シグマ委員会平成8年度第3回運営委員会議事録(案)

日時:1996年12月5日(木)13:30〜17:30
場所:日本原子力研究所本部 第1会議室
出席者:中嶋(法大、主査)、北沢(東工大)、井頭(東工大)、吉田(武蔵工大)、
        石川(動燃)、岡本(原産会議)、瑞慶覧(日立)、山野(住原工)、村尾
       (原研)、前川(原研)、長谷川(原研)
  幹事:柴田(原研)、片倉(原研)
  オブザーバー:更田(RIST)、松延(データ工学)、喜多尾(データ工学)、
                  川合(東芝)、佐々木(三菱重工)

配布資料
  1.平成8年度第2回運営委員会議事録(案) 
  2.平成8年度シグマ特別専門委員会・シグマ研究委員会議事録(案)
  3.ENSDF 会合報告(片倉幹事)
  4.捕獲ガンマー線国際会議報告(北沢委員)
  5.原子核ターゲット開発に関する国際会議報告(岡本委員)
  6.1996年核データ研究会報告(井口委員)
  7.JENDL-3.2 問題点検討小委員会の活動経緯(長谷川委員)
  8.トリエステ会議への投稿論文(柴田幹事)
  9.JEF Project 及び評価済核データについて(長谷川委員)
10.高エネルギー核データ用ライブラリーについて(大山専門委員)
11.核データの研究委託について(柴田幹事)
12.遅発中性子に関する Ad Hoc ワーキンググループの開設の提案

議事
I.議事録確認
1.前回運営委員会議事録確認
  以下の訂正の後、確認した。
   p2 上7行    。。。。意味ないから、何らか考える。 
               -->  。。。。意味がないから、何らかを考える。 
   p2 上 19 行 役 --> 約
   p3 下 14 行 Lennmel  -->  Lemmel
   p3 下 12 行 ピアレビューでは日本は。。。。。期待していたのだがとの発言が
                   あった。
            -->  ピアレビューでは「日本は。。。。。期待していたのだが」
                          との発言があった。
  宿題事項の対応
  1.高エネルギー核データ処理
    配布資料10.で説明
  2.JENDL のコピーライトについて
    検討中
  3.本委員会対応
    FENDL 会議の結果報告済み
  4.原子力学会核データ・炉物理特別会合対応
    ISTC ワークショップ、FCA でのβeff 実験について報告済み
  その他
   ・FCA Plate Data について:非公開となったため2年間の原研ー動燃協同研究の
        枠内で対応。
   ・九大的場氏より ISTC の作業の継続を菊池氏に養成したと瑞慶覧委員から報告さ
        れ、文書で要望を貰うよう瑞慶覧委員が的場氏にコンタクトをとる。

2.本委員会議事録確認
  以下の訂正の後、確認した。
   p3 上7行 。。。。核データ活動ついて。。。。 
                  --> 。。。。核データ活動について。。。。
   p5 上2行 アクチナニド --> アクチニド
   p6 下11行 を行う。 --> 削除
   p7 上7行 各種     --> 核種

II.報告事項
1.原研、シグマ委員会人事
          旧        新
  運営委員  菊地 康之    長谷川 明
   幹事   中島 豊     片倉 純一
        長谷川 明    柴田 恵一

2.国際会議報告
  A.ENSDF 会合
   配布資料3に基づき片倉幹事が各国の活動状況について報告。次回は2年後カナ
      ダ(あるいはウイーン近傍)で開催予定。
   各国でデータ集の出版が行われているので核データニュースに出版物のリストを載
      せる。

  B.捕獲ガンマー線国際会議
   配布資料4に基づき北沢委員が報告。参加者175名(内日本人13名)。表題の
      捕獲ガンマー線の論文は減少傾向にあり、原子核構造の論文が増加している。な
      お、詳細は核データニュースに記事を書く予定。

  C.原子核ターゲット開発に関する国際会議
   配布資料5に基づき岡本委員が報告。Technician の会議で、原子核実験で使用す
      るターゲットの開発に関する国際会議。参加者96名、発表論文49編。なお、詳
      細は核データニュースに記事を書く予定。

