previous (2001/08/31)
シグマ委員会平成13年度第2回核種生成量評価WG議事録(案)
1.日時
2002年2月28日(木)13:30〜17:00
2.場所
日本原子力研究所東海研究所第2研究棟2階221会議室
3.出席者(敬称略)
内藤(ナイス;グループリーダー)、奥村(原研)、佐治(原安委)、
安藤(東芝)、山本(GNF-J)、松本(三菱重工)、松村(電中研)、
青山(JNC),大川内(JNC)、大木(JNC)、片倉(原研;オブザーバー)、
片岡(原研;オブザーバー)、リンペンホン(ナイス;オブザーバー)
4.配付資料
13-2-1 シグマ委員会平成13年度第1回核種生成量評価WG議事録(案)
13-2-2 「ORIGEN計算の要求精度」に関するアンケート(案)
13-2-3 「ORIGEN計算の要求精度」に関するアンケート(回答例)
13-2-4 燃焼度モニターに関するアンケート回答
13-2-5 ORIGEN2ライブラリの適用性評価(スペクトルインデックス)
13-2-6 電中研における核種生成量評価WGに関する平成13年度の状況
13-2-7 Chemical Isotopic Analyses and Calculations Based on JENDL-
3.2 Library for High Burn-up UO2 and MOX Spent Fuels
13-2-8 SRACコード及びMVP-BURNコードによるPIE解析(1)
13-2-9 使用済高速炉用MOX燃料の照射後試験結果とORIGEN2による燃焼計
算結果の比較
13-2-10 高速炉における核種生成量評価に対する核データライブラリの比較
(検討計画案)
5.議事内容
5.1 平成13年度第1回核種生成量評価WG議事録の確認(配付資料13-2-1)
議事に先立ち内藤グループリーダーから、体調が悪いので今日の議事の進
行は原研の奥村委員にお願いしたいとの発言があり、奥村委員が議事の進行
をした。配付資料13-2-1に基づき、前回会合の議事録確認が行われ了承され
た。
5.2 「ORIGEN計算の要求精度」アンケートについて(配布資料13-2-2、
13-2-3、13-2-4)
今年度第1回WGで決定していた「ORIGEN計算の要求精度」の調査をアン
ケート形式で実施する為のアンケート案を関係者に配布し回答をもらった。
東芝、サイクル機構からの回答をもとに議論をした結果、来年度の作業とし
て、
1)次年度までに要求精度をできる範囲でまとめる
2)アンケート調査は継続して続ける
3)穴の空いている箇所を詰めていく
ということになった。尚、この作業のリーダーであった林氏が仕事の都合上
WGの活動を続けるのが困難で、抜けることとなった為、この作業のリーダ
ーを松村氏が担当することになった。
5.3 スペクトルインデックスライブラリの適用性評価について(配付資料13-2-5)
今年度第1回WGで決定した作業方針に従いPWRについて、ほう素濃度
及びVm/Vp変化によるスペクトルインデックスの影響と主要アクチニド核種
濃度の燃焼度依存性をまとめてもらい、スペクトルインデックスによる補正
モデルの必要性について検討した。今回の条件下で差異は10%以内で一致し
ている為、スペクトルインデックスによる補正モデルは基本的に不必要であ
るとの意見があり、次回Gdの効果、BPの効果及び他の濃縮度の解析を検
討し同様の結果が得られれば、スペクトルインデックスの補正モデルは不必
要ということでまとめ、報告書を作成することとした。
またBWRについては、山本氏に以前の検討結果をもとに、同様の結論に
まとめられないか検討してもらうこととなった。
5.4 JENDLの利用拡大と核データの精度評価について(配付資料13-2-6)
SWATによる解析により、JENDL3.2、ENDF/B-VI、JEFライブラリを用いてア
クチニド及び核分裂生成核種の生成量のライブラリ間の差異を比較し、問題
核種の洗い出しを行うことが確認された。主要核種については既に須山氏が
検討を行っているため、その他の放射能や発熱量に寄与する核種について重
点的に検討を進める。対象とする核種の選定については、作業担当者に任せ
ることとなった。
また奥村委員より、ORIGEN用一群ライブラリ作成の目的はJENDL利用拡大
であり、JENDLベースのライブラリ精度を上げることが重要で、ENDF・JEFな
どのORIGEN用一群ライブラリを作成する必要はないのではとの意見があった。
5.5 核データ国際会議での発表報告(配付資料13-2-7)
去年10月に行われた核データ国際会議(ND2001)で松村委員が発表され
たものについての報告あった。
5.6 詳細コードによるPIE解析について(配付資料13-1-8)
SRAC/MVP-BURNの燃焼チェーンモデルの詳細化とライブラリの拡充作業に
ついての説明があった。ライブラリの拡充において、JENDL-3.3ライブラリに
ついてはまだ公開していないが、核データセンターで評価が確定し終えてい
るので今年度中には完了するとのことである。SRAC2002版のリリースを考え
ており、JENDL-3.3ライブラリも格納するので、来年度中にはSWATのJENDL-3.3
ライブラリを作成して欲しいとの要望があった。今後の作業について、今年
は準備段階であり来年度から本格的に高浜3号炉のPIE解析を行うこととなっ
た。
5.7 使用済MOX燃料の照射後試験結果とORIGEN燃焼計算の比較(配付資料13-2-9)
使用済の高速炉用MOX燃料の照射後試験(PIE)で得られた核種生成量と
JENDL-3.2ベースの高速炉用ORIGEN2ライブラリを用いた燃焼計算結果の比較
の説明があった。今後はMA核種についてORIGEN2の1群断面積を変化させた
時の生成量に対する感度を調査するなどの詳細な検討の実施を行うとのこと
であった。
5.8 高速炉核種生成量評価とのORIGENライブラリ比較計画案(配付資料13-2-10)
3大ライブラリであるJEF、ENDF/B-VI、JENDL-3.2から作成した炉定数の差
による核種数密度変化量を整理する計画の説明があった。
5.9 その他
・ 来年度から評価していく上でJENDL3.2ベースとJENDL3.3ベースどちらで行
なうかの議論があがったが、両方で作っていく方向で進めるということに
なった。
・ 運営委員会用の資料は奥村委員が作成する。
・ 各作業の分担確認
1.アンケート調査
松村委員、安藤委員、大木委員、松本委員、助川氏
2.JENDL-3.3ベースのSWATライブラリの作成
片倉委員
3.放射能や発熱量評価への核データ依存性の検討
電中研
4.高速炉におけるPIE解析と核種生成量評価の核データ依存性の検討
大川内委員(PIE解析)、大木委員(核データ依存性)
5.スペクトルインデックスの検討
PWR:松本委員 BWR:山本委員
6.詳細コードによるPIE解析
奥村委員
以 上