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       シグマ研究委員会・核データ専門部会
 PKAスペクトルワーキンググループ:ユーティリティー検討グループ
                         会合議事録

日 時: 平成7年3月1日(火) 10:00〜12:00
場 所:  原研東海研究2棟222会議室
出席者: 有賀、深掘(原研)、真木(日立)、喜多尾(データ工学)、
          川合(東芝)

配布資料:(1) JENDL Fusion File and PKA File for FENDL Usage(深堀)
回覧資料:(1) ESPERANT 計算結果

議 事:

1.ESPERANT コードの整備とPKAライブラリーの作成について(深堀)
 回覧資料(1)を用いて PKA/KERMA ライブラリー作成コード ESPERANT の整備状況につ
いて説明があった。PKAデータ計算モジュールの PKAR はほぼ完成した。残る KERMA
と PKAPLOT については、修正中である。KERMA については、計算結果の DPA 断面積を 
RADHEAT-V4 と比較・検討しながら作業を進めている。PKAPLOT については、エネルギー
ビンを可変にしたためもう少し時間が必要である。
 JENDL Fusion File を核融合炉の国際的な標準ライブラリー FENDL-2 に反映させるた
めに PKA ファイルを作成した(配布資料(1))。エネルギーは 1.0E-5 eV から 20 MeV
までである。対象核種は、F-19 から Bi-209 までの 69核種(天然元素は含まなで
ある。Pb など一部のデータについては修正が必要であるのと、データ全体の完全なチェ
ックが終了していないので、そうしたことを納得の上で使用するものとして、当面限定
公開とする。

2.ユーティーコードの作成検討
   ユーティリティーコードの作成の必要性と当WGが提供するデータの内容について
検討し た。主要な結論は下記の通りである。

・PKA/KERMA ライブラリーのユーザーは、大まかに(1) 材料の照射損傷機構の研究を
  目的とする人、(2)照射損傷量の評価を目的とする人(原子力プラントの設計・研究
  者)、(3) 保健物理や計測関連の人と(2)の一部に分けられ、それぞれの要求する内
  容が分かれる。すなわち、要求データは、(1)が(特定の入射エネルギーの)PKA
  スペクトル、damage energy スペクトル、(2)が主としてDPA断面積、(3)がKE
  RMAファクターである。
・(1)のユーザーに対しては、ESPERANT の PKAR モジュールで作成した1次ファイル
  でほぼ十分と考えられる。(入射中性子スペクトル平均した量の要求に対しては別
  途処理が必要かも)
・(2)、(3)のユーザーに対しては、KERMA モジュールの出力の2次ファイルで対応で
  きる。群定 数的なデータ要求に対しても、対象のDPA断面積とKERMAファ
  クターが1次元的なデ ータなので、2次ファイルを用いて比較的容易に計算でき
  よう。
・WGが提供するデータは、最終的には 50 MeV までの PKA/KERMA ファイルである。
  PKAR 処理結果 :1次ファイル(核種別のPKAのDDXとSDX、基の断面積)
  KERMA 処理結果:2次ファイル(核種別のKERMAファクター、Damage Energy
                    スペクトル、DPA断面積)
  PKAPLOT の結果:PKA、KERMAファクター、DPA断面積の図→ハンド
                    ブック?
  群定数化データ:核種別のKERMAファクター、DPA断面積    →ハンド
                    ブック?
          ただし、原子弾き出しエネルギーはIAEA推奨とそれに準じた値
          群構造は、核融合炉用42群と125群、核分裂炉用の100群(JSD-100)
                    混合物はLLNLにあるコードを取り寄せるべきか?(W3ー
                    プ外?)。
・以上の検討から特別のユーティリティーコードは当面必要ないとの結論を出した。
                                       
以 上