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シグマ委員会共分散評価ワーキンググループ議事録(案)
日 時:平成8年11月20日(水) 13:30-17:00
場 所:原研東海 研究2棟221号室
出席者:石川 眞(動燃)、河野 俊彦(九大)、中島 豊(RIST)、松延 広幸
(データ工)、村田 徹(NFD)、小迫 和明(住友工)、長谷川 明、
杉本 昌義、OH Soo-Youl、柴田 恵一(原研)
配付資料
COV96-9 Covariance estimation for structural materials Oh
COV96-10 共鳴領域の共分散評価 中島
COV96-11 共分散処理システムの整備(1) 小迫
COV96-12 C-12、Fe、Pu-239共分散評価の現状 柴田
COV96-13 Na-23の断面積評価方法と共分散評価 中島
COV96-14 TiのJENDL Dosimetry File用共分散評価の進捗状況 小田野
COV96-15 Pu-240核データ評価法と共分散評価の現状 村田
COV96-16 O-16核データ評価法と共分散評価の現状 村田
COV96-17 トリエステ国際会議アブストラクト 柴田
議事
1. 構造材核種の共分散評価
Oh氏より配付資料COV96-9に基づいて構造材核種の共分散評価の現状の報告が
あった。評価にはGMA及びKALMANが用いられた。KALMAN計算ではパラメー
タの初期誤差として5%を設定しているが、10%の方が良いという指摘を受けた。ま
た、直接過程による非弾性散乱断面積の相関は実質的に変形パラメータにより決ま
り、完全相関が適当であるとの意見があった。
2. 共鳴領域の共分散
中島委員よりFroehnerの共鳴パラメータの共分散評価の論文の紹介(配付資料
COV96-10)があった。一本の共鳴の中性子幅、捕獲幅間の相関は算出できるは、異
なる共鳴間の相関は考えていない。また、核分裂が入った場合の相関も不明である。
議論の結果、現時点では共鳴パラメータ間の相関を出すのは非常に難しいので、分
散のみを評価することにした。long rangeの相関が必要な場合はバックグラウンド
断面積(MF33)で考慮することにした。ユーザー側はパラメータ間の相関の影響を調
べることにした。
非分離共鳴に関しては、ASREPコードから誤差を出せるように努力する事になっ
た。
共鳴領域の共分散に関連して、河野委員がR行列によりパラメータの共分散算出
を検討中であるとの報告があった。
3. 共分散処理システムの整備
小迫委員より共分散処理システム(配付資料COV96-11)の説明があった。2年間
の計画で今年度は主にシステム設計を行う。
4. 共分散評価の進捗状況
C-12
前回より進捗無し。
O-16
弾性散乱角度分布の誤差を算出中である。
Na-23
全断面積、非弾性散乱断面積、(n,2n)反応断面積、捕獲反応断面積、(n,p)反応断面
積、(n,α)反応断面積の共分散評価を完了した。共鳴パラメータの誤差はBNL-325
より求める。
Ti
ドシメトリーファイルに必要な反応の評価は終了した。Ti-natの全断面積の共分
散評価をKALMANを用いて行った。
Fe
Oh氏の計算でかなりで進んだ。残るのは弾性散乱角度分布のみである。
U-233,235
評価方法を検討中である。U-235の共鳴パラメータについては核データセンター
で整備することにした。
Pu-239,240
進捗なし。
その他
角分布の誤差をKALMANで計算できるように河野委員が整備することになった。
5. トリエステ核データ国際会議への対応
WGの成果を発表すべく、アブストラクト(配付資料COV96-17)を会議事務局
に送付した旨の報告が柴田委員よりあった。
次回会合
平成9年2月12日(水) 原研東海
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