シグマ研究委員会・核データ専門部会・高エネルギー核データ評価WG 高エネルギーファイル作成SWG平成15年度第3回会合(縮小会合)議事録 日 時:平成16年2月4日(水) 13:30〜17:00 場 所:住友原子力工業(株)会議室 出席者:小迫(住友原子力)、山野(住友原子力)、深堀(原研)、渡辺(九大) (以上4名、敬称略、順不同) ○配布資料: ・HE-F-03-22 ファイル化作業の現状と予定(1)(小迫) ・HE-F-03-22 高エネルギーファイル公開に向けてのアクションリスト(案)(深堀) ・HE-F-03-24 JENDL High Energy Fileファイル化の現状(深堀) ○報告及び議事: 1.評価・ファイル化・レヴューの進捗状況報告 1.1 C, Si, Mg(渡辺委員) ・C-12,13の評価・ファイル化作業はすべて完了。C-13のレヴューが未完。 ・Si同位体およびMg同位体の評価を終了し、最終ファイル化の段階。最近Uppsalaで 測定されたSiに対する放出軽荷電粒子DDXとの比較結果について報告があった。 1.2 中重核(小迫委員) 配布資料HE-F-03-22を用いて、小迫委員より以下のとおり進捗状況が報告された。 ・評価・ファイル化終了核種: K, Ca, Ti, V, Cr, Mn, Fe, Co, Ni, Zn ・ファイル化: C-12, C-13, N-14, O-16のファイル化完了。 Nb-93, Zr, W, Hgは 粒子生成スペクトルに若干の問題があり、再ファイル化中。U-235,238, Np-237, Pu-238,239,240,241,242, Am-241,242,242mのファイル化作業を継続中。 ・今後の予定: F-19, Na-23, Ar-36,38,40の評価作業は4月以降にずれ込む予定。 1.3 重核(深堀委員) ・Pb同位体の評価・ファイル化については、当面、現状で終了しているPb-208のみ とする。 ・Th-232, U-233,234,Am-243, Cm同位体は、Lee氏(KAERI)との共同作業で行って いる。 2.ファイル化の現状 配布資料HE-F-03-24を用いて、深堀委員よりJENDL High Energy Fileのファイル 化現状について説明があった。要約すると、以下のとおりである。 ・初期目標: 122核種(追加分を含めると132核種) ・評価終了: 79核種(評価中がさらに8核種) ・ファイル化終了: 60核種(17核種はファイル化中) ・レヴュー終了: 32核種(25核種はレヴュー中、1核種要修正) 以上より、32核種は微修正後すぐにでも公開可。 3.高エネルギーファイル公開に向けた準備 3月末までにJENDL高エネルギーファイル(第1版)を公開する。それに向けた アクションリストを配布資料HE-F-03-22に従って以下のとおり確定した。 (1) レヴューの促進(担当:深堀委員) 2月末までにレヴュー完了核種を公開する。 レヴュー中の下記25核種について、担当委員に督促して、公開可能な核種数を 増やす努力をする。 ・H-1, V-51, Mn-55, Zr-90,91,92,94,96: 日野委員 ・C-13, N-14, O-16, Hg-196,198,199,200,201,202,204: 中島委員 ・K-41,Zn-64,66,67,68,70:深堀委員、Co-59:小田野委員 (2) ファイルフォーマットの最終調整(担当:深堀委員): 2月末 (3) MF1/MT145(コメントファイル)のチェック(担当:渡辺・深堀委員): 2月末 なお、レヴュー担当者の名前をHistoryに追記。 (4) FPYの問題 現状では、FPYに入れるべき生成核種がMF6/MT5に格納されている。これに関する 対応は第2版以降とする。 (5) NJOY(担当:小迫委員) NJOYでMCNP用のライブラリーを試験的に作成し、簡単な体系でのテストを行う。 さらに、仁井田氏によるPHITSの計算結果との比較検討を行う。 (6) 未ファイル化核種の対応: 2月末 Mg-24,25,26, Si-28,29,30(担当:渡辺・小迫委員) U-235,238, Np-237, Pu-238,239,240,241,242, Am-241,242,242m (担当:小迫委員) (7) 現時点で評価未終了核種については、来年度以降に評価作業を行う。 (8) 論文化: 第1版公開後、できるだけ早く論文化を行い、成果を公表する。 目標は、核データ国際会議ND2004の前まで。 次回は、来年度に入ってから。