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深堀@核データセンターです
去る3月14日に行われた光核反応ファイル作成SWG会合の議事録を
お届けします。
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シグマ研究委員会・高エネルギー核データ評価WG
光核反応ファイル作成SWG・2002年度第2回会合議事録(案)
日 時:2003年3月14日(火) 13:30 - 17:00
場 所:東京工業大学 原子炉工学研究所 2号館6階会議室
出席者:原田(サイクル機構)、真木(中小企業総合事業団)、
村田(アイテル)、岸田(CRCソリューションズ、オブザーバー)、
深堀(原研)(敬称略)
配布資料:
HE-PHOTO-02-6 : 担当核種の光核反応データ評価報告(村田)
HE-PHOTO-02-7 : 光核反応断面積評価・ファイル化進行状況報告(岸田)
HE-PHOTO-02-8 : JENDL Photonuclear Data File ファイル化の現状(深堀)
HE-PHOTO-02-9 : 高エネルギー核データ評価WG平成14年度活動報告・
15年度活動計画(運営委員会資料、深堀)
議事 :
1. 議事録確認
前回議事録を確認した。
2. 評価関連事項
村田委員が資料HE-PHOTO-02-6に基づき、He-3, Li-6,7, B-10,11, F-19,
P-31, Ca-40, Ni-60, Gd-152,154-158,160, Hg-196,198-202,204, Bi-209,
Np-237の光核反応の評価について報告した。実験データのある量については、
これの理論解析を行い、評価値を定めた。解析方法は、巨大共鳴+準重陽子
モデルである。実験データのない量については、光吸収断面積はsum-ruleを
用い、他の断面積に関してはmEXIFON(軽核)及びALICE-F(中重核、重核)で
複合核の分岐比を計算し、評価値を求めた。Hg以上の重核については、
核分裂分岐比をFISCALで計算した。He-3は、p+dと考えて、核内で運動している
dが光子と反応するモデルで実験データを解析した。評価結果は良好である。
3. ファイル化関連事項
岸田氏が資料HE-PHOTO-02-7に基づき、Na-23, Mg-24-26, Al-27, Si-28,
Ca-48, Ti-46, Cr-52, Mn-55, Co-59, Mo-92,94,96,98,100, Cs-133, Au-197の
ファイル化について報告した。コメントファイルは、早急に核データセンターへ
送付予定。Al-28, Si-28は光吸収断面積にALICE-Fで計算した分岐比をかけても
中性子放出断面積を再現できなかったので、実験値から直接求めた値を
評価値とし、全反応の分岐比の和が1となるように他の分岐比を調整した。
深堀委員が資料HE-PHOTO-02-8に基づきファイル化の現状につき報告を
行った。フォーマットチェックプログラムで、誤差データの部分がエラー
になるため、これはコメントファイルに記述することとした。現状は、評価は
殆ど終了し、最終ファイル化及び微分レビューが残っている。微分レビューは、
軽核側は原田委員、重核側は真木委員が行うこととした。
4. 報告書関連事項
報告書作成に関し、下記のような分担を決めた。
とりまとめ:深堀委員
評価手法、結果:村田委員、岸田氏
微分レビュー:真木委員、原田委員
また、関連する実験データを集め、Bermanの実験値に対する補正係数に関する
論文を各委員に深堀委員から送ることとした。
5. 活動報告・活動計画
深堀委員が資料HE-PHOTO-02-9に基づき運営委員会報告資料の平成14年度の
活動報告と平成15年度の活動計画案の説明を行った。これに基づき議論した
結果、一部加筆訂正を行い了承された。
6. 次回予定
次回は平成15年6月27日(金)に東京で開催予定。
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Tokio Fukahori
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