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Shielding積分テストWG 会合議事録(Nov.28 1996)をご報告します。
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Shielding積分テストWG
1996年度 第1回会合 議事録
日時 :1996年11月28日(木) 14:00〜17:30
場所 :住友原子力工業株式会社 会議室
出席者 :長谷川,前川,今野(原研)、星合(CRC)、植木,小田野,大橋(船研)、
松本(三井造船)、佐々木(動燃)、川合(東芝)、竹村(川重)、
山野(住友原子力) 以上12名〈敬称略・順不同〉
配布資料:
SB-96- 1: JASPER日米共同高速炉遮蔽実験及び実験解析[竹村委員]
SB-96- 2: ORNL Sodium Benchmark Test with JENDL-3.2[植木委員]
SB-96- 3: ORNL Broomstick Benchmark Test with JENDL-3.2[松本委員]
SB-96- 4: Validation of JENDL-3.2 Sodium Data with Shielding Benchmarks
[山野委員]
SB-96- 5: 評価済核デ−タ-TTY変換コ−ドTTNYについて[川合委員]
議事 :
1.前回会合議事録(案)の確認がなされた。
2.積分テストに関する報告
a.竹村委員より資料SB-96-1の説明がなされた。ORNLで実施された日米共同高速炉
遮蔽実験の概要とJENDL-3.2を用いた実験解析の現状が述べられた。実験は種々の
目的のため、非常に多くの体系で実施された。JENDL-3.2を用いた解析は、半径方
向遮蔽体透過実験および新遮蔽体透過実験体系に適用された。計算はDOT3.5/DORT
で実施され、現在実験解析用デ−タ集を整備中であることが報告された。本WG
でも解析作業を実施するため、核デ−タの確認に適した実験体系を選定する作業に
着手することとした。
b.植木委員より資料SB-96-2の説明がなされた。JENDL-3.2のNaデ−タ検討のため
MCNP4を用いてORNL実験の中性子スペクトル計算を実施した。測定値とJENDL-3.2の
計算値の比較では、全体的に良い一致が確認された。ボナボ−ルの反応率の結果は
既に得られており、JENDL-3.1とほぼ同等の結果である。
c.松本委員より資料SB-96-3の説明がなされた。JENDL-3.2の全断面積の確認のた
め、ORNL Broomstick実験解析をMCNP4Aで実施した。検出器のエネルギ−分解能関
数はガウス分布を仮定しており、検出器ル−チンに組込んだ。Na、O、N、SSの結果
が示され、特に、Naの再現性は全エネルギ−領域でJENDL-3.1より改善、Nでは6MeV
以上で顕著な改善がなされた。O、SSではJENDL-3.1と同等であることが報告された。
d.山野委員より資料SB-96-4の説明がなされた。JENDL-3.2のNaの確認を目的とした
積分テストの結果を1997年5月に開催予定の核デ−タ国際会議に発表するアブストラ
クト(案)が示され、承認された。作業は各委員が分担して実施することとした。
その他のベンチマ−ク結果については、次回会合で担当委員より報告してもらい、
どのように纏めるかを検討することとした。
3.中高エネルギ−核デ−タ検討作業
a.川合委員より資料SB-96-5に沿って、核デ−タセンタで開発したThick Target
Yieldを評価済核デ−タファイルを用いて計算するTTNYコ−ドの概要および計算方法
の説明がなされた。TTYの測定値が存在する核種、エネルギ−についての計算を実施
し、結果を次回会合で検討することとした。
次回会合予定:1997年3月19日(水)14:00〜17:30
住友原子力工業株式会社 会議室
次回予定議題:1)JENDL−3.2ベンチマ−ク作業
2)中高エネルギ−作業
3)その他
以上
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