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深堀@核データセンターです

2002年度第1回会合の議事録案をお届けします。

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シグマ研究委員会・高エネルギー核データ評価WG
光核反応ファイル作成SWG・2002年度第1回会合議事録

日時 : 2002年8月27日(火) 13:30 - 17:00
場所 : 東京工業大学 原子炉工学研究所 2号館6階会議室
出席者 : 真木、村田、原田、深堀

配布資料:
 HE-PHOTO-02-1 : Li-6,7, B-10,11, F-19, P-31, Np-237の光核反応の評価
(1)
 HE-PHOTO-02-2 : JENDL Photonuclear Data File ファイル化の現状
 HE-PHOTO-02-3 : 岸田氏からのe-mail
 HE-PHOTO-02-4 : JAERI-KAERI研究協力(核データ分野)メモ
 HE-PHOTO-02-5 : KAERI Photonuclear Data File チェックシート

議事 :

1. 議事録確認
 前回議事録を若干の修正の後、確認した。   
  
2. 評価関連事項
 村田委員が資料HE-PHOTO-02-1に基づき、Li-6,7, B-10,11, F-19, 
P-31, Np-237の光核反応の評価について報告した。これらの核種は、
核燃料廃棄物の非破壊分析手法検討解析に必要であり、これまでの
格納予定核種に追加された。評価項目及び評価手法はこれまでのものと
同様である。実験データは、Dietrich-Bermanの(g,n)、(g,2n)、(g,pn)、
(g,f)及びAhrensの光吸収断面積を主に用いた。吸収断面積の
実験データがないものに関して、系統性を調べ、sum-ruleとして
0.1057N*Z/Aを暫定的に得た。これまでの評価結果に関して、
PCを用いて報告され、良好な一致を得られたが、詳細は今後詰める
必要がある。
 この他、光核分裂中性子スペクトルの実験的情報が全くないが、
東北大の核理研の30-140 MeV Tagged Photonを用いれば、
測定の可能性があることが、原田委員より指摘された。しかし、
現状では、予算及び先方との関連で実施は困難である。第1版公開後、
より高精度を求められた場合に検討することとした。

3. ファイル化関連事項
 深堀委員が資料HE-PHOTO-02-2に基づきファイル化の現状につき
報告を行った。フォーマットチェックプログラムでエラーになった箇所を
現在修正中であり、その他の現状は以下の通りである。
  ファイル化終了、レビュー準備:26核種
        H-2, Be-9, C-12, N-14, O-16, Si-29,30, V-51, Fe-54,56, 
        Ni-58, Cu-63,65, Zn-64, Zr-90, Nb-93, Gd-160, Ta-181, 
        W-182,184,186, Pb-206,207,208, U-235,238 
  評価は終了しているがファイル化に問題有り:15核種
        Mg-24,25,26, Ca-48, Ti-46, Cr-52, Mn-55, Co-59, 
        Mo-92,94,96,98,100, Cs-133, Au-197
  評価中:13核種
        Li-6,7, B-10,11, F-19, Na-23, Al-27, Si-28, P-31, Ca-40, 
        Ni-60, Bi-209, Np-237
Al-27、Si-28に関しては岸田委員がファイル化して、11月下旬までに
深堀委員に送付する。Li-6,7, B-10,11, F-19, P-31, Np-237に関しては、
村田委員が10月末を目途にファイル化する。
 誤差情報として、現在光吸収断面積についてのみ一部格納しているが、
それ以外の反応に関する誤差情報は、利用者に必要な情報なので、
ファイル全体に関する情報をレポートに示すことが必要であるという指摘が、
原田委員よりなされた。

4. KAERIファイルの格納
 前回、KAERIで評価された143核種(FP中心)をJENDLに取り込むという
提案に対して、資料HE-PHOTO-02-3,4,5を参考に検討した。基本的に、
KAERIとの合意を文書化しておく必要が指摘され、これは資料
HE-PHOTO-02-4によって一応既になされているが、再度確認することとした。
KAERIファイルの格納に関して、1)基本的にJENDLと重複するものは採用せず、
2)KAERIファイルにのみある核種はそのまま採用する、3)また、重複する
核種の中で、JENDL側の評価の進展が遅れているものに関しては、
KAERIファイルを参考にする、等が、検討された。

5. 次回予定
   (a) 次回は平成14年12月9または13日以降に原研東海で開催予定。
   (b) 主な内容は、
        i. 一般連絡事項
       ii. 評価・ファイル化現状報告
      iii. その他

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