シグマ研究委員会・核データ専門部会
      評価計算支援システムWG 2005年度第1回会合議事録(案)

日 時: 平成17年6月30日(木)13:30〜17:30
場 所: 東京工業大学 原子炉工学研究所 1号館1階会議室
出席者: 渡辺(九大)、千葉、中川、市原、岩本、国枝、深堀(原研)、
          井頭(東工大)(8名、敬称略、順不同)

配布資料:
 ・ECSS-05-1 教科書目次(案3)(深堀)
 ・ECSS-05-2 評価計算支援システムWG教科書作成に関するメモ(井頭)
 ・ECSS-05-3 教科書内容の検討事項:核反応理論について(2)(渡辺)
 ・ECSS-05-4 「核データ工学」教科書(案)第4章核データ評価の方法(深堀)
 ・ECSS-05-5 SRM-CC、準位密度関連の進捗状況(千葉)
 ・ECSS-05-6 核データ計算コードPODの開発の経過報告(国枝)
 ・ECSS-05-7 Program POD-P; A Computer Code to Calculate Cross Sections for 
        Neutron-induced Preequilibrium Nuclear Reactions(国枝)
 ・ECSS-05-8 統計模型計算コード(POD)の開発(市原)
 ・ECSS-05-9 アクチニド核データ評価のための計算コード開発(3)ENDFフォー
        マット・グローバル計算の検証(岩本)

議 事:
1.前回議事録確認
  若干の語句を修正して、前回議事録を確認した。

2.教科書の作成について
  核データに関する教科書の作成について、深堀委員が配付資料ECSS-05-1により目次
 の改定案(案3)を提案し、井頭氏が配付資料ECSS-05-2により測定関連部分(第2章)、
 渡辺委員が配付資料ECSS-05-3により核反応理論部分(第3章)、深堀委員が配付資料
 ECSS-05-4により核データ評価方法の部分(第4章)の検討経緯を報告した。第2章に関し
 ては、測定の原理、中性子源、測定方法、検出器、中性子断面積測定に関する項目を
 入れる。これについて、バックグラウンドの決定法と誤差(統計誤差と系統誤差)、測
 定レポートを見て評価する場合の注意点を追加する。第3章に関しては、修正案が示さ
 れたが、第1節「核反応の概観」の部分は一部序論(第1章)へ移動し、「高エネルギー領
 域の核反応概論」に関しては簡単な記述にとどめることとした。第4章に関しては、第1
 節「核データ評価とは」は第1章に移動し、コードが重要なものに関しては、その情報
 を記載することとした。また、実際の評価の例を追加した方がよいとの提案があり、
 JENDL-3.3の評価者にお願いしてC、Fe、FP、Uの評価方法を掲載することとした。

2.軟回転体模型(SRM)に基づく結合チャンネル(CC)と準位密度関連の進捗
  配付資料ECSS-05-05を用いて、千葉委員がSRM-CC及び準位密度関連の進捗状況につい
 て報告した。A=20-160領域のグローバルSRM-CCポテンシャルの構築の作業中である。ア
 クチノイド領域の分散グローバルSRM-CCポテンシャルは、Th-Uに関しては検討済みであ
 る。FP領域の偶−偶核種の集団準位構造の系統的解析とデータベース化(Sm、Gd、Dyは
 終了)の作業中である。KTUY05ポテンシャルの殻補正エネルギーと対補正エネルギーを
 用いた準位密度パラメータの系統性(天体核データWGの作業の一環)を検討中である。

3.核データ計算コードPODの開発
  国枝氏が配付資料ECSS-05-6を用いてPODの前平衡過程部分開発の進捗状況について報
 告した。Kalbachの1成分モデルを利用しており、レポート(配付資料ECSS-05-7)を準
 備中である。また、市原委員が配付資料ECSS-05-8を用いて、核データ計算コードPODの
 統計模型部分の開発計画について報告した。EGANSHを参考にし、殻補正を施したMengoni-
 Nakajimaの準位密度、width fluctuation効果を取り入れる。今年度中を目処に、試験
 計算及びマニュアルの作成を終了する予定である。

4.アクチニド核データ評価のための計算コード開発(3)
  配付資料ECSS-05-09を用いて、岩本委員が作成した核データ評価用計算プログラムに
 ついての報告があった。排他的二重微分断面積(exclusive DDX)の出力が可能となった。
 また、これらをENDFフォーマットに出力するプログラムCCFM及びXENDFについての報告
 があった。Koning-Delarocheのポテンシャル、Mengoni-Nakajimaの準位密度公式、RIPL
 -2のパラメータを用いて、グローバルな計算を行い、実験データ(EXFOR) 、JENDL-3.3、
 TALYSの計算結果と比較した。デフォルトの計算ではあるが、実験値をある程度再現で
 きている。今後、アクチニド核種の計算、計算パラメータの最適化、核分裂チャンネル
 の改良、直接中性子捕獲過程、前平衡クラスタ粒子放出等の作業を行う予定である。

5.その他
  次回の会合は、未定。