員会議事録 日時:2005年2月21日(月) 13:30-17:40 場所:東工大原子炉工学研究所 北1号館1階会議室 出席者:井頭政之、山野直樹(東工大)、吉田正(武蔵工大)、石川眞(JNC)、 瑞慶覧篤(日立)、田原義壽(エンジニアリング開発)、長谷川明、水本元治、 片倉純一、中川庸雄、千葉敏、深堀智生、奥村啓介、柴田惠一(原研) 配付資料 1. 平成16年度第1回シグマ研究委員会運営委員会議事録(案) 2. 平成16年度シグマ特別専門委員会・シグマ研究委員会本委員会議事録(案) 3. 高エネルギー核データ評価WG平成16年度活動報告・17年度活動計画 4. 評価計算支援システムWG平成16年度活動報告・17年度活動計画 5. FP核データ評価WG平成16年度活動報告・17年度計画 6. 天体核データ評価WGの平成16年度活動報告・平成17年度活動計画 7. リアクター積分テストWG活動報告 8. Shielding積分テストWG平成16年度活動報告および平成17年度計画(案) 9. シグマ委員会標準炉定数検討WG報告 10. 高エネルギー核データ積分テストWG平成16年度報告・平成17年度計画 11. 平成17年度シグマ委員 12. 平成17年度核データセンターからの委託予定 13. 2004年核データ研究会報告 14. OECD/NEA/NSC原子力科学委員会ビューロ会合出席報告 15. Cross Section Evaluation Working Group (CSEWG)及びUS Nuclear Data Program (USNDP)会合報告 16. 核データ・炉物理特別会合 議事 1. 議事録確認 前回運営委員会議事録(配付資料1)及び平成16年度本委員会議事録(配付資料2) は原案通り承認された。 2. 審議事項 1) 各WGの16年度活動報告及び17年度活動計画 (a) 高エネルギー核データ評価WG 配付資料3に基づき、深堀WGリーダーが報告した。16年度は高エネルギーファイ ルJENDL/HE-2005及び光核反応データファイルJENDL/PD-2005を編集した。17 年度は、高エネルギーファイルの残りの核種の評価及びPKA/KERMAファイルの作成 を進める。なお、IFMIF用データファイル(50MeVまでの中性子入射反応)は、高エ ネルギーファイルと重複するので、別途作成するのは中止した。高エネルギーファイル の公開・普及に関しては、核データセンターがその戦略を検討することにした。 (b) 評価計算支援システムWG 配付資料4に基づき、深堀WGリーダーが報告した。15年度は、光学ポテンシャル、 準位密度、核分裂反応の検討、統合核データ評価システム(W-Indes)の試作、国産評 価用コード開発等を実施した。また、核データ評価のための教科書作成の検討を行った。 17年度もこれらの活動を継続する。 (c) FP核データ評価WG 配付資料5に基づき、柴田WGリーダーが報告した。16年度は、マックスウェル平 均捕獲断面積の検討、評価優先順位表の作成及び分離共鳴パラメータの改訂を行った。 17年度は、分離共鳴パラメータの改訂及びスムーズパートの評価手法の検討を行う。 なお、LLFP核種と同じ元素で核分裂収率の高い同位体の断面積は重要であるとの指摘 があり、優先順位を再検討することにした。 (c) 天体核データ評価WG 配付資料6に基づき、千葉WGリーダーが報告した。16年度は、計算コード及び基 礎データベースの整備、原子核質量模型の改良等を行った。17年度は、中性子捕獲率 の系統的計算、マックスウェル平均断面積の整備を行う。 (d) リアクター積分テストWG 配付資料7に基づき、奥村専門委員(森WGリーダー代理)が報告した。16年度は ENDF/B-VII Preliminary versionを使ったFCAベンチマークの検討等を実施した。 17年度は、グループリーダーを石川委員に交代し、JENDL-4に向けたベンチマークテ ストを実施する。ベンチマークテストに関しては、グループとして組織的に、対象は広 範囲に実施してほしいとのコメントがあった。また、今後の炉定数作成に関しては、新 法人としての役割分担を今後関係者で検討することとした。 (e) Shielding積分テストWG 配付資料8に基づき、山野WGリーダーが報告した。16年度はJENDL-3.3遮蔽積 分テストの報告書の構成、執筆分担を決定した。また、ベンチマーク計算の入出力デー タの整理を行った。17年度は、上記報告書を出版すると共に、原子力学会標準委員会 の活動に引き続き協力する。 (f) 標準炉定数検討WG 配付資料9に基づき、瑞慶覧WGリーダーが報告した。16年度は、SRAC、MVPラ イブラリーの標準化のための仕様素案等について議論した。17年度は、「標準炉定数ラ イブラリー仕様書」作成を行う。 (g) 中高エネルギー核データ積分テストWG 配付資料10に基づき、深堀WGリーダーが報告した。16年度は、鉄、コンクリー ト等のベンチマークテストを実施した。また、MCNPライブラリーの問題点を検討し、 核データに起因するものについては、高エネルギー核データ評価WGにフィードバッ クした。17年度は、JENDL/HE-2005をベースにした輸送計算ライブラリーの作成、 JENDL/HE-2004の問題点の検討、ベンチマークテスト等を行う。 2) 平成17年度シグマ委員について 配付資料11に基づき、中川幹事から17年度の委嘱予定委員の変更について報告が あった。河出委員(名古屋大学)の後任は、事務局で検討することにした。 3) 2年報編集委員会について 2003,2004年度の2年報編集委員は岡嶋専門委員(原研)、小田野専門委員(海上技 術安全研)、柴田委員(原研)が担当することになった。なお、残り1名の編集委員は 事務局が選任する事にした。 4) 国際協力について 井頭主査よりn_TOFや学振による日露共同研究等の国際協力を効率的に実施するた めに、国際協力に関するタスクフォースを作ってメリット、デメリットを議論してはど うかとの提案があった。議論の結果、本件については継続審議することになった。 5) 平成17年度核データセンターからの委託研究について 配付資料12に基づき、中川幹事から委託研究2件、委託調査2件の内容説明があっ た。4件とも承認された。 3. 報告事項 1) 2004年核データ研究会 田原委員より配付資料13に基づき、平成16年11月に開催された核データ研究会の 報告があった。会議報告を原子力学会誌に載せてはとのコメントがあった。2005年核 データ研究会については、田原委員が引き続き実行委員長を務め、実行委員は事務局と 相談の上で決定することにした。 2) OECD/NEA/NSC(原子力科学委員会)ビューロ会合 長谷川委員より、標記会合報告(配付資料14)があった。 3) CSEWG(断面積評価WG)及びUSNDP(米国核データプログラム)会合 深堀専門委員より、標記会合報告(配付資料15)があった。 4) 核データ・炉物理特別会合 中川幹事より、平成17年春の原子力学会で開催される標記会合のプログラム(配付 資料16)が示された。 4. その他 1) 確認事項 (a) 宿題事項 * 河出委員(名古屋大学)の後任を事務局で決定する。 * 2年報の編集委員残り1名を事務局で決定する。 * 国際協力について、議論を継続する。 (b) 次回日程 次回は5月末から6月初めに開くが、その日程は、事務局で調整することになった。