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       シグマ研究委員会・核データ専門部会
  PKAスペクトルワーキンググループ1995年度第1回会合議事録(案)

日 時: 平成8年6月7日(金) 13:30〜17:30
場 所:  住友原子力工業(株)会議室
出席者: 有賀、池田、杉、千葉、深掘(原研)、喜多尾(データ工学)、真木(日立)
、
(敬称略) 村田(NFD)、渡辺(九大)、川合(東芝)、
     
配布資料:前回議事録(平成8年2月8日)
     PKA-96-01 Comparison plots and review kit for FENDL-2 submission 
		     from JENDL Fusion File and JENDL-3.2 (深堀)
     PKA-96-02 20 MeV以下のエネルギー範囲における12Cデータの再評価に関す
		   るメモ(渡辺)
          PKA-96-03 担当核種(N14C,O16)の状況(村田)
     PKA-96-04 Status of PKA, KERMA and DPA Files of JENDL(深堀)
     PKA-96-05 AMST会議への発表予定論文(案)内容について(有賀)
     PKA-96-06 PKA/KERMAファイル化システムESPERANTの現状(��)(深堀)
	 PKA-96-07 (原子力学会秋の大会向け)PKA/KERMAファイル作成コード
           ESPERANTの作成(川合)

議 事:
1.前回議事録(平成8年2月8日)の確認
  C-12のデータ評価に関係して、JENDL-3.2のデータの問題点や修正内容は、JENDL
 編集グループなどのレビューを受けた後、核データニュースのTechnical Sessionで掲
載
 したいので、投稿するよう核データニュース編集委員の喜多尾委員よりコメントがあっ
た。
2.FENDL-2 PKAファイルのレビューキット
   深堀委員から配布資料PKA-96-01に基づいて、 FENDL-2 のPKAファイルのレビューキ
ッ
 トが紹介された。これは、JENDL Fusion FileとJENDL-3.2 の中からFENDL-2用のデータ
と
 して推薦したBe-9, C-12, N-14, O-16, Al-27, Si, V-51, Zr, Nb-93, Mo, W のDDX、
し
  きい反応断面積の実験値と他の評価値との比較図、さらにPKAスペクトルの図である。
  JENDL Fusion File が他の評価値に比べ実験値を良く再現していることが示されている
。
  なお,PKAスペクトルは、ESPERANTでのデータ処理上、結果がエネルギー区間で平均値と
  してヒストグラムで与えているため、エネルギー区間の粗いところで多少違和感を与え
  るとの意見があった。同様、Gdアイソトープの(n,2n)断面積についてJENDL-3.2と実験
値
  との比較図が示された。
   千葉委員からは、レビューキット作成の経緯が説明された。対象となったのは、新評
  価値がFENDL-1のデータに比べて著しい改良のあったと思われるもので、JENDLについて
  は295頁の報告書を作成し、IAEAに提出した。6月の選択会議で審議される予定である
。
  なお、レビューキット作成仕様にはPKAスペクトルも含まれていたが、それを満たした
の
  は日本だけであった。

3.軽核データの評価
3.1 C-12の20 MeV以下のデータの再評価
  渡辺委員から、配布資料PKA-96-02により C-12の20 MeV以下のJENDL-3.2データの再
評
  価について報告があった。これは、JENDL-3.2のデータがKerma factorを過大評価する
こ
  とから問題を発していて、2+への非弾性散乱断面積と(n,n'3α)断面積の新しい実験デ
  ータを考慮して、弾性散乱断面積、Kerma factorについても整合性のある評価結果を得
  たものである。結果は、20−80 MeVのデータと含めて核データセンターに送付した。

3.2 N-14とO-16の高エネルギー核データ評価
  村田委員から、配布資料PKA-96-03によりN-14とO-16の高エネルギー核データ評価の
状
 況が報告された。EXIFONコードの改造として、直接過程の追加と(d,t,He-3,α)クラス
 タ放出過程の組込みであり、O-16についての試計算の結果が示された。基のEXIFONに比
 べて放出陽子スペクトルが測定値を良く再現すること、α粒子スペクトルもよい結果の
 得られる見込みがある。また、ChadwickらによるO-16とN-14の核データの評価も示され
 た。これに対して、渡辺委員から彼らの評価は、全てが理論計算に基づくものでなく、
 手入力での調整もあり、直接過程のDWBA計算の結果などは実験値による規格化が必要と
 考えられるとの指摘があった。

