各位
柴田@原研核データセンターです。

9月1日に開催されたFP核データ評価WG会合の議事録案を送付いたします。

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       FP核データ評価WG平成17年度第1回会合議事録(案)

日時: 平成17年9月1日(木) 13:30-17:10
場所: 原研計算科学推進センター第1大会議室
出席者:堀順一(京大)、古高和禎(サイクル機構)、瑞慶覧篤(ナイス)、
村田徹(アイテル)、松延廣幸(元住友原子力)、安藤良平(東芝)、水本元治、
中川庸雄、千葉敏、岩本信之、国枝賢、柴田惠一(原研)

配付資料
FP05-8	Resonance Analysis for Experiments	    水本
FP05-9	FPNDWG作業進捗状況報告 Cs-133の共鳴パラメータ評価の
	   途中経過	                松延
FP05-10	JENDL-4のためのFP分離共鳴パラメータ評価	 瑞慶覧
FP05-11	村田委員担当分の評価	          村田
FP05-12	分離共鳴パラメータの検討(Dy-154,156,158,159,160,
	   161,162,163,164)	             千葉
FP05-13	SRM-CCによる重いFP領域での計算	    千葉
FP05-14	統計模型コードTNGの拡張	          柴田

議事
1.	議事録確認
 前回議事録を承認した。

2.	共鳴パラメータの解析(配付資料FP05-1)
 原研水本氏より原研リニアック及びORELAでの中性子断面積共鳴解析
の経験についてご講演いただいた。

3.	分離共鳴パラメータの評価
1)	松延委員担当分(配付資料FP05-9)
 133Csの評価をMacklin (’82)、Nakajima (’90)、Sharapov (’99)
のデータを基に進めている。Macklin及びNakajimaのデータには一部不
明な部分があるので、原論文を見て確認することにした。なお、原論文
のコピーは柴田委員が松延委員に送付する。
2)	瑞慶覧委員担当分(配付資料FP05-10)
 13核種の共鳴パラメータの検討を行った。148Smについては2200m/s断
面積及び共鳴積分値がMughabghabの推奨値と大きく異なるので再検討の
必要がある。
3)	村田委員担当分(配付資料FP05-11)
 89Y、91,94,96ZrのJENDL-3.3と今回の評価値との比較図を検討した。
91Zrについては、京大炉の実験結果によって見直す可能性がある。
4)	千葉委員担当分(配付資料FP05-12)
 Dy同位体のデータをMughabghab 84の推奨値をもとに作成した。共鳴の
上限エネルギーはlevel missingの無い範囲とした。Kim (’04)のデータ
に関しては、そのデータを取り込んだ場合の共鳴積分値を計算して検討す
ることにした。

4.	スムーズパート評価手法の検討
1)	Soft Rotator Modelによる解析(配付資料FP05-13)
 千葉委員がSoft Rotator Modelによるチャネル結合計算によりDy同位体
のテスト計算を行った。計算値は全断面積の測定値を良く再現している。
FP全領域で中性子透過係数と非弾性散乱断面積(直接過程成分)をデータ
ベース化出来るか議論した。
2)	TNGコードの拡張(配付資料FP05-14)
 柴田委員が統計模型コードTNGの拡張について報告した。準位密度、ガン
マ線透過係数、ビルトイン光学模型パラメータのルーチンを変更すると共に、
RIPL等のデータベースよりコード入力を自動生成するユーティリティーを開
発し、捕獲断面積のテスト計算を行った。質量表については、RIPLではなく
日本の評価値に変更する予定である。また、断面積誤差の計算を可能にする
ために、KALMANとのリンクを検討する。

次回会合予定
  全くの未定