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シグマ研究委員会・核データ専門部会
PKAスペクトルワーキンググループ1995年度第2回会合議事録(案)
日 時: 平成8年9月17日(金) 13:30〜17:30
場 所: 原研本部第2会議室
出席者: 有賀、池田、千葉、深掘(原研)、喜多尾(データ工学)、杉(総合技術)、
(敬称略) 真木(日立)、村田(NFD)、川合(東芝)、
配布資料:前回議事録(平成8年6月7日)
PKA-96-08 第9回原子炉ドジメトリー国際シンポジウム報告(池田)
PKA-96-09 16O(n, d)15N 直接過程成分の解析(村田)
PKA-96-10 List of the PKA/KERMA File for Fusion Reactors (Processed
from JENDL Fusion File) (川合)
議 事:
1.前回議事録(平成8年6月7日)の確認
前回議事録の確認を行い、下記のように修正した。
第1議題3行目:Technical Session → Technical Comment欄
第3.2項5行目: 再現すること、・・・結果の → 再現した。・・・結果が
第3.3項3行目: 勧めている → 進めている
第4.2項6行目: PNC → 大洗研
第5議題25行目:Lindhar model → Lindhard model
2.第9回原子炉ドジメトリー国際シンポジウム報告
池田委員から配布資料PKA-96-08に基づいて、 平成8年9月2日から6日にチェコのプラ
ハで行われた第9回原子炉ドジメトリー国際シンポジウムの報告があった。
出席者は、130名で内日本からは21名あった。会議は、口頭発表、ポスター発表、ワー
クショップで構成されていた。口頭発表は下記の通りである。
Reactor Pressure Vessel Survellance and Plant Life Management(10件)
Benchmarks(6件)
Nuclear Data(5件)
Damage Correlation and Exposure Parameters(7件)
Characterization of Environments (Experiments and Calculations)(6件)
Dosimetery of Research Reactors and Irradiation Experiments(6件)
ポスター発表は、下記の通りである。
Techniques(53件)
Surveillance, Benchmarks and Nuclear Data(47件)
ワークショップは、Benchmark, Quality Assurance, Fusion, Adjustment Libraries
and Unceratainty, Mixed field dosimetry, Annealed vessels, LWR surveillance,
Radiation damage, Test and reseach reactorsのテーマで議論があった。
当WGからの発表(深堀他、池田委員報告)に対しては、ENEAのPescariniとECNの
Kopeckyから関心を寄せられた。ドジメトリーデータとして、最近ガンマ線に関心が
集まっており、JENDLに対してもガンマ線を含んでいるかとの質問があった。
次回(1999年)の開催地の候補として大阪が上がっている。
配布資料には関連論文6件のコピーが添付された。
The Role of Gammma Rays and Freely-Migrating Defect Production in Reactor
Pressure Vessel Embrittlement Mechanism, D.E. Alexander and L.E. Rehn
Uncertainty of Silicon 1 MeV Damage Function, M.B. Danjaji and P.J. Groffin
Calculations of Energy Partition for Neutron Induced Radiation Damage,
M.B. Danjaji et al.
Status of PKA, KERMA and DPA Files of JENDL, T. Fukahori, et al.
Experimental Evaluation of DPA Cross Section of Silicon by Making Use of
Four Neutron Fields with Different Energy Spectra, I. Kimura et al.
Damage Energy Cross Sections of Charged Particles from Light Nuclides
Irradiated with High Energy Neutrons, T. Aruga et al.
3.軽い核の核データ評価
3.1 O16
村田委員から配布資料PKA-96-09に基づいて、16O(n, d)15N 直接過程成分の解析結果
が報告された。計算にはDWUCK-4コードが用いられた。Subramanian等のDDXの実験値を
再現するための規格化因子の値が1.473から5.264とかなり高い。今後、角度分布のシス
テマティクスを定め、評価に入る。
3.2 C12
渡辺委員から評価データを入手したので、ファイル化する旨深堀委員から報告された
。
4.ESPERANTによる処理
川合委員からESPERANTコードを用いて、Fusion Fileに含まれる69核種全部のデータ
を処理してPKA/KERMAファイルを作成した旨の報告があった。なお、結果はエネルギー
分点37個の代表エネルギーでの平均断面積に対するものなので、KERMA因子とDPA断面積
は、今後CORRECT-Jコードを用いて平均断面積のもとになったPointwise断面積に対応す
るものに作り変える。
2段階反応のPKAについて、GNASHコードを用いた計算において第1段階の反応の寄与が
大きいことがECNの論文で示されていて、ESPERANTで採用している実効的単一粒子モデ
ルに問題が無いことが深堀委員から述べられた。
5.実験データの収集とレビュー(池田委員)
これまでに集めたデータを集約し、ESPERANTによる結果の検証に使えるかを検討する
。
6.軽い核と化合物のDPA断面積の計算(有賀委員)
軽い核のDPA断面積は、C-12に用いたE-DEP-1コードでの計算法を適用する。今後、そ
のためのデータベースを準備する。また、化合物については、SPECOMPコードが有効と
考えられるが、同コードについて山野委員が調査中であり、その結果を待つ。
7.1997年のTriesteでの核データ国際会議発表申し込み予定
JENDLによるPKA, KERMA, DPA断面積ファイル作成(川合他)
BeとCのデータ評価とファイル化(深堀他)
実験データの収集とJENDL等のデータの検証(池田)
軽い核の高エネルギー核データ評価(?)
8.次回会合
日時:12月18日(火)13:30-17:30
場所:原研本部
議題:第9回原子炉ドジメトリー国際シンポジウムの発表論文の紹介(未定)
SPECOMPコードについて(山野)
作業進捗状況の報告と問題点検討
その他
以上
Masayoshi Kawai
Nuclear Engineering Laboratory, Toshiba
TEL: +81-(0)44-288-8150
FAX: +81-(0)44-270-1806
V-mail: 000094060897'
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