平成8年3月7日

                第1回  荷電粒子核データWG 議事録


  1. 日 時 : 平成7年10月27日(金) 13:30〜17:00

 2.場 所 : 日本原子力研究所東京本部 第3会議室

 3.出席者 : 五十嵐信一、北沢日出男、中川庸雄、八谷雅典、
                  播磨良子 、村田 徹 、山室信弘、松延廣幸

 4.配付資料 :

   1) CP−95−1 : (α,n)ファイル−−−経過報告資料 (松延)
    2) CP−95−2 : (α,n)反応断面積、中性子収率、および中性子
                                スペクトルのグラフ1式 (松延)
      3) CP−95−3 : ENDF/B−VI Manual
              (Kalbach−Mannの角度分布系統式)(松延)

 5.議 事

  1) 本WGの活動経過報告

         本WGは特殊目的核データWGの中の(α,n)サブWGとして昭和63年4
   月に8人のメンバーで発足したが、このサブWGは1年限りで発展的に解消し、
   翌平成元年度からは荷電粒子核データWGのなかに併合された。次に、平成5年
   度からはこのWGから高エネルギー核データ評価WGが独立した事もあって、荷
      電粒子核データWGの活動は休止していた。しかし、特殊目的核データとしての
   データの整備は完結させる必要がある為、今年度から活動を再開することになっ
   た次第である。
     過去6年間に行なった作業の内容は遮蔽設計及び臨界安全の分野から要望さ
   れている(α,n)反応データの整備であり、(α,n)反応断面積、放出中性子
   のスペクトル、厚いターゲットによる中性子収率等の測定データの収集から評価
   、ファイル化までを18核種11元素に就て実施してきた。しかし、これまでの
   評価結果は決して満足出来るものとは云えず、もう一度見直し、修正する必要が
   ある旨、松延委員より配付資料CP−95−1に基いて経過報告があった。

  2) 今までの評価結果の報告

    過去6年間に18核種11元素に就て実施した評価結果に就て、配付資料CP
   −95−2に基いて松延委員より報告及び説明を行なった。(α,n)反応断面積
   はどの核種も立上がりから顕著な共鳴構造を示しており、これをHauser−
   Feshbachの統計理論で再現しようとする事に無理がある事、放出中性子
   のスペクトル計算も測定データ値と合わせる事が困難である事、及び(α,n)
      反応断面積と中性子収率との間に矛盾がある核種(B−10)もある事等の問題
   点が指摘された。

  3) Kalbach−Mannの系統式

    (α,n)反応の角度分布を求める際に使用されるKalbach−Mannの
   系統式に就て、ENDF/B−VIのManualの一部(6.File6,
   Product Energy−Angle Distributions)
   を資料CP−95−3として配付した。尚、これに記載されている式(P 6.7)の
   一部にミスプリントがある事が指摘された。

  4) 今後の作業に関する討論

    本WGの作業を再開するに当って、どのような方針で進むか、又、その内容は
   どの程度にするか、分担をどうするか等に就て、全員で討議した結果、各委員よ
   り下記のような意見が出された。

  A) 本WGで作業の対象とする核種は、今までに実施した下記の11元素18核
    種の他に、出来ればCr,Fe,Ni,の三元素、13核種も含める。
        尚、α粒子の入射エネルギ−の上限は今迄と同じ15MeVとする。

    Li-6, Li-7, Be-9, B-10, B-11, C-12, C-13, N-14, O-17, O-18, F-19, Na-23
        Al-27, Si-28, Si-29, Si-30, Cu-63, Cu-65

  B) 2次中性子のエネルギ−スペクトルを評価、整備する事を最重要課題とする。

  C) 今迄に実施した上記18核種の(α,n)反応断面積の評価結果を見直し、
    不備な点があれば修正する。

  D) 核種生成量評価WGで実施、作成した中性子収率のデ−タブック(JAERI 1324
        (1992))を見直し、本WGの作業結果((α,n)反応断面積)と矛盾するよう
        な収率デ−タがあれば、それを修正する。

  E) 差し当たって、今迄の結果の見直し、及びその他の作業を次のように実施す
    る事にした。

     a) O以下の軽核は村田委員が担当して調べる。
   b) Al(及びSi3核種)は播磨委員が北沢委員と相談して、分散理論を使
      用して計算してみる。
   c) Cr,Fe,Ni,Cuに就ては山室委員が中性子及び陽子入射反応によ
      る計算で経験があるのでα粒子入射に就ても検討して見る。但し、期限は
      きらない。
     d)  実験デ−タは中川委員がCHESTORを調べてリストを作成する。
      e)  五十嵐委員にはELIESEコ−ドやMUSEコ−ドの使用法について、
      アドバイスして貰う。

  5) 次回会合は平成8年1月か2月頃に開催する。

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松延 廣幸,住友原子力工業株式会社
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