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各位 殿

        先日行ないました核融合ニュートロニクス積分テストWGの議事録(案)です。

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第7回核融合ニュートロニクス積分テストWG議事録(案)

日 時:        平成8年6月17日(月) 13:30〜16:00

場 所:  住友原子力(株)会議室

出席者:        村田(阪大高橋代理)、市原(京大炉)、植木(船研)、真木(日
           立)、小迫、山野*(住友原子力)、林(日立エンジ)、前川(藤
                夫)、千葉、大山(以上原研)、以上10人(* オブサーバー)

配布資料:

1)前回議事録案                                                        FNIT
-WG-7-1
2)IAEA Advisary Group Meeting on Completion of FENDL-1
        and Start of FENDL-2
                                                (大山 委員)  FNIT-WG-7-2
3)JENDL-FF/MGファイル
                                                (小迫 委員)  FNIT-WG-7-3
4)FNSクリーンベンチマーク・TOF実験・OKTAVIAN漏洩
        γ線実験の解析によるEFFの積分テスト
                                        (前川(藤) 委員)    FNIT-WG-7-4
5)Benchmarl Calculation of EFF-2
                                              (市原 委員)  FNIT-WG-7-5
6)FENDL-2のレヴューについて
                                                (千葉 氏)    FNIT-WG-7-6

議事:

1) 前回議事録案と新年度メンバーの確認
 前回議事録案を確認し、一部字句訂正の上承認された。

2) 大山委員より平成7年12月に米国カルフォルニアDel Marで行なわれたFENDL-
2の選択に関するIAEA諮問家会議の報告があった。会議ではFENDL-1のベンチマークテ
ストの結果の報告の後問題となった核種について検討され、FENDL-1と同程度のもの
は除いて、改善されたもののみ候補とすると言う基準が示された。しかし、実際には
提出されているのがJENDL-FFだけなので、この基準が適用されたのは、ベンチマーク
テストも済ましているJENDL-FFのみで、他の国の候補は判定できずそのまま候補とし
て残ると言う不公平なことになった。ここで選ばれた候補は2月までにMCNPライブラ
リーを提出し、4月中旬までにベンチマークテストを行ない6月の末のKarlsruheで
コンサルタント会合を開いて平成8年末のIAEA諮問家会議へ進言を行なうこととなった。

3) 小迫委員より上記諮問家会議でFENDL-2候補の条件としてNJOYによる多群断面
積への処理可能性が上げられていたのを受けて、VITAMIN-JのFENDL-1と同形式の多群
処理を実施し、問題なく処理できたことが報告された。

4) 前川藤夫委員より、FNSクリーンベンチマーク・TOF実験及びOKTAVIAN漏洩
γ線実験の解析によるEFFの積分テスト結果が報告された。これも、上記1)で合意さ
れたJENDL-FFとEFFについてライブラリーを交換して各々ベンチマークテストを行な
うとしたことへの対応の一つである。結果は、Beでは(n,2n)のスペクトルが異常な前
方性を示しておりライブラリー処理に問題がある可能性が指摘された。また、EFF-3
の新しいFeは透過問題で深さとともに計算値が過大になる傾向を示し、全断面積が疑
われたが、ライブラリーの値とレヴューキットで配られている値とが違っており、こ
れもライブラリー処理に問題があることが指摘された。(これについてはその後Vona
chより(n,p)をTotalに足し忘れていたことが知らされた)その他、候補ではないが鉛
ではFNS-TOFスペクトルで見られた2MeVの肩がよく再現されていた。

5) 市原委員よりOKTAVIAN球漏洩中性子実験のEFFによる解析結果が報告された。
EFFのLi,FはMCNPがエラーで動かず、Moも途中で止まってしまうとのことであった。Z
rとNbではMeV領域で過大であり、Beと同じような処理の問題の可能性もあるとのこと
であった。CrについてはEFFは良い結果を示したが、その他は全体にJENDLと同程度の
一致であった。

6) 千葉氏よりFENDL-2のレビューについて6月末に行なわれるKarlsruheでの会議の
予定等が報告された。この会議では、候補核種に対して各国がレビューキットを提出
しそれを第3者国がレビューを行ないその結果を報告すると言う方式が採用される。
JENDL-FFは既にキットを提出したが、他はEFF-3のFe-56とCENDLからのみ送られてき
ている状況である。

7) その他
 本WGの活動を報告書としてまとめ、学会誌にも技術報告等として投稿したらどうか
と言う提案がグループリ−ダよりあり、賛同が得られた。同時に、JENDL-FFをFENDL-
2と並列して活用されるような位置づけを示しておく必要があるとの指摘が有り、長
期的な保守の安定性や将来の高エネルギーファイルとの関連に於て重要性を訴えるこ
ととした。

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中性子科学推進特別チーム
大山 幸夫
〒319-11茨城県那珂郡東海村白方白根2−4
Tel:        029-282-6809
Fax:       029-282-5996
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Yukio Oyama
Special Task Force for Neutron Science Initiative and OMEGA Program
Japan Atomic Energy Research Institute
Tokai-mura, Naka-gun, Ibaraki-ken 319-11
JAPAN
Tel:        029-282-6809
Fax:       029-282-5996
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