各位 かなり遅くなりましたが、8月6日に開かれました 核分裂収率データ評価 WG 会合の 議事録(案)をお送りします。 ------------------ ここから ---------------- 核分裂生成物収率評価 WG 会合議事録(案) 1.日時:8月6日13:30〜17:00 2.場所:原研本部第5会議室 3.出席者:岩本(原研)、大澤(近大)、親松(愛知淑徳大)、片倉(原研)、 瑞慶覧(日立)、千葉(原研)、永目(原研)、西尾(原研)、深堀(原研) 配付資料 1.核分裂収率データ評価 W.G. 作業分担 2.実験データの収集 3.Wahl モデルとの比較(237Np の例) 4.QMD 計算による核分裂生成物質量分布の計算 議事概要 1.作業スコープの確認 本ワーキンググループのスコープを確認し、作業内容作業分担を検討した。作業内容、 分担は以下の通りである。 1)実験データの収集:永目、西尾、岩本、片倉 2)高エネルギーデータの検討:深堀、岩本、千葉、瑞慶覧 3)Wahl モデルの拡張( 150 MeV まで):大澤、親松、瑞慶覧、片倉 2.実験データの現状 配付資料2に基づき、available な実験データの現状を説明した。EXFOR に収録されている データ、西尾氏、永目氏らの測定データ、ENDF の基データ、ISTC プロジェクトにより IPPE で測定された 237Np + n のデータが利用できる。中性子データでは、エネルギー依存が 検討し易いデータは少ない。また、永目氏等の陽子のデータは 20 MeV までで、スコープと している 150 MeV までのエネルギーに対しては低すぎる。 議論の結果、原研タンデムを利用し、永目氏等のデータを extend する実験を検討すること となった。(タンデムでも 30 MeV までしかでないが、エネルギー依存性を見るには出来る ものをやってみる必要がある。) 3.Wahl モデルとの比較 IPPE のデータは、 237Np + n について 1 MeV、5 MeV で収率が測定されている。 (18 MeV での測定も計画されている。)Wahl のモデルと比較を実施した。ピーク及び谷の 部分は良く再現されているが、ウイングの部分はずれが見られる。中性子放出の補正が されているかより検討する必要がある。 4.QMD 計算 QMD + 統計崩壊模型による核分裂収率を陽子及び中性子の入射エネルギー 150 MeV から 3 GeV までで計算した。核分裂計算は中原モデルに基づいている。エネルギーが高くなるに従い 核分裂片の山が平坦になる。また、陽子及び中性子で分布に差はない。QMD や NMTC/JAERI の 様なシミュレーションコードでは 150 MeV 以下では計算精度が良くない。理論または系統式を 検討すべきである。 5.高エネルギーデータの検討 最近入手した Acison のデータを検討した。現在ファイルの中身を検討している段階である。 もう少し、中身を検討する必要がある。 ********************************************* Jun-ichi Katakura Nuclear Data Center Japan Atomic Energy Research Institute Tel.: (+81) (0)29-282-5482; Fax: (+81) (0)29-282-5766 *********************************************