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1     日時

2     場所
     日本原子力研究所本部第 5 会議室

     18 名 (順不同 敬称略)

内 (動燃; オブザ一バ一), 片倉 (原研),林 (日立エンジ), 黒澤 (原研), 松
村 (電中研), 笹原 (電中研; オブザ一バ一), 田原 (三菱重工),鈴木 (原研),


4     配布資料
9-1-2   PWR 及び BWR 用 ORIGEN2 核分裂収率デ一タについて
9-1-4   高速炉用 ORIGEN2 新ライブラリ一の縮約スペクトルの違いによる影響
        及び高速炉用 ORIGEN2 崩壊及び核分裂収率デ一タ新ライブラリ一とオリジナ
        ルライブラリ一の比較

5     議事内容



5.1    議事録確認

     資料番号 9-1-1 により前回の議事録の確認が行なわれ、そのまま承認された。


5.2    PWR 及び BWR 用 ORIGEN2 核分裂収率デ一タについて (片倉委員)

     資料番号 9-1-2 により PWR と BWR 用の ORIGEN2 核分裂収率デ一タの
ないとの意見があっため、その閾値をいくらか動かしてみて検討した結果であ
た。その中で、その閾値を変化させた時の各群における核分裂の割合を調べた。
その結果、変化させたエネルギ群の範囲では、 1.855 eV を基準にすると 5 %
程度となり、あまり大きくない事が示された。そして、この事が崩壊熱計算に
どのように影響をするのかは、次回の報告になるとの事である。

     これに対して、 1.855 eV を閾値として考えているがその根拠はという
質問があったが、「須山委員の計算で、 thermal cut off をそのエネルギに
過程で、 thermal cut off の値が 0.6 eV 程度から 1.8 eV 程度になった」



バ一によって報告された TG- BLA 集合体モデルと TGBLA 単ピンモデルの間の
差と同程度の 差が、 SWAT 集合体モデルと SWAT 単一ピンセルモデル間に存
在する事が示された。これによって、これまで問題となっていた TGBLA 集合
体モデルと SWAT 単ピンモデルの間の差は、 SWAT(SRAC95)と TGBLA のコ一ド
した例が示され、 Xe や Sm のような FP の反応度効果について、調査検討を
行う事となった。最後に、報告書目次の原案が示された。

     これに対して、ボイド率が 70 % の時に集合体モデルと単ピンモデルで
ピンモデル化の「アラ」が見えてしまうとの事であった。さらに、単ピンモデ
ルにおいては、時間ステップが、集合体モデルに対して粗いという指摘があっ
たが、 Gd が入っていないので、特に問題はないという回答があった。

     集合体モデルと単ピンモデルで固有値の差が大きいのではという指摘が
あったが、 40 GWd/t で 1.5 % 程度であるとの回答があった。

     また、内容がかたまって来たので核デ一タ研究会へ報告してはどうかと
表を行う事となった。


5.4 高速炉用 ORIGEN2 新ライブラリ一の縮約スペクトルの違いによる影響及
    び高速炉 用 ORIGEN2 崩壊及び核分裂収率デ一タ新ライブラリ一とオリジナル

スペクトルの影響が調べられた。
     縮約スペクトルとしては、 60 万 KW 級炉心、 JOYO-MK-I 炉心、 80 万 
KW 級炉心( Pu バ一ナ一) の 3 スペクトルである。
     60 万 KW 級炉心スペクトルと JOYO 炉心スペクトルの差は、 U で 15 % 
程度、 Pu- 239 で 250 % 、 Pu-240 で 220 % 、 Pu-242 が 150 % の差、 
MA で 20 から 75 % 程度の差があった。 60 万 KW 級炉心スペクトルと 80 
万 KW 級炉心スペクトルの差を見ると、Pu-239 で、 64 % もの差が見られた。
よって、縮約スペクトルが大きな影響を持っている事が示された。

崩壊及び核分裂収率ライブラリの効果に関しては、 崩壊熱計算に対する影響
は小さい事が示された。
考察が加えられた。

しかない」、という意見が出された。


5.5    MOX 用ライブラリ

     さしあたり、 cycle はしないので、 one-through のみ考えればよいの
ではという提案があった。そして、 PWR、 BWR 共に、単ピンモデルを使用す
る事になったが、 PWR に関しては単ピンと集合体の差を一度は押えておきた
いとの事であった。
     そして、 PWR につては Pu 冨化度 3 種類 ( もっとも高いもの 、典型
る事のなった。また BWR については Pu 冨化度 3 種類 、 Void 率 3 種類の
モデルに関して、東芝でモデルの提案をする事になった。


5.6    今後の活動

バ一が行い、須山委員が取りまとめをして、 12 月初めをめどにまとめること
が確認された。

     運営委員会から、心機一転新しい事を初めてはどうかという意見が出さ
どうかとの提案がなされた。
して、それをどのように使用するのか示して欲しい、新しいライブラリが実測
値とどの程度合っているのかという指標が欲しいという提案があった。そして、
結局、次回の運営委員会において今回の WG で出た話しを提案してみることと
なった。

     尚、次回会合は、 12 月 5 日と決った。

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