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シグマ研究委員会・核データ専門部会
FP核データワーキンググループ会合議事録(案)
日 時: 平成8年7月24日(水) 13:30〜17:30
25日(木) 9:10〜17:30
場 所: 日本原子力研究所 東海研究所 研究2棟222及び304室
出席者: 中島、千葉(原研)、瑞慶覧(日立)、松延(住原工)、渡部(川重)、
(敬称略) 川合(東芝);長谷川(原研、オブザーバー)
配布資料 前回議事録(平成7年4月18, 19日)
FPND-96-05 NEANSC核データ国際協力ワーキングパーティー報告(SG-10,
SG-17)
FPND-96-06 Status of Subgroup 10 (Fission Product Inelastic Scattering
Cross Sections)(川合)
FPND-96-07 Subgroup 17(長谷川)
FPND-96-08 JENDL3.2 FPファイル評価用プログラムシステムについて(渡部)
FPND-96-09 積分テストのまとめ方(渡部)<4月19日配布 未採番>
議 事:
1.前回議事録(4月18,19日)の確認
3.2項 積分テストの第1文の記述の後ろに追加(詳細 配布資料FPND-96-09)
2.NEANSC核データ国際協力ワーキングパーティー報告
長谷川氏が配布資料FPND-96-05により、6月10-14日ANLで行われたNEANSC核データ国
際
協力ワーキングパーティーでのSG-10とSG-17の討議内容について報告した。特に、
SG-10
の活動について、なお継続すべしとの意見が出された由。それに対して、川合委員から
配布資料FPND-96-06を用いてSG-10の今後の活動方針の説明があり、了承された。
即ち$非弾性散乱断面積の計算法として、DWBA法が実用的であるといった評価は、今後
、
Geelの新しいデータが来ても覆られない見込みであること、また、STEK積分実験につい
ても、非弾性散乱の影響という観点からJENDLを用いた解析で結論が得られていること
か
ら、この際、報告書にまとめて終息するという事で、あくまで当初の予定を貫くことで
ある。従って、SG-10として残された仕事は、Geelで得られたMoの非弾性散乱断面積の
実
験データの解析のみである。当初計画に含まれていたSTEK実験の解析結果の国際的相互
比較は、JEF-2による解析が遅れているため、これはSG-17に引き継ぐことで、SG-10の
モ
ニターでかつSG-17のリーダーであるGruppelaarにメールを送って、了解を得た。
SG-17活動については、lumped FPの1群化断面積と反応度価値について核データファ
イル間でさほど大きな違いが無かったということである(配布資料FPND-96-07)。リー
ダーのGruppelaarは、本サブグループの活動を次回の核データ国際会議(1997年
Trieste)
で発表する意志を持っているとのことである。
SG-10の活動報告は、すでにGatlinburgでの国際会議に発表済みであり、その後、
GeelのPdの実験データの解析があるものの結論が大差ないので、発表は見送る線で
Gruppelaarに問い合わせることとした。
3.レポート作成の進捗報告ならびに問題点の検討
3.1 共鳴パラメータ
中島委員:報告書を完成し、発刊手続きを行った。JAERI-Data Code 96-027として発
刊されることになり、打ち上がった要旨、目次の初校を行った。
川合委員:第2章の執筆の準備を行った。
瑞慶覧委員:REPSTORファイルのリスト作成終了。
3.2 学会誌への投稿
JENDL-3.2への改訂とJENDL-3.2の積分テストを予定するが、核データ研究会の発表
論文をもとに肉付けすることで合意した。それぞれの責任者として川合委員、渡部委
員がドラフトを作成する。
3.3 JAERIレポート
JENDL-3.2の評価については、評価の概要とコメントファイルをまとめたもの。
積分テストは、JENDL-2まで遡ってまとめる。 今年最後には原稿を作る。
3.4 評価コードシステム
渡部委員が配布資料FPND-96-08を用いて、スムースパートの計算コードシステムの
マニュアル作成について説明した。内容は、コードシステムの構成ならびに、各要素
の説明としてJOBSETTER、LEVDENSの機能と入出力の説明である。これにより、以下の
議論があった。
JOBSETTERの出力量の説明として、CASTHYのレポートの一部をコピーしてくる事に
ついて、著作権の問題があるという意見。(著者の了解を得て載せることで合意)
基本的には、このマニュアルは日本語で書き、FPの核データの評価とファイル作
成に使用したコードについて載せる。載せる内容は、コードの機能と入出力説明(F
P核データ作成に限定)、JCLを含む入力データの例。JCLについては、入出力
ファイルの説明を書く。
ただし、CASTHY, NDES, PEGASUS, ASREPのように既にマニュアルがあるものについ
ては、その機能と入力データ例(できれば、説明つき)をつけるのみで良しとする。
JOBSETTERのデータベースのPARAMFLは、データを圧縮して添付する。その形式は
渡部委員が検討する。
以下のコードについては、それぞれ分担してまとめる。
DWUCK-4: 千葉委員
PEGASUS: 杉委員
CRECTJ5, NDES, REPSTOR: 中川氏に依頼。
その他、共鳴パラメータの部分を含めて、計算のフローチャートにてコードの抜
けが無いかをチェックし、渡部委員に連絡する:川合委員
共鳴パラメータの評価システムについては、川合委員がまとめる。
それぞれ、まとまった原稿の最終的なチェックを中川氏に依頼する。
本コードシステムの第1章は、中川氏と川合委員で相談して決める。
4.集中作業
上記の合意に従って集中作業を行った。
松延委員:REPSTORファイルのデータの再チェックと修正(I-129,Rb-85)。
川合委員:共鳴パラメータ評価コードの資料収集(XTOREP, ETOREP, REPRENUM,
REPTOINP, JCONV, PASSIGN, RESINT, ASREP)
REPSTORファイルのリスト取り直し(JENDL-3.1をマスク)
瑞慶覧委員:Pm-148のREPSTORファイル作成
Sm-144の完全化(JENDL-2のデータを入れた)
渡部委員:積分テストの結果のディスケットへの取り込みと作図準備。
コードシステムのマニュアル作成作業。また、JOBSETTERの出力量の
説明としてCASTHYコードのマニュアルから転載することについては
著者の深堀氏の了解が得られたとの報告があった。
以上
Masayoshi Kawai
Nuclear Engineering Laboratory, Toshiba
TEL: +81-(0)44-288-8150
FAX: +81-(0)44-270-1806
V-mail: 000094060897'
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