previous
山野@住友原子力です。本年もよろしくお願い申し上げます。
1997年12月12日のJHEFIE Task Force会合の議事録(案)をご報告します。
シグマ研究委員会
第2回会合議事録(案)
場 所 : 原研本部 第5会議室
沼尻(KEK)、林(日立エンジニアリング)、義澤(三菱総研)、
(13名、敬称略、順不同)
配布資料:
JHEFIE-12 EXFORに含まれる陽子入射実験データ(河野)
JHEFIE-13 Results of EXFOR Retrieval for C-12,O-16(n,x),(p,x)(山野)
JHEFIE-15 ベンチマーク実験の調査・収集作業について(中島)
議 事 :
1.前回会合(10/2)議事録確認
その他は原案通り承認された。
2.各作業グループの進捗状況報告
が報告された。核データを評価する手法の検証にはDDXデータが適している。また、
EXFOR等には未登録の最新データ(private communication data)の流通手段の確立が
必要である。NESTOR2のupdateがないが、EXFORのミラーサイトになることで代替する。
調査のみならず、評価に必要な測定データをWRENDAに要求することも必要である。
・渡辺、河野両委員より、JHEFIE-12を用いて陽子入射反応における微分データの調査
結果が報告された。陽子入射の場合はデータが多いにも拘わらず、核データ評価の様
な工学的に役立つものを検索するのが難しい。そのため、河野委員はEXFORに登録され
ている鉄の微分データを調査分類した。
調査結果をC-12(n,x),(n,p)及びO-16(n,x),(n,p)について報告した。EXFORにはエネル
一覧表にしておくと便利であること、他にAl,Si,W,Pbを調査中であることが報告された。
調査対象核種として、C-12,N-14,O-16,Al-27,Si-28,Fe-56,Ni-58,Zr-90,W-184,Pb-208,
以上、陽子入射の場合、しきい値以上とし上限は2GeVとする。但し作業量が多くなけ
ればそれ以上のエネルギー領域も調査対象とする。また、ドシメトリー、検出器反応に
ついて別途追加する。本Task Forceの検討作業は調査そのものが目的ではなく、効率良
・中島委員より、JHEFIE-15を用いて、ベンチマーク実験調査の進捗状況が報告された。
核データ評価を目的としたベンチマークとしてはTTY、放射化データが重要である。
透過実験は輸送計算手法を含めた確認に用いるため、good geometryでスペクトル測定
れた。技術的動向調査は炉物理委員会の中間報告でほぼ完了している。利用調査を引続
道具であるターゲットコードの現状が報告され、他の効率良い手法の開発を含めた検討
するとの報告がなされた。前回と今回の会合報告より、検討に必要な情報はおおむね集
可能である。
めることとした。各担当委員はそれまでに調査検討を完了し、コメント等が必要であれ
ば電子会議室にuploadして意見を求めることとした。
され、非公開データの発表には注意すること、評価側の現状報告を追加すべきであると
のコメントがあった。これらの意見を取り入れて、次回の運営委員会に提案することが
承認された。
4.その他
(*は取り纒め委員)
・ 各グループの調査結果報告
山野、深堀
・ ベンチマーク実験の調査・収集結果
中島*、林、田中、今野、深堀
・ レビュー手法の検討・調査結果
山野*、義澤、沼尻、深堀
・ 海外の動向調査結果
・ 答申案の検討作業
・ その他
以上
=======================================================