3.3 Be-9, Liの評価
  柴田委員からは、Liの評価については、原子力学会の春の大会で報告したこと、現在
 SCINFULコードでの同様な手法によってBe-9の評価を勧めている旨の報告があった。

4.第9回ASTM会議(1996年9月2-6日プラハ)発表論文について
4.1 Status of PKA, KERMA and DPA Files of JENDL
    深堀委員から、配布資料PKA-96-04により、JENDLでのPKA/KERMAファイルの作成状況
 とESPERANTコードの開発の概要について発表する旨の報告があった。内容は、すでに
 英文原稿としてまとめられており、各委員が目を通してコメントすることにした。
 会議の席上では、ESPERANTの検証としてKERMA FactorとDPA断面積についての結果も示
 すようにコメントがあった。口頭発表としてエントリーされており、会議での発表は
 現在、出席が確実な池田委員に発表を依頼することにした。

4.2 Damage Energy Cross Section of Charged Particles from Light Nuclides
    Irradiated with High Energy Neutrons
    有賀委員から、配布資料PKA-96-05により、高エネルギー中性子照射下での軽核から
 の2次荷電粒子による損傷エネルギー断面積についてのポスター発表の概要が報告さ
 れた。計算は、C-12を例にE-DEP-1コードによるもので、粒子別に定量的な評価結果が
 示されている。なお、有賀委員から、発表をPNCの島川氏に依頼したいとの申し入れが
 あり、了承された。

5.今後の作業検討
  深堀委員から配布資料PKA-96-06により、中重核のPKA/KERMAファイル作成システム
 ESPERANTの現状とORNL-RSICから入手したPKA, KERMA factor, DPA断面積ライブラリー
について報告された。すなわち、システムの整備と信頼性検証は終了したので、今後、
JENDL Fusion Fileおよび高エネルギー核データファイルからのPKA/KERMAファイル作
成に利用して行く。また、ORNL-RSICから入手したデータ(MACKLIB, RECOIL, UKCTRI-
81, LAHIMACK, KERMAL, VITAMIN-J/KERMA)は、ESPERANTで得た結果のレビューに利用
する。
  それに対して、ASTMでの標準データ(E722)に半導体関係のデータがあるとの指摘が
山野委員からあった。
 また、現在のESPERANTでは、入射エネルギー点数が限定されているので、計算結果
からより精細な入射エネルギー点に対するKERMA factorとDPA断面積ファイルを作成
する方法の確立と精度確認が必要との指摘があった。
 データハンドブックについては、特別の要求が出ていない現在、無理に作る必要が
無く、むしろファイル作成に傾注すべきであるとの意見に従い、作業計画から落とし
た。

 以上の議論より、継続分を含め以下の作業分担を承認した。(敬称略)
  (1) 軽い核の核データ評価: 柴田、千葉、深堀、村田、渡辺
  (2) 中重核のPKA/KERMAファイル作成:川合、深堀 
    なお、任意の入射エネルギーのデータファイル作成法も含む
  (3) レビュー作業:杉   (ORNL-RSICからの入手ファイル)
           真木(VITAMIN-J,JENDL-1とJENDL-3.2のKERMA file, KAOS-lib)
                   山野 (ASTM: E722)
  (4) 実験データの収集とレビュー: 池田
  (5) 軽い核でのE-DEP-1とLindhar modelの複合計算法確立: 有賀
  (6) 混合物質のDPA断面積計算法検討(SPECOMPの調査):  山野
なお、分担作業終了者においては、速やかに結果を作業報告にまとめることで合意
した。
  
6.その他
6.1 原子力学会秋の大会(仙台)への発表について
 川合委員から配布資料PKA-96-07により、今年度の原子力学会秋の大会にて
ESPERANTシステムの開発についての発表の提案があり、了承された。なお、資料中
のコード名に開発のバージョンを示す番号がついているが、外部公表は初めてであ
り、それを取ることになった。同様、有賀委員からも高エネルギー中性子照射下で
の軽核からの2次荷電粒子による損傷エネルギー断面積に関する発表を行う旨の
提案があり、了承された。

6.2 次回会合
 日時:9月17日(火)13:30-17:30 
 場所:原研本部
 議題:第9回ASTM会議報告(池田)
    SPECOMPコードについて(山野)
    その他
  
                               以上

    Masayoshi Kawai
    Nuclear Engineering Laboratory, Toshiba
    TEL: +81-(0)44-288-8150
    FAX: +81-(0)44-270-1806
    V-mail: 000094060897' 

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