深堀@核データセンターです 分テストに関するタスクフォースの第1回会合議事録(案)をお届け ------------------------------------------------------------- 日本原子力研究所、原子炉工学部、核データセンター 319-11 茨城県那珂郡東海村白方白根2-4 tel: 029-282-5907 FAX: 029-282-5766,6122 ------------------------------------------------------------- シグマ研究委員会 第1回会合議事録(案) 場 所 : 住友原子力工業(株) 会議室 沼尻(KEK)、林(日立エンジニアリング)、義澤(三菱総研)、 (14名、敬称略、順不同) 配布資料: フォースについて(運営委員会資料、深堀) JHEFIE-03 各国の高エネルギーファイルの現状と JENDL High Energy File(深堀) −荷電粒子データ−(渡辺、河野) JHEFIE-05 Utilization of New 150 MeV Neutron and Proton Evaluations in MCNP JHEFIE-07 NSNSプロジェクトにおける高エネルギー群定数利用の現状 (小田野) JHEFIE-08 中高エネルギー領域検討作業とタスクフォースについてのIFMIF 議 事 : ー核データファイルに関しての品質管理の問題は、20年前のJENDLに類似しており、 解決の指針を運営委員会に答申するのが、本タスクフォースの主な目的である。これ のが提案及び追加された。 ● 共通の標準的手法を確立するためのレビュー手法の調査・検討 ● 評価済ファイル処理と輸送計算法の調査・検討 ● ベンチマーク手法の調査・検討 で限定しない) 通常ベンチマークとは実際の体系にデータが使用可能かどうかの確認のためのも のであるが、ここでいうベンチマークとは、核データファイルへのフィードバックが 射化データ(TTY)などを例として考えることとした。したがって、実験値が無く、 新しい実験が必要であるならば、この提案も検討に加えることとした。また、レビュ 変化)が考慮されるべきであるとの意見が出された。 3.各国の高エネルギーファイルの現状 深堀委員より配付資料JHEFIE-03を用いて、日(原研)、米(LANL)、欧(ECN Petten)、露(Dubna、Obninsk)各国の評価済高エネルギー核データファイルの現状 ENDF/B-VI HE、LANLファイルの相互比較(実験値との比較を含む)が紹介された。 現状では、JENDL/HE-1の評価が最も実験値に近く、他の2ファイルはそれぞれ過大及 び過小評価であることが指摘された。 引き続き、山野委員から配付資料JHEFIE-01及びOHPを用いて、3年ほど前に山野委 混淆」である。 渡辺委員から荷電粒子入射反応の実験データの現状が配布資料JHEFIE-04を用いて 報告された。本タスクフォースでは、陽子に限定して調査を進める。利用可能なデー タベースとして、EXFOR(NEA)やNRDF(北大)等の数値データベース、NSR(BNL) 南アメリカのグループ(80-200 MeV)、ハンブルグのグループ(26-800 MeV)、 を行っている(た)。 値間にはかなりの差が見られ、多くの検討課題がある。 5.ベンチマーク実験について 中島委員よりOHPを用いて、現状で核データファイルに情報をフィードバックでき 小迫委員から配布資料JHEFIE-10を用いてMCNPXシステムの現状及び種々の輸送 エネルギー領域で利用可能な核データライブラリを持った輸送計算コードであるが、 深堀委員から配布資料JHEFIE-5,6を用いてMCNPXに関するレポートの紹介があっ た。 7.その他の報告 深堀委員から配布資料JHEFIE-7,8を用いて小田野委員のNSNSに関するプロジェク された。NSNSの遮蔽計算では、現存するデータを流用(近傍核のデータの代用など) に使用可能であるとの報告があった。 8.タスクフォースの進め方 本タスクフォースの調査対象を以下の5件に分類し、各グループの担当委員及びと た。敬称略。 渡辺*、河野(以上、荷電粒子データの調査)、 ● ベンチマーク実験の調査・収集 ベンチマーク実験にはTTYデータも含めることとした。 中島*、林、田中、今野、深堀 ユーザ調査を行い、対象となる問題を選定する。また、それぞれに新手 法の提案を行うことを目標とする。 ● レビュー手法の検討・調査 従来の手法にとらわれず、レビュー担当者がわかりやすい共通の標準手 法を検討する。 山野*、吉沢、沼尻、深堀 ● 海外の動向調査 LANL、ORNLの状況を調査・報告する。 こととし、とりまとめ作業のため、全体で3回の会合を本年度中に開催することとし た。本タスクフォースは、運営委員会に答申を出すことが目的であるので、実際の計 算等は基本的に行わない方針で調査するが、必要に応じてこれを行うことは出来るこ 針及び基礎資料の形で残すこととした。また、必要に応じて、シグマ委員会及び炉物 理委員会のWGに調査を依頼できることとした。 9.その他 次回は12月12日(金)原研本部第5会議室の予定。