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FNS@大山です。以下の会合の議事録を発送します。
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第 6回核融合ニュートロニクス積分テストWG議事録(案)
日 時: 平成7年11月1日(水) 13:30〜17:00
場 所: 原研本部 第5会議室
出席者: 高橋(阪大)、市原(京大炉)、植木(船研)、真木(日立)、小迫*、
山野*(住友原子力)、森、前川(藤夫)、千葉、菊池、前川(洋)、
大山(以上原研)、以上12人(* オブサーバー)
配布資料:
1)前回議事録案 FNIT-WG-6-1
2)JENDL Fusion FileとPbとWの改訂について (小迫 委員) FNIT-WG-6-2
3)FNSクリーンベンチマーク・TOF実験・OKTAVIAN漏洩γ線実験の解析
によるJENDL Fusion Fileの積分テスト (前川(藤) 委員) FNIT-WG-6-3
4)JENDL Fusion FileによるOKTAVIAN球体系解析結果 (市原 委員) FNIT-WG-6-4
5)JENDL Fusion FileによるOBNINSK球体系解析結果 (植木 委員) FNIT-WG-6-5
6)FENDL-1のベンチマーク評価IAEAコンサルタント会議日程(大山 委員) FNIT-WG-6-6
7)IAEA-FENDL-1ベンチマークWGでの議論の要約 (大山 委員) FNIT-WG-6-7
議事:
1) 前回議事録案と新年度メンバーの確認
前回議事録案を確認し、一部字句訂正の上承認された。
2) JENDL Fusion FileとPbとWの改訂について(小迫 委員)
JENDL Fusion Fileの現状と懸案になっていたPbとWのデータの改訂について報告が
あった。Pbでは(n,2n)断面積と非弾性散乱断面積を下げて、FNS-TOF実験で見られた
低エネルギー放出中性子の過大傾向が解消したが、2MeV付近で少し実験より低いとこ
ろが残っている。これについては実験データも測定値のつなぎ目であるために、その
部分で少し高めかもしれないとのコメントが前川(洋)委員よりあった。Wでは(n,2n
)を引き下げ非弾性散乱断面積を微調整したとのことで、FNSの体系内スペクトル測定
でJENDL-3.2に見られた200keV-10MeVの過小評価傾向を改善した。この改訂でJENDL-F
Fは一応固定され、前回未配布のSnを加えて70核種収納のFSXLIB-JFF最終版(Li-6,-7
, CはJENDL3.2)が完成した。
3) FNSクリーンベンチマーク・TOF実験・OKTAVIAN漏洩γ線実験
の解析によるJENDL Fusion Fileの積分テスト(前川(藤) 委員)
JENDL Fusion File(J-FF)の積分テストとしてFNS実験からFe, Cu, SS316、およびO
KTAVIANγ線スペクトルの主な核種についてFSXLIB-JFFを用いたMCNP計算結果が報告
された。Feに関してJ-FFでは0.1MeV以上でC/Eに深さとともに右下がり傾向があるが
、20%以内で一致している。但しFENDLも15%以内で一致しており、C/Eの傾向は平坦で
ある。DDX表現の効果を調べるJ-3.2との比較では、100keV以下のの中性子が5-10%減
少し、実験との一致が良くなった。TOFスペクトルでは10MeVの谷間が大きくなり実験
をほぼ再現したが、FENDLではここは過大である。SS316ではFeと同傾向であるがC/E
の一致度は悪い。これはCr, Ni等のデータ精度によると思われる。Cuでは1MeV以上で
10%以内、1keV-1MeVで30%以内でFENDL、JENDLとも一致するが、1keV以下では両者と
も30-50%過小評価する。スペクトルの形状から数百KeV領域の共鳴吸収断面積が大き
い可能性がある。2次ガンマ線ではFeについて修正されγ発熱のC/Eが一致するよう
になった。同様に修正されたNiを含むSS316でも改善され特にスペクトル形状がJ-FF
でよく一致している。その他OKTAVIAN実験の核種については、2次ガンマ線データは
J-3.2から変更がないので差は中性子計算の部分のみによるが、計算結果にはその差
はなくケーシングに含まれるFe,Niの変更によって少し小さくなった。
4) JENDL Fusion FileによるOKTAVIAN球体系解析結果(市原 委員)
OKTAVIAN球体系の漏洩中性子スペクトルではJENDL-FFはJENDL-3.2とほとんど差が
なく、球体系では角度積分されているためDDX表現の効果が小さいのではないかと思
われる。唯一Siの結果で多きく差がでたが、JENDL-FFがもっとも良い結果である。
5) JENDL Fusion FileによるOBNINSK球体系解析結果(植木 委員)
Fe, Be, PbについてOBNINSK球体系の解析結果が示された。Pbは改訂されていなか
ったのでJENDL-3.2である。FeではMeV領域の過小はJ-3.2と変わらないがピーク部で
一致が良くなっており全般にFENDLより良い。Beでは1-2MeV付近でJ-FFの一致が良くF
NS -Slabの傾向と一致している。PbではMeV領域で過小評価でありFNS-slabと傾向が
一致している。
6) IAEA FENDL-1ベンチマークWGでの議論の要約 (大山 委員)
10月17日から19日にかけてカールスルーエのFZK(旧KfK)で開かれたIAEA主催のFEND
L-1ベンチマーク評価のコンサルタント会合での議論の要約が報告された。この会議
は今春に当WGの活動をまとめてFZKのフィッシャー宛に送ったFENDL1の積分テスト結
果を、各国からの寄与を含めて各国の活動参加者が集まり統一的議論をするのが目的
であった。実験値間の不整合もあるがFENDL-1については全体に問題なしとする核種
は少なく、良とされたのはPbとLiのみでCr,Mn,Moが満足できるとされ、それ以外は不
満足となった。特にガンマ線やBRONDから採用された核種に問題が多かった。
7) FENDL-2への対応の議論
上述のIAEA会議の議論を踏まえて次回の諮問会議でFENDL-2としてJENDL-FFを推薦
できる核種の検討を行なった。一般的見地では、JENDL-FFは荷電粒子データが整備さ
れており、KERMAなどの計算に有利であることから、全てのベンチマーク対象核種に
ついて特に見劣りする結果を示さなかったので推薦することができる。中でもC,Al,
Zr, Cu, Mn, Nb,WでJENDL-FFがFENDL-1より優れており、 O,NはJENDL3.2をFFに編集
すれば明らかに優れている。また、ガンマ線まで含めると、Fe, Cr, Co, TiでJENDL-
FFが優れている。以上の結果を優先度として強力にFENDL-2に推薦していくことで意
見が一致した。
8) その他
11月末の核融合核データ専門家会議及び12月初めのDel MarでのFENDL-2の会議
での参加者分担を確認した。
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Yukio Oyama
Fusion Neutronics Laboratory ( FNS )
Department of Reactor Engineering
Japan Atomic Energy Research Institute
Tokai-mura, Naka-gun, Ibaraki-ken 319-11
JAPAN
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