3.核データ研究会
  配布資料6に基づき柴田幹事が説明。
  以下のコメント、議論があった。
  ・学生、若手研究者の延びを言っているが、具体的な数字で示したほうがよい。
  ・出席者リストが非公開でないなら、WWW や報文集に参加者リストを追加する。
  ・ポスター会場は狭かった。一考の余地有り。
  ・来年度の研究会は来年の春先の予定。委員長、メンバーの検討は次回の運営委員会
      で検討する。それまで、案があれば事務局へ連絡のこと。

4.JENDL-3.2 問題小委員会中間報告
  配布資料7に基づき長谷川委員が報告。
  以下のコメント、議論があった。
  ・問題点をどう見るかが重要。JENDL-3.2 より JENDL-3.1 の方が keff の一致が良
      いといってもJENDL-3.2 が必ずしも悪いとは限らない。
  ・積分データとの一致を目指すことも重要。
  ・問題点のフィードバックを長期、短期で考える必要がある。長期的には、JENDL-3.3
      を3年計画でやる予定。プライオリティーの高いものから順次改訂する予定。
  ・問題点リスト、ファイルの改訂状況を WWW で公表したらどうか。
  ・評価には共分散のデータが不可欠。

5.トリエステ核データ国際会議への日本の寄与
  配布資料8に基づき柴田幹事が説明。現時点では、約500名が登録。日本の論文数
    は36件。
  プログラム会議には吉田委員、深堀専門委員が出席の予定。

6.その他
  配布資料9に基づき長谷川委員が、前回運営委員会で指摘のあったOECD NEA の科学
    委員会におけるEFF、JEF への偏り過ぎについて NEA 側からの回答を報告。JEF への
    言及が多いのは、JEF-3 プロジェクトとして新たな方向を踏み出そうとしていること、
    JEF プロジェクトが新たな Quality Assurance System のテストケースとして取り上
    げられたことによる。
  また、NEA ビューロー会議への核データサイドからのコメントを紹介。この点に関し
    ては、次回会合にて NEA/DB からの回答を報告して貰うこととなった。
 
III.審議事項
1.日本原子力学会核データ・炉物理特別会合について
  柴田幹事より上記会合について、「炉物理サイドでは、「KUCA 実験の現状と展望」
    及び「FCA 実験の現状と展望」とがテーマとして上がっている。核データサイドとし
    ては、「東工大の捕獲ガンマー線の測定」、「JENDL-3.2 の問題」、「JENDL-3.2 を
    用いた炉定数」が候補として考えられる。」と説明。
  議論の結果、「JENDL-3.2 の問題」を核データサイドの第一候補とすることとした。
  発表者は長谷川委員。但し、タイトルについては後ほど検討する。

2.高エネルギー核データの処理について
  配布資料10に基づき前川委員が説明。炉物理委員会で高エネルギーライブラリー
    の検討 WG が発足。PL-SN 計算コードの適用と群定数の考え方、MCNP 型計算コード
    と NMTC(HETC)型計算コードを含んだライブラリーの考え方、データライブラリー
    のフォーマットと要求される核データ評価を検討する予定。具体的な活動は、まだ始
    まっていないが、WG での検討結果を JENDL の高エネルギーファイルへフィードバッ
    クさせる予定。メンバーも JENDL のグループとほぼオーバーラップしているので問
    題ない。

3.委託研究について
  配布資料11に基づき柴田幹事が説明。
  予算額が十分でないという意見もあったが、審議の結果、運営委員会として了承した。

4.その他
  吉田委員より、配布資料12に基づき、遅発中性子評価のワーキンググループ設置
    を提案。NEA/NSC SG6 に日本としてまとまって対応するために必要。SG6 の目標期限
    に合わせ、当面2年を存続期間とする。
  審議の結果、Ad Hoc と言わず核データ専門部会の下にワーキンググループを設置す
    ることとした但し、専門部会長の了承を事務局で取り付けることとなった。

IV.その他
  ・次回は、3月13日(木)開催予定
   今年度の活動報告及び来年度の計画を審議予定。
   なお、オブザーバーの参加については、活動報告の形式(部会長又はグループリー
      ダー)に依存するため、旅費との関係も含め事務局で検討する。

宿題事項
1.JENDL のコピーライトについて(継続)
2.NEA ビューロー会議への核データサイドからのコメントに対する回答を報告。
3.九大的場氏より ISTC プロジェクトによる核データ取得の継続を望む要望を文書で貰
    う。(瑞慶覧委員担当)
4.来年度核データ研究会の委員長、メンバーの案作成(事務局)