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崩壊熱評価WG 平成9年度第一回サブワーキンググループ会合議事録

開催日時:平成9年4月28日(金)  13:30ー18:00(原研東海第22
2室)

出席者:  親松和浩(名大)、片倉純一(原研)、日向野直美(動燃)、吉田正(武
蔵工大)
        Francois Storrer(招待:CEA−動燃)  

配布資料:a.日米欧データライブラリーを用いた崩壊熱計算の一致度について(親
松委員)
               b.核分裂生成物からの崩壊熱及び遅発中性子放出量の新しい推定
法(親松委員)
             c.弥生炉における崩壊熱測定実験関連設備の説明(日向野委員)

1。日本の崩壊熱研究の現状
 吉田委員より、故田坂教授の先駆的な研究から始まって、東大秋山氏の測定、崩壊
熱評価ワーキンググループの設立を経て、JNDCFP崩壊データライブラリー完成
にいたる経緯、および現在のワーキンググループの活動状況の説明が行われた。

2。フランスを中心とした欧州の崩壊熱研究の現状
 仏CEA(Cadarache)から動燃に滞在中のFrancois Storrer博士より、フランス
を中心とした欧州の崩壊熱研究の現状説明が行われた。核分裂収率データについては
、JEF1ではUKFY1が、JEF2ではUKFY2が採用されたのち、当面大幅
な改訂の計画はない。しかし、必要な改良は今後とも継続的に行ってゆくとのことで
あった。また、核分裂で放出される総エネルギーの評価がほぼ完了し、近々結果が報
告される。フランスでは、機関や炉型ごとにばらばらであった崩壊熱関連のコードシ
ステムの統合化も、現在、模索されている。

3。動燃における測定の進捗
 資料c.に基づき、日向野委員より動燃における崩壊熱測定の進捗が報告された。
現在、測定位置の遮蔽箱の据えつけを終了し、気送管のテストに入った。5月中旬に
予定されている第一回の実験では、ダミーサンプルとUの照射を行う。
 

4。今後の研究協力について
 上記1。および2。の情報交換の結果、日仏の研究協力は大いにみのりあるものと
なるという点で合意し、協力を更に具体化することとした。そのために、Storrer氏
帰国前に再度同氏を招いてサブワーキンググループ会合を行い、今後の情報交換と研
究協力のための詰めを行うこととした。まずは、300秒から3000秒のγ線成分
の過小評価の原因核種の絞り込む。

 次回予定:平成9年6月25日(水)ないし28日(金)東京地区にてサブワーキ
ンググループ会合を開催。
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Tadashi Yoshida
Dept. of Physics,  Faculty of Engineering
Musashi Institute of Technology
1-28-1 Tamazutsumi, Setagaya-ku
Tokyo 158, Japan
Tel: +81-3-5707-1168
Fax: +81-3-5707-1168
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