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        シグマ委員会共分散評価ワーキンググループ議事録(案)

日 時:平成10年11月9日(月) 13:30-17:30
場 所:原研本部 第2会議室
出席者:石川 眞、横山 賢治(サイクル機構)、中島 豊(RIST)、河野 俊彦(九
大)、松延 広幸(データ工)、村田 徹(アイテル)、小迫 和明(住
友工)、長谷川 明、杉本 昌義、岩本 修、柴田 恵一(原研)

配付資料
COV98-15	Reich-Moore型共鳴パラメータの共分散(1)	河野
COV98-16	核分裂中性子スペクトルの共分散(2)	    河野
COV98-17	U-235 α値の誤差	            松延
COV98-18	U-238捕獲及び核分裂断面積の誤差	        河野
COV98-19	Pu-239核分裂断面積の誤差の見直し	    柴田 
COV98-20	Pu-240の非分離共鳴パラメータの誤差評価	    村田
COV98-21	共分散処理システムの整備(5)	        小迫

前回議事録確認
前回議事録を下記修正の後確認した。
1頁下から4行目   説明がった。 =>   説明があった。

議事
1.  核分裂中性子スペクトルの共分散
配付資料COV98-16により河野委員がスペクトルのピーク値の誤差3%の根拠、
並びに作成した共分散を使ったスペクトルのadjustmentの結果について報告した。
得られたU-233、U-235、U-238、Pu-239の共分散を核データセンターでENDFフォ
ーマットに編集することにした。

2.  Reich-Moore型共鳴パラメータの共分散
河野委員より、配付資料COV98-15に基づきU-238に関して1 keV迄の共鳴パラ
メータの共分散について説明があった。s波共鳴26本について共分散を求めた。今
後、10keVまでパラメータの共分散を求める予定である。U-235、Pu-239について
同じ手法を用いて、パラメータの共分散を核データセンターで計算することとした。

3.  U-235捕獲断面積の共分散の見直し
松延委員から、配付資料COV98-17に基づき捕獲断面積の共分散見直しについて
説明があった。30 keV ? 300 keVの範囲でGMAで得られたカーブはJENDL-3.2か
ら系統的にずれており、この差をどうするかが議論となった。結果がJENDL-3.2を
再現するような実験値を選択して、再度フィッティングを行うことになった。
核分裂断面積の30 keV ? 100 keVの領域は松延委員が独自に評価した値のため、
この部分の共分散は新たに計算することになった。

4.  U-238捕獲断面積と核分裂断面積の共分散の見直し
配付資料COV98-18に基づき河野委員よりU-238捕獲・核分裂断面積誤差につい
て説明があった。150keV以上のスムーズパートは最小自乗フィットにより得られ
たものであり、特に問題はないと思える。非分離共鳴領域(1keV ? 150 keV)は誤
差が非常に小さく再考の余地がある。なお、非分離共鳴領域の見直しは中島委員が
行う。

5.  Pu-239核分裂断面積の誤差の見直し
配付資料COV98-19により柴田委員からPu-239核分裂断面積の評価値と測定値の
比較が示された。同時評価で得られた断面積及びその誤差はほぼ妥当であることが
判明した。但し、そのエネルギー相関が弱いために、18群にすると誤差が極端に小
さくなる。これは、同時評価で得られた共分散に共通している。そこで、同時評価
の手法が妥当であったかどうかを、中島、杉本、岩本委員が次回会合までに再検討
することになった。

6.  Pu-240非分離共鳴パラメータの誤差評価
配付資料COV98-20により村田委員からPu-240非分離共鳴パラメータの誤差評価
について説明があった。パラメータ間の相関は考慮されていない。議論の結果、
Kalman-Asrepを用いて再検討する事になった。

7.  共分散処理システムの整備
小迫委員より配付資料COV98-21に基づき処理システムの仕様及び作業の現状に
ついて報告があった。修正したデータをなるべく早急に小迫委員に送付することと
した。

8.  次年度計画
 年度当初は、今年度でWGをクローズする計画であったが、議論の結果、共分散
の見直し作業を来年度も引き続き行うことになった。


次回会合
	平成11年1月25日(月) 原研本部


Action List
1) 柴田:同時評価の手法を記述した資料を中島、杉本、岩本氏に送付。(早急)
2) 中島、杉本、岩本:同時評価手法の検討 (次回会合まで)
3) 河野:核分裂スペクトルの共分散を柴田に送付。
4) 柴田:核分裂スペクトルの共分散をENDFフォーマットに変換。
5) 河野:U-238共鳴パラメータの共分散の検討を10keVまで行う。Reich-Moore
     コードを柴田に送付。
6) 柴田:岩本:U-235、Pu-239の共鳴パラメータの共分散検討。
7) 村田:Pu-240非分離共鳴パラメータの共分散の検討。
8) 中島:U-235、U-238、Pu-239非分離共鳴パラメータの共分散の見直し。(次回
     会合まで)
9) 松延:U-233共分散の最終結果を柴田に送付。(次回会合まで)
10) 松延:U-235捕獲断面積、核分裂断面積共分散の再検討(次回会合まで)
11) 小迫:Reich-Moore型共鳴パラメータ、MF34、MF35の処理
12) 河野:U-238の捕獲・核分裂断面積に関し、評価値(誤差を含めて)と測定値
     の比較図作成。