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Shielding積分テストWG議事録(案)(Mar.19 1997)をご報告します。
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                      Shielding積分テストWG
                      1996年度 第2回会合 議事録(案)

日時  :1997年3月19日(水) 14:00〜18:00
場所  :住友原子力工業株式会社 会議室
出席者 :長谷川、今野(原研)、植木(船研)、松本(三井造船)、鈴木、佐々木(動燃)、
          竹村(川重)、山野(住友原子力) 以上8名〈敬称略・順不同〉

配布資料:
 SB-96- 6: Sodium Benchmark Test with JENDL-3.1/-3.2[山野委員]
 SB-96- 7: ORNL Sodium Benchmark Test with JENDL-3.2[植木委員]
 SB-96- 8: JASPER日米共同高速炉遮蔽実験及び実験解析[竹村委員]

議事  :
1.前回会合議事録(案)の確認がなされた。

2.積分テストに関する報告
a.山野委員より資料SB-96-6の説明がなされた。この資料は過去に実施したSodium
のベンチマ−ク結果をまとめたものであり、Broomstick解析結果より、全断面積は
JENDL-3.2は従来の評価より改善されている。但し、松本委員が前回会合で報告した
MCNP4Aの結果は若干計算値が高い傾向が示されている。この原因を線源強度の規格
化を含め松本委員がさらに検討することとした。また、Broomstick実験では試料の
厚さが60cm(約3mfp)程度であるため、全断面積の5〜10%程度の誤差検討が限界であ
ることが議論された。
b.植木委員より資料SB-96-7の説明がなされた。JENDL-3.2のSodiumデ−タ検討のた
め、MCNP4Aを用いてORNL実験の中性子スペクトルとボナボ−ル反応率を計算した。
測定値とJENDL-3.2の計算値の比較では、全体的に良い一致が確認されているが、
1MeV以上のエネルギ−スペクトルの統計精度を上げる必要性が議論された。ボナボ
−ルの反応率の結果は10ft厚の場合は比較的良い一致が得られるが、15ft厚では検
出器の直径が大きくなるにつれ、計算値は過小評価の傾向を示すことが述べられた。
c.竹村委員より資料SB-96-8の説明がなされた。JASPER実験解析における線源条件
およびモデルについての紹介がなされた。線源はTSFのTSR-II表面での角度束をANISN
で計算し、TSFSRCコ−ドを用いて二次元R-Z体系の面線源に変換して以後の計算を実
施している等が述べられた。

その後、JENDL-3.2のSodiumの積分テストに適したJASPER実験体系を検討し、径方向
透過実験I-A,V-A,V-E,V-G,VI-A,VI-F,IHX実験I-Bを選定した。その他の実験として、
ORNLが実施した、alternate shielding materials experimentが使えるかどうか鈴木
委員が文献等を調査することとした。本作業のため、TSFSRCコ−ド及び実験デ−タ、
参考文献、日本側解析用入力デ−タ等については、動燃担当者及び竹村委員から提供
して頂くこととした。また、線源条件については、モンテカルロ計算では角度代表値
ではなく、境界値も必要であることが議論され、この調査を山野委員が行うこととし
た。その後、本作業の分担を決め、会合に欠席の委員には山野委員から参加協力を打
診することとした。本作業において、提供されたデ−タは現在動燃が公開手続中であ
り、米国側もApplied Technologyであるため、別途資料番号を付した配布リストを作
成し、関係する解析担当者のみに送付し取扱いには注意することとした。

3.中高エネルギ−核デ−タ検討作業については担当委員の多くが欠席のため、次回
会合で議論することとした。また、長谷川委員よりJENDL-3.2問題点小委員会の活動
状況の概略が説明され、JENDL-3.2を3年間で改訂し、JENDL-3.3として2000年に公開
する計画であることが述べられた。

次回会合予定:未定
              日本原子力研究所 本部 会議室

次回予定議題:1)JENDL−3.2ベンチマ−ク作業
              2)中高エネルギ−作業
              3)その他

                                                                      以上
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