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           中重核評価WG会合議事録(案) 日時:平成10年11月12日(木) 13:30-17:00 場所:富国生命ビル28階第5会議室 出席者:浅見 哲夫(データ工)、渡部 隆(川重)、井頭 政之(東工大)、 山室 信弘(東工大)、柴田 恵一(原研) 配付資料 MHN-98-11 Na−23核データの見直し             柴田 MHN-98-12 Cr、TiおよびW核データの再評価の進捗状況 浅見  MHN-98-13 V、Co-59の評価状況             渡部 MHN-98-14 Niの中性子断面積の再評価(4)       山室 議事 1. 議事録確認 山室委員の所属を東工大とした後、前回の議事録を確認した。 2. Na−23核データの見直し 配付資料MHN-98-11に基づき柴田委員からNa−23データの見直しについ て説明があった。新しい測定値としては、94年にGeelで測定された非弾性散 乱断面積(第1励起準位)がある。この測定値および理論計算により、非弾 性散乱断面積の再評価を行う。非弾性散乱断面積および全断面積の共鳴構造 の一致は注意する必要がある。 3. Cr、Ti、Wの進捗状況について 配付資料MHN-98-12に基づき浅見委員がCr、TiおよびWの再評価につい て説明を行った。Crの共鳴パラメータには、負の共鳴を考慮することにより、 1 keV付近の全断面積の谷を埋めることができる。 Tiの(n,2n)反応断面積ではEGNASHの計算を採用することにより、天然 元素データをよく再現できることがわかった。 Wでも(n,2n)反応断面積としてEGNASH4の計算値を採用する。 4. V、Co-59の中性子断面積について  配付資料MHN-98-13に基づき、渡部委員がV及びCo-59の進捗状況を説明 した。Vでは全断面積の10 keV以下にバックグラウンド断面積を設定する。 弾性散乱角度分布及び100 keV以上の捕獲断面積はCASHTY計算により評価 する。なお、東工大の共鳴捕獲のガンマ線スペクトルデータをファイル化す ることとした。 Co-59では共鳴パラメータを決定した。バックグラウンド断面積は設定し ないことにした。2200m/s値は微調整する必要がある。(n,2n)反応断面積は 池田氏の積分データをもとに見直す。 5. Niの中性子断面積について 山室委員より配付資料MHN-98-14に基づき、original及びmodified Walter− Gussポテンシャルを使ったNiの中性子断面積の比較の説明があった。また、 Ni−58(n,p)反応のアイソマー比に関する新しい測定値が紹介された。 6. Erの評価について  井頭委員より、評価の現状が報告された。理論計算による評価を現在実施 中である。Er-166, 167の捕獲断面積は東工大の測定値をもとに評価する。 次回会合 平成11年2月22日(月)原研本部で行う。