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各位

先日3月11日に開催されました第3回運営委員会で
確認されました12月12日開催の第2回運営委員会の議事録をお送りします。

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シグマ委員会平成 13 年度第 2 回運営委員会議事録

日時:2001 年 12 月 12 日(水) 13:30 ~ 17:30
場所:霞山会館「うめ」
出席者:吉田(武蔵工大、主査)、岡本(日大)、北沢(防衛大)、石川(サイクル機構)、
    瑞慶覧(日立)、長谷川(原研)、片倉(原研)
幹事:中川(原研)
オブザーバー:喜多尾(データ工学)、河野(九大)、深堀(原研)

配付資料
1.平成 13 年度第 1 回運営委員会議事録(案)
2.平成 13 年度シグマ特別専門委員会・シグマ研究委員会本委員会議事録(案)
3.核データセンターからの14年度委託研究・調査
4.FP 核データ評価ワーキンググループ(仮称)の設置について(提案)
5.科学と技術のための核データ国際会議 ND2001 開催結果について
6.「核データ・炉物理特別会合」について
7.IAEA 研究協力「核廃棄物の変換のためのマイナーアクチニド核分裂収率データ」
  第3回調整会議
8.IAEA 研究協力計画(IAEA/CRP)「核データ評価のための原子核模型パラメータのテスト
  (Reference Input Parameter Library, Version 2, RIPL-2)」第3回研究調整会合報告

議事
I. 議事録確認
1.前回及び本委員会の議事録確認
配付資料1の第1回運営委員会議事録(案)について以下の修正を行った後承認された。
 P 3 下 13 行目  
   「・・・Am や Cm 等のアクチニドの核分裂収率データを入射エネルギー 30 MeV まで測定した。」
  →
   「・・・篠原等が測定した陽子入射エネルギー 30 MeV までの Am や Cm 等の核分裂収率
    データを収集した。」
 p 4 上 6 行目
   「配付資料 11 」→「配付資料 10 」
 p5 上 9 行目
   「・・・連載講座をが・・・」→「・・・連載講座が・・・」

配付資料2の本委員会議事録(案)について以下の修正を行った後承認された。
 p 2 下 1 行目
   「・・・約 40 核種であり。」→「・・・約 40 核種の割合で、毎年増加している。」

II. 審議事項
1.核データセンター14年度委託研究・調査
配付資料3に基づき、中川幹事が14年度の予定について説明した。3件の委託研究(九大、東北大、近大)、
2件の委託調査(新潟大、広国大)を予定している。また、受託は、FP の評価1件(サイクル機構)を
予定している。
議論の結果、了承されたが、測定については、「常に、核データセンター側から要望を出して、測定してもらう
ようにすること」、「成果の JENDL 等への反映を念頭に置くこと」等の意見が出された。コードシステムを
委託する件については、コードの権利について質問が出された。また、委託調査に関しては、
「理研に委託していた NSR の文献調査をやめたが、NSR の調査をしないで困らないか、ENSDF のグループで
議論して欲しい」との要望が出された。

2.新ワーキンググループの設置について
配付資料4に基づき、河野専門委員から FP 核データ評価ワーキンググループ(仮称)の設置について
提案があった。JENDL の FP 核種の評価は、1994 年に完了しているが、その後にも新たなデータが
測定されている。また、OECD/NEA の WPEC では、新たに FP の検討のため SG21 が編成された。
このため、新たにシグマ委員会にグループを編成し、FP 核の検討、SG21 への対応を行う。
議論の結果、設置は承認された。
なお、質疑・応答、コメントは以下の通りである。
Q.サイクル機構が原研に委託している FP の評価との関係はどうなるのか?2重になるのは無駄になる。
A.ダブらないようにしたいが、核データセンターの作業を見直すことは有りうる。
C.委託の作業が無駄にならないように進めて欲しい。
Q.SG21 では何をやるのか?
A.世界のライブラリーの比較をまずやる。その上で、一番良い評価を recommend する。統一ファイルを

作成するかもしれないので、JENDL としてそれで良いか、今後議論をして欲しい。 C.前回評価した FP の問題点を整理しておいて欲しい。 Q.ワーキンググループの期間はどのくらいか?後で延長があるにしろ、期間は決めておくべきだ。 A.SG21 は3年を目処に作業を行うので、3年ということにしたい。 III. 報告事項 1.核データ国際会議 ND2001 の報告 配付資料5に基づき、長谷川委員が報告した。10月7日より12日に亘って、エポカルつくばにて 開催した。参加者は、375名(内国外207名、国内168名)であった。盛況のうちに終了したが、 まだ、プロシーディングの作成等の作業が残っている。 以下の質疑・応答、コメントがあった。 Q.台湾、北朝鮮からの参加者はいなかったのか? A.いない。 C.国内参加者のうち、メーカーからの参加者が少なかったのは、問題である。メーカ等産業界からの 若手を核データの分野に取り入れる方法を講じないと将来が問題である。 C.核データに関するニーズは産業界にもある。ニーズと参加者が少ないこととは別問題である。 2.「核データ・炉物理特別会合」 配付資料6に基づき、中川幹事が報告した。講演の公募に対してあった返答に基づいてプログラムを 編成したが、講師の旅費の問題が生じ、「特別会合」ではなく、「核データ部会企画セッション」として 行うこととなった。このため、次回の原子力学会における「特別会合」は開催しない。炉物理部会長の 了解もとってある。 3.二年報について 山野二年報編集委員長に代わり、中川幹事が報告した。二年報の報告スタイルに学会誌の編集委員から 注文がついたが、対応が困難なため、今回は、従来のスタイルで出来るようお願いした。その結果、 従来のスタイルで受け入れてもらったが、12月号への掲載は無理となり、1月号に掲載されることとなった。 4.「核廃棄物の変換のためのマイナーアクチニド核分裂収率データ」第3回調整会議報告 配付資料7に基づき、片倉委員が IAEA/CRP の上記会合について報告した。本年で本 CRP は終了だが、 まだ、核分裂収率の予測は十分でない。ベンチマーク計算を比較し、現在あるモデルやシステマティックスの 相互比較を行う。このため1年間の延長を提案する予定である。延長が認められない場合でも、 規模を縮小し、ベンチマーク計算は行う。 5.「核データ評価のための原子核模型パラメータのテスト(RIPL-2)」第3回調整会議報告 配付資料8に基づき、深堀専門委員が報告した。今回が RIPL-2 の最後の会合であり、分担作業の総括、 IAEA-TECDOC の原稿修正、フォローアップについての討論を行った。次回の CRP として RIPL-3 が 計画されている。 6.核データ部会から 吉田核データ部会副部会長が原子力学会核データ部会の動向について報告した。日韓ジョイントセッションを 炉物理部会と共同で韓国と日本でそれぞれ開催した。運営委員の選挙結果を春の学会で報告できるよう準備を 進めている。 III. その他 1.確認事項  1)宿題事項の確認    前回から残っている原子力学会の標準委員会への協力についての検討   (「標準炉定数検討 WG」、「Shielding 積分テスト WG」)  2)次回日程とオブザーバー    第1候補 3月11日(月)    第2候補 3月12日(火)    オブザーバー:核データ専門部会+αで調整する ----------- ここまで -------------