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10月9日(水)に開催した放射化断面積ワーキンググループ会合の議事録(案)をお送りし
ます。
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Yutaka Nakajima(中島 豊)
Research Organization for Information Science and Technology
Tel.  :+81-292-82-5017
Fax.  :+81-292-82-0625
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シグマ研究委員会8年度第2回放射化断面積WG会合議事録(案)

日 時: 1996年10月9日(水) 13:30〜17:30
場 所: 川崎重工805号応接室
出席者: 浅見哲夫、八谷雅典(以上データ工学)、渡部隆(川重)、
	真木紘一(日立),矢野真理(三菱重工)、山室信弘(元東工大)、
	吉田 正(武蔵工大)、池田裕二郎(原研)、中島 豊(RIST)


配布資料
  1. Output format of EAF
    2.  ENDF-6 FORMAT: FILE 10, CROSS SECTIONS FOR PRODUCTION OF 	
RADIOACTIVE NUCLIDES
  3. レーポート用資料(渡部)
  4.  レポート原稿作成試案(浅見)
  5.  Activation Cross-Section関連の資料について (山室)
  6.  Systematics and evaluation of (n,2n) and (n,3n) reactions 	
(INDC(CCP)-398)
    7.  Ca-45及び Ni-59の中性子入射反応断面積の比較図(池田)

議事

1. 前回議事録確認
  前回会合(平成8年度第1回会合(1996.6.6))及びサブグループ会合(1996.10.4)
の議事録を確認した。

2.ファイルのFORMATについて
 最近IAEAから送られてきた資料(配布資料 -1及び- 2)に基づき中島氏が断面積ファイ
ルの2つのFORMATS(ENDF-6及びEAF(FENDL) FORMATS)について説明した。

3.EGNASHについて
  EGNASHの使用方法について次の通り確認した。
(1)入力でICAPT=0とすると捕獲γ線のスペクトルが得られないだけで、他の反応のγ線
のカスケード計算は行う。
(2)山室氏が作成したファイルの離散レベルのデータはアイソマー準位の遷移確率が0に
なっているので、アイソマーのある反応の全反応断面積はFile 12に出力された基底状態と
アイソマー準位への断面積の和として求めなければならない。(入力でアイソマーを求める
ことを要求しない場合は基底状態への断面積しかFile 12には出力しない。File 44への出力
は不明)

4.レポート原稿について
  渡部氏が10月4日のサブワーキンググループの合意事項に基づいてレポートに入れる
図(8反応)の案を提案した。(配布資料3)Fe-57(N,P)よりもFe-54かfE-56の反応のほう
が良いのではないかとのコメントがあり、渡部氏が検討することになった。浅見氏がNi-58, 
Nb-93, In-115, Ba-134, Eu-151, Tm-169, Ta-181, Pb-208の各々の複数の反応について図
を入れることを提案した。Tm-169はあまり重要ではないのではないかとのコメントがあり除
くことにした。
  レポート原稿作成のタイムスケジュールを次の通り決定した。原稿のドラフトは12月
末までに中島氏に送り、1月中旬に整理した案をワーキンググループ全員に送付する。2月
上旬の次回会合で最終決定し、4月早々に投稿する。
  また新しい実験データをプロットするためNEA Data BankからEXFORを取り寄せることに
した。

5.最近のActivation Cross-Sectionsの評価について
  山室氏が最近行った上記評価結果について次の通り報告した。Ni-58, -60, Mo-92, 
Mo-95, -98, -100の中性子入射反応の20〜40MeVまでの断面積評価を行った。評価値は最近
の実験値を再現するようになった反面原研FNSの実験値とは若干ずれてきている。他の核の
30 MeV又は40MeVまでの計算を進めている。

6.不安定核の評価について
   池田氏が不安定核(Ca-45, Ni-59)の断面積の評価値の比較図について配布資料9によ
り次の通り報告した。比較したのは中島氏の評価値とFENDL-1,ADL-3である。捕獲断面積除
いて、factorの違いがある。捕獲断面積はオーダーの違いがある。Ni-59(nα)の中島氏の評
価値は形が悪い。これに対してEGANSHの捕獲断面積は問題があり、CASTHYで評価するのがよ
いとのコメントがあった。
  中島氏が上記反応の評価方法について次の通り報告した。計算はEGNASH-3を用いて行っ
た。ポテンシャルは全て内蔵のものを用いた。準位密度パラメータはMengoni and Nakajima
の系統式によって求めた値を使った。この値はEGNASHの内蔵の系統式による値より20〜30%
小さい。評価結果については何も検討していない。Ni及びCaの安定核の断面積の系統性を見
ることが必要かもしれない。

5. 次回会合
  次回会合は2月5日(水)に開催する。


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