NJOY99.90 に対する patch ファイル (patch-japan-njoy99_90a.txt)  2006年3月31日                                小迫和明  この patch ファイルは、NJOY99.90 を使って主に JENDL-3.3 を処理できる ようにするためのものである。以下に、patch の内容を述べる。 NJOY99.67 --> NJOY99.81 ----------------------- (1) groupr モジュールの getded サブルーチンの修正と f5xlin および f5xint サブルーチンの追加  この修正により、JENDL-3.3 を使用して NJOY99.81 コードで炉定数作成を 行う場合、JENDL-3.3 のみに見られる MF5 の LF=1 データの入射中性エネル ギーに対する内挿法 21〜25 を使用するデータを正しく処理できる。なお、 JENDL-3.3 で使用されていない内挿法 11〜15 の場合は、その処理を中止する ようにしてある。 (2) broadr モジュールの broadn サブルーチンのプログラムエラー  単純なプログラムエラーの修正である。この修正により dl(10) 配列を壊す 事が無くなり、無限ループあるいは異常終了の危惧が回避される。 (3) groupr モジュールの f6ddx および f6dis サブルーチンの修正  この修正により、MF6 に LAW=1、LANG=1 (Legendre coefficients) のデータ があって、その Legendre 展開の次数が9次以上の場合、配列 p(8) を壊し、無 限ループあるいは異常終了する事象を回避できる。  この修正により、JEFF-3.0 の Fe-56 の処理が可能となる。 (4) acer モジュールの acelod サブルーチンの修正  遅発中性子エネルギースペクトルの確率テーブルにおけるデータの数値精度 を上げて、累積確率が1.0になるように規格化し直した。 (5) reconr モジュールの reconr と rdf2u2 サブルーチンの修正  非分離共鳴断面積の内挿モードが線形に固定されていたので、核データで与 えられた内挿モードで内挿するように修正した。 (6) その他のマイナーなバグ修正 NJOY99.81 --> NJOY99.90 ----------------------- (1) errorr モジュールの covcal サブルーチンの修正  共分散データの格納サイズを増加し、格納アドレスを調整した。 (2) heatr モジュールの gheat サブルーチンの修正  格納断面積の初期値をゼロに設定する。 (3) groupr モジュールの getwtf サブルーチンの修正  荷重関数の数値精度を7桁に拡張した。 (4) groupr モジュールの getsed サブルーチンの修正  NJOY99.81 のパッチにおいて、スクラッチファイルの初期化が正しく行わ れていないバグがあったので修正した。