JENDL-3.3処理のためのnjoy patchファイルの配布 2003年7月1日                               住友原子力工業株式会社 山野 直樹 評価済核データファイルJENDL-3.3が原研より公開され約1年が経過しましたが、いまだに 断面積処理コード(njoy)で処理できないとの報告が2003年7月1日現在、原研核データセンター に寄せられています。 JENDL-3.3は無償で公開されていますが、核データを処理する断面積処理コードやその群定数 については、無償で提供されるものではありません。利用者の目的によって核データの使用 方法は様々ですから、基本的に利用者の責任においてその使用に合致した処理を行う必要が あります。 核データを有効に利用するためには、格納されたデータの物理的意味を正しく理解して取扱う 高度な専門知識が不可欠です。JENDL-3.3の断面積処理コードは米国産に安易に頼るべきでは なく、公的機関で構築し維持すべきです。しかしながら、JENDL-3.3の適切な処理方法を熟知 した研究者や技術者が近い将来いなくなり、自前でJENDLの群定数処理すらできなくなる状況 になることを非常に危惧しています。 そのため、当社はJENDL-3.3をnjoyで処理して、mcnp4c型式やmatxs型式(anisn,dort,tort用)の 断面積ライブラリを作成した知見をpatchファイルとして以下の条件付きで無償公開します。 【使用条件】 ● njoyのバージョンと使用環境  njoy version : 99.67  machine : PC-Linux (Intel x86系CPU) real 32 bits machine  OS : RedHat7.1  compiler : g77  他のバージョンには対応していません。また、他の環境での動作は確認していません。 ● 品質保証・サポート  patchファイルの公開は今回限りです。無償公開ですので、精度や品質の保証は致しません。  また、本patchに関して何らかのトラブルが生じた場合についてもサポートを含め何ら保証  致しません。 ● 再配布の禁止  本patchファイルの再配布及び販売を禁止します。 ● フィードバック  njoy の使用目的、使用環境、njoyバージョン、fortranコンパイラ、環境に対応するため  に独自に行った変更点、処理した核種、JENDL-3.3の問題点、その他気づいたことを原研  核データセンターまでお知らせ下さい。                                       以上