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シ グ マ 委 員 会
JENDL-3普及方策検討小委員会第5回会合議事録(案)
日 時: 1995年6月19日(月) 13:30 〜 17:30
場 所: 住友原子力工業(株) 会議室
出席者: 石川(動燃)、喜多尾(データ工)、瑞慶覧(日立)、山野(住友原工)、
岸田、菊池、高野、深堀、中川(原研)
配布資料
1. 前回議事録(1995年3月23日)
2. JENDL-3.2の炉定数ライブラリーの作成状況と普及方針(高野)
3. 核データセンターWWWサーバーからのメッセージ(中川)
4. インターネットによる核データの情報交換(中川)
5. 核データセンターワークステーション上のデータに対するアクセスの統計
(深堀)
6. JENDL-3.2の普及方策(答申案)(菊池)
議 事
1. 前回議事録確認
配布資料1を確認した。JNDCmailとWWWに関しては4月1日に公開した。
2. 炉定数作成について
高野氏が、配布資料2で、JENDL-3.2を基に作成されたあるいは作成予定の炉定数につ
いて説明した。* の部分は高野氏の説明に対して出された意見や議論。
○ 熱中性子炉用ライブラリー
SRAC-JENDL32(使用中)、WIMSD-JENDL32(作成中)
* SRACとライブラリーをセットにして普及させた方が良いのではなとの意見があ
った。しかし、WIMS用ライブラリーはアジア及びヨーロッパ各国で広く使われてい
る。議論の結果、WIMSは簡易計算用として広く使われていることもあり、WIMSDの
ライブラリーも作るべきとした。WIMSDの最良のライブラリー仕様については高野
氏が佐治氏に聞くことにした。
○ 高速炉用ライブラリー
JFS-JENDL32(使用中)
○ モンテカルロ用ライブラリー
MVP-JENDL32(使用中)、MCNP-JENDL32(使用中)、VIM-JENDL32(予定)
* MVP-JENDL-32はFP核種の追加が必要
* MCNP-JENDL32は核融合遮蔽用である
* このほかに、多群モンテカルロ用ライブラリーとしてKENO用のライブラリーが必要
である。内藤氏(原研)に作成予定を聞くことにした。
○ 遮蔽計算用ライブラリー
JSSTDL(作成中)、VITAMIN-J、RADHEAT-V4
* 遮蔽用としては、JSSTDLを整備し、群縮約コード(MACRO-J)をより使いやすく整備
するべきであるとの意見があった。
○ 燃焼計算用ライブラリー
ORIGEN2-JENDL32(作成中)、FPGS-JENDL32(予定)
これらの炉定数の普及方策として、高野氏からWWWを使用して公開してはどうかとの意
見が出された。また、ベンチマーク計算結果データベースも既に一部が出来上がってい
る。このデータベースを炉定数と共に提供すれば炉定数ライブラリーの信頼性が高まる
と指摘された。なお、上記のライブラリー以外に要求がある場合は、核データセンター
に連絡頂き、検討することとした。
3. WWW による核データのサービスについて
中川氏が、配布資料3と4で核データセンターのWWWサーバーの現状を報告した。WWWサ
ーバーは4月1日からアクセス制限を解除して運転している。
深堀氏が、配布資料5で、WWW、aFTP、ftpmailへのアクセスの統計を報告した。WWWへ
のアクセスは月20%の割で増加している。aFTPでは、一日平均10ファイル程度の利用量で
ある。ftpmailは5月に運用を開始したばかりなのでまだ使用者が少ない。FTPを利用でき
る人が増えてきたこともftpmailの利用者が少ない原因である。
4. 答申案の検討
答申案(配布資料6)を検討した。検討結果を基にして書き直した答申案を各委員に送
りコメントをもらって修正した上で7月6日の委員会と本委員会に提出することにし
た。
5. その他
当小委員会は今回を持って終了することにした。