previous

遅発中性子ワーキンググループ第一回会合議事録

開催日時:平成10年5月15日(金) 13:30ー17:00(原研本部第二
会議室)

出席者:  大澤孝明(近畿大),岡嶋成晃(原研),親松和浩(名大),片倉純一
(原研),瑞慶覧篤(日立),中島健(原研),山根剛(原研),吉田正(武蔵工
大),Antonio DユAngelo(ENEA,ゲスト)

1。NEA/NSC評価国際協力(WPEC)遅発中性子サブグループの活動
 今回,下記会合に参加のため来日したWPEC/SG6のcoordinatorである
Antonio DユAngelo氏から報告があった。SG6では主要3核種の遅発中性子発生量
の推奨値は出すが,時定数グループ数やその構造(6〜8群が提案されている)に
ついてはSGとしてこうあるべきだとの見解は出さないとの発言があった。

2。 FCA実効遅発中性子ベンチマーク実験の成果とPost Experiment Meeting
 5月12〜14日の3日間に東海で行われたFCA遅発中性子ベンチマーク実験
の成果をまとめる標記会合の概要が岡嶋委員から報告された。実験結果は今のとこ
ろまだtentativeであるが,近々最終結果としてfinalizeする。

3。審議事項
JENDL-3.3のための評価について以下の項目を確認した。

1)評価は主要三核種(U-235,U-238,Pu-239)を対象とし,JENDL-3.2のデータを
用いてFCA,TCA,VHTRCの実効ベータ値を算出し測定と比較する。これ
により,遅発中性子発生量の妥当性を検証し,必要ならその値を修正のうえ提案す
る。 JENDL-3.2の値がほぼ妥当と判断されればJENDL-3.2の値をそのまま推薦するこ
ともあり得る。

2)上記1)から得られる知見は,遅発中性子発生量の妥当性に限定されるので,
 各遅発中性子グループの時定数や各群への配分の妥当性を,ロッドドロップやペリ
オド実験のデータ解析を併せて行うことで検証する。但し,群数を従来の6群から
変更することはしない。

3)上記1)だけでは高速炉系でのU-235やPu-239の遅発中性子発生量がFCA実
験だけから決まってしまう心配があるので,これを補う海外実験を探し,ベンチマ
ー
クにくわえる。


次回:未定。e-mailを通じ状況を見て設定する。


******************************************
Tadashi Yoshida
Dept. of Physics,  Faculty of Engineering
Musashi Institute of Technology
1-28-1 Tamazutsumi, Setagaya-ku
Tokyo 158-8557, Japan
Tel: +81-3-5707-1168 
Fax: +81-3-5707-1168
******************************************