平成6年度第2回医学用原子分子・原子核デ−タWG会合議事録(案)

1.重粒子プロジェクト「重粒子線の線量評価および線量分布に関する研究」と
  の合同委員会として開催。

2.日 時: 平成7年2月14日(月) 10:00 - 16:00
3.場 所: 放医研 第2会議室
4.出席者: 平岡武,上原周三,古林徹,白貝彰宏,高田信久,
       原田康雄,菊池康之(原研核デ−タセンタ−)
       (欠席者: 伊藤彬,岩波茂,尾川浩一,喜多尾憲助,
             高橋旦,兵藤一行,中井洋太,山口恭弘)

5.配布資料(資料提供者)
    平成6年度第1回会合議事録(案)
         医学利用に関する原子核デ−タについて(古林)

6.議題
  6.1 HIMACビ−ムの照射場とその線質(放医研 金井)
   放医研に設置された重イオン加速器(HIMAC)の照射施設で利用できる線
   種、エネルギー、線量率などの照射場の説明があった。リッジフィルター
   による拡大ピークの線量分布および線質分布の、計算値と実験値とが良く
   一致したデータが示された。

  6.2 Stopping power for heavy ions (H. Bichsel)
    水中における炭素イオンに対する阻止能を中心にして、Bethe近似 の
 >正項について解説があった。特に、実効電荷に対する補正項や、イオン電
   子間衝突の双極子近似からのずれについて説明があり、これらが、 実験パラ
   メーターとして扱う必要があること、阻止能の、実験の重要性が強調された。

  6.3 医学利用に関する原子核デ−タについて (古林)
    中性子とγ線に関する原子核デ−タは、かなり整備されていると考えら れる。
   しかし、これまでに収集されたデ−タは、医学での利用が考慮されていないた
   め、不備な点や問題点があった。また、低エネルギ−電子の、生体内での振る
   舞いなど、原子分子デ−タで重要なものもある。パソコン、ネットワーク利用
   の視点から、デ−タを見直すことも重要である。

    6.4  その他
   1. デ−タの項目について、関連する仕事をおこなっている人に、どのようなデ
    −タが必要か手紙で問い合わせし、まとめたい。(平岡)
   2. 原子分子関係で、原研に手伝える人がいるか問い合わせる。(菊池)
   3. 阻止能について高橋委員の意見を聞く。
   4. 次回は6月に開催予定。