各 位 今年7/22に開催されました第1回医学用原子分子・原子核データグループの 議事録をお送りいたします。 原田康雄@昭和大学 [Minutes of the Medical Use Group] ---------------------------------------------------------------------------- シグマ研究委員会・医学用原子分子・原子核データグループ 平成17年度 第1回会合議事録(案) 開催日時:平成17年7月22日(金)13:30〜18:45 開催場所:昭和大学「昭和大学病院」17階 第5会議室 出 席;{委員}赤羽恵一(放医研)、上原周三(九大)、遠藤 章(原研)、 加藤 洋(都立保健科学大)、古林 徹(京大炉)、長谷川智之(北里大)、 原田康雄(昭和大)、松藤成弘(放医研)、森林健悟(原研)【オブザーバ】岡本浩一 欠 席;{委員}伊藤 彬(癌研究会)、【オブザーバ】今堀良夫(メディカシナジー) 配布資料:MED-2005-1-1:平成16年度 医学用原子分子核データグループ第1回会合議 事録(案) MED-2005-1-2:「医学用原子分子・原子核データに関するアンケート調査報 告書(2004)」検討資料 議 事: 1.報告事項 平成16年12月の昨年度第1回会合以降の本委員会の活動概要が報告された。(古林委員) (1)アンケート調査関係:1)平成17年1月〜3月のアンケート調査の実施とそのまとめ作業の 概要、2)アンケート調査報告書作成作業の進捗状況。 (2)平成17年6月の運営委員会関係:1)本グループの平成16年度の活動概要と平成17年度の 活動計画を報告したこと。2)アンケート調査結果の報告書作成・公表に運営委員会でも期 待が表明されたこと。 3)2法人統合後の展開は、シグマ委員会のあり方が確定していない ことから、現時点では本グループに関することも未定であること。4)原研各データセンター としてはシグマ委員会の継続を強く要望してきていることから、継続を前提にしているが、 継続をするにしても見直しを受ける必要があることが強調されたこと。 2.前回議事録の承認 配布資料MED-2005-1-1のとおり承認された。 3.討議事項 3.1アンケート調査報告書検討資料の説明及び検討 「医学用原子分子・原子核データに関するアンケート調査報告書(2004)」検討資料とし て事前に作成した以下の原稿について、各担当執筆者から説明を受け検討した。 1. はじめに(古林 徹)、2. 経 緯(原田康雄)、3. 質問別回答の集計結果の 分析と考察 3.1 プログラム・データの利用・生産・評価の状況(古林 徹・松藤成弘)、 3.2 データニーズの背景(長谷川智之)、3.3 既存データの評価(原田康雄)、3.4 個 別データニーズ 3.4.1 原子核崩壊に関するデータ(遠藤 章)、3.4.2 原子核反応に関す るデータ(松藤成弘)、3.4.3 原子分子衝突に関するデータ(森林健悟)、3.4.4 原子分子 の構造に関するデータ(赤羽恵一)、3.4.5 その他のデータ(原田康雄)、3.5 アンケート への要望(原田康雄)、4.総括討論 4.2. 医学関係の立場から(今堀良夫・古林 徹)、 4.3. 原子分子の立場から(上原周三・森林健悟・赤羽恵一)、4.4. 原子核の立場から(松 藤成弘・遠藤 章)、4.5. 情報工学の立場から(原田康雄・長谷川智之)。 報告書のまとめ方に関する議論の中で出された意見は、以下の通りであった。(1)読み手に 内容が伝わりやすいように、例えば、調査結果の客観的事実とそれに対する考察を分けて表 現するなど、工夫する。(2) 不十分な点などあったとしても、公開して多くの意見を聞くこ とにも意味を見いだして、速やかに報告書を作成する。(3)報告書の出版は、原研のレポート が9月末までの2法人統合前のものが既に締め切られているので、10月以降に行う。ただし、 関係者への配布は、最終原稿が集まった段階で、できれば9月末までにメールで配信する。 また、アンケート調査内容に関しては、以下の意見が出された。 (i)アンケートの抽出過 程や回答者の背景を意識した分析を心がける。(ii)単なる統計処理だけでなく、各委員の持 っている専門的な知識や視点からの分析や評価を行う。(iii)今後必要が生じれば、再度の調 査も視野に入れた検討を行う。 3.2今後の進め方など (1)アンケート調査報告書:平成17年9月末までに最終原稿を準備することを目標とする。な お、出版は10月以降、新法人の対応が決まり次第に対応する。また、報告書原稿が整い次第、 関係者への配信をメールで事前に行う。 (2)2法人統合後の対応:統合後も継続することを前提にして、アンケート調査結果などを 踏まえて今後の活動方針などを検討する。状況に応じた臨機応変の対応が必要になるとの理 解で進める。 (3) 新しい次期グループリーダ:今年度で6年目となる現グループリーダの方針に従って、 新しい次期グループリーダに関する意見交換を行った。2法人の統合の時期に当たり、平成 17年度の本グループ委員としての任期は9月30日までであり、10月1日以降の本グル ープ活動の継続が未定であるが、継続を前提に意見交換した。その内容を以下の2つに分け て示す。なお、平成17年10月1日以降の新組織の事務局からの要請があれば、ここで出 された意見を元に次期グループリーダの候補者を選出するものとする。 1) リーダーに求められる個人的な条件など (所属、研究分野、年齢的なもの、等々) ○強いリーダーシップを持っている方。○当ワーキンググループの活動が本業と直結してい る方。○年齢的には上部委員会と関係から40代から50代の方。○今後の活動について確 固とした展望(長期・短期とも)を有している方。○本グループの活動状況などをシグマ委 員会(上部組織)に伝え理解を得られる方。○医療分野に直接関わっている方。○物理系で 核データに直接関わっている方,またはそれと同等の知識,経験を有する方。○個人名での 推薦。(氏名は省略) 2) 果たすべき役割に関する視点など (充実させるべき分野、活動のスタイル、活動方 針、等々) ○アンケート調査結果を受け継ぎその内容を実行に移す。○医療関係者が最初に参照しても らえるようなポータルサイトを整備する。○医学用データへのガイダンスを整備する。(一 般向けのデータの入手法とその解説など)○長期的には、データの編纂から一歩踏み出して 評価まで立ち入る。○全ての放射線の核内・核外輸送計算が可能なコードを整備する。○デ ータの必要性の指摘だけではなく、データ整備にも直接参加する活動をする。○3年を区切 りとして、その時点で活動方針なども含めて見直しを行う。 [以上]