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各位殿
12月11日に開催された平成10年度第4回運営委員会の
議事録(案)です。
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シグマ委員会平成10年度第4回運営委員会議事録(案)
日時:1998年12月11日(金)13:30〜17:00
場所:霞山会館「うめ」
出席者:吉田(武蔵工大、主査)、井頭(東工大)、石川(サイクル機構)、
岡本(日大)、北沢(東工大)、瑞慶覧(日立)、山野(住原工)、
池田(原研)、中島(原研、中川委員長代理)、長谷川(原研)
幹事:中川(原研)、片倉(原研)
オブザーバー:喜多尾(データ工学)、佐々木(三菱)、更田(環境科学研)、
松延(データ工学)、深堀(原研)
配布資料
1.平成10年度第3回運営委員会議事録(案)
2.235U の共鳴パラメータの現状
2’.JENDL-3.2 臨界性過大評価の一例
3.日本原子力学会1999年春の年会
「核データ・炉物理合同特別会合」プログラム案
4.核データセンターの平成11年度委託・受託研究
5.High Priority Request List グループ(HPRLG)の設置について
6.核燃料サイクル専門部会の平成11年以降の体制について
7.シグマ委員会核種生成量評価 WG 平成10年度第1回会合議事録(案)
8.1998年核データ研究会報告
9.遅発中性子核データ専門家会合の開催について
10.2001年核データ国際会議日本開催について
11.1996年版核図表の日本原子力学会からの配布について
議事
。.議事録確認
1.前回議事録確認
以下の変更の後、確認された。
p 3 上 8 行目 Ignatiuk ニ Ignatyuk
p 3 下 12 行目 8月6日 ニ 8月3日
p 3 下 9 行目 進行 ニ 振興
2.宿題事項の確認
・235U の共鳴パラメータの現状
配布資料2に基づき、中川幹事より 235U の共鳴パラメータの現状について説明があった。
JENDL-3.2 の 2.25 keV 以下を Derrien の 1995 年の評価値で置き換えた積分テストでは、
幾らか改善されているが、まだ、依然として実効増倍率は大きめに出る。ENDF/B-VI.5 の
パラメータで置き換えたテストは現在進行中で、結果が出れば、次回報告する。また、
配付資料2’に基づき、瑞慶覧委員より JENDL-3.2 による臨界性過大評価の例が紹介された。
これは、KUCA で行われたもので、C/E が 1.011 〜 1.015 となっている。
「少なくとも 0.5 % 以内にならないといけない。今のままでは使われなくなる恐れがある」
との意見も出た。
・Update File について
原子力学会誌に JENDL の Update についてお知らせを出すことにしたと報告があった。
審議事項
。.日本原子力学会春の年会「核データ・炉物理合同特別会合」プログラム
配付資料3に基づき、中川幹事より、説明があった。
1.HTTR の臨界試験(原研 田中氏)
2.MOX 燃料解析のための核計算法の高度化(阪大 竹田氏)
3.ロシアにおける核分裂研究の現状(近大 大澤氏)
なお、座長は瑞慶覧氏(日立)の予定である。また、今回から一般発表と同様予稿集の原稿を
書くようになった。
このプログラム案に対し、HTTR や MOX の話は時期に適っているとの意見があり、
問題なく了承された。
「.核データセンターの平成11年度委託・受託研究
配付資料4に基づき、中川幹事より説明があった。
委託は、以下の通りである。
1.中性子・荷電粒子生成微分断面積の測定(「)(東北大)
2.Er 同位体の中性子捕獲断面積の測定(「)(東工大)
3.d-D 中性子による短寿命核生成断面積測定 (名大)
4.核データ共分散評価システムの開発(」) (九大)
5.即発中性子スペクトル計算モデルの精緻化 (近大)
6.核構造・崩壊データの調査(質量数 121 及び 123 の評価) (新潟大)
7.核構造・崩壊データの調査(新核図表のためのデータベース作成) (広国大)
8.核構造・崩壊データの調査(国内の文献調査) (理研)
また、受託は以下の通りである。
1.高速炉用共分散データの改良 (サイクル機構)
この説明に対し、「近大のスペクトル計算の結果を JENDL へ反映させることが出来るか」と
の質問があったが、「JENDL-3.2 の即発中性子スペクトルも計算値である。より良い計算結果が
得られれば、JENDL-3.3 で採用する。」との回答があった。なお、「委託に関し透明性を
高めるよう要請がある。委託を受けたければ申し出て欲しい。」と、長谷川委員より
コメントがあった。委託、受託とも上記の計画で承認された。
」.High Priority Request List 作成グループの設置について
配付資料5に基づき、深堀専門委員より、再検討の結果が報告された。
分野毎に委員を割り当てて考えた。大きなユーザーはカバーしている。小さな分野は必要に応じて
watch していく。
メンバーについて議論があり、測定に馬場氏(東北大)、医療用として喜多尾氏(データ工学)を
加えることとなった。なお、リクエスト情報の収集のため、メンバーを JNDC mail で流して
欲しいとの要望があった。また、Request List 入力要請のための web のホームページも作る
こととなった。
、.核燃料サイクル専門部会の平成11年度以降の体制について
配付資料6に基づき、吉田主査(核燃料サイクル専門部会長)より核燃料サイクル専門部会の
平成11年度からの体制について提案があった。核分裂生成物収率データ評価 WG を核データ
専門部会から核燃料サイクル専門部会に移行する。核燃料サイクル専門部会長を片倉幹事に
交替する。
この提案に対し、議論が行われ、WG の移行及び専門部会長の交替は了承された。
・.厚いターゲットに対する(α、n)反応データの必要性
配付資料7に基づき、片倉幹事が説明した。11月5日に開催された核種生成量評価 WG で
厚いサンプルのデータの必要性について議論し、WG では特に強い要望があるわけではなく、
厚いターゲットのデータ作成は辞退したいという荷電粒子 WG の方針に異存がないことが
確認された。
この結果、運営委員会でも荷電粒子 WG の方針を了承した。
報告事項
。.1998 年核データ研究会報告
配布資料8に基づき、吉田実行委員会委員長より報告があった。
平成10年11月19、20日に原研東海研で外国人14名を含む延べ172名の参加者を得て
開催された。発表は、口頭発表15件、ポスター発表36件の計51件である。
次回の委員長は、山野委員(住原工)にお願いすることとなった。
なお、韓国の Kim Guinyun(金貴年)氏は今後とも継続して、参加を希望していると
井頭委員より紹介された。また、Kim 氏は東工大と共同研究を予定しているとのことである。
「.遅発中性子核データ専門家会合
配布資料9に基づき、片倉幹事より説明があった。
βeff の国際ベンチマークテストや消滅処理等における遅発中性子データの必要性等から
国内の専門家による現状レビュー、課題の整理等のため会合を開催する。平成11年
1月28、29日に原研東海研で開催する予定である。
なお、今後、この種の会合については学会誌にアナウンスする等シグマ委員会の外に向けても
積極的に報告するように要請されている旨、長谷川委員より説明があり、対応することとなった。
」.2001 年核データ国際会議
配布資料9に基づき、長谷川委員より報告があった。
2001 年に日本で核データ国際会議を開催することが正式に決まった。2001 年の秋に
予定している。平成11年度から準備を始める予定なので協力をお願いしたい。
、.熱中性子散乱則データファイル編集作業について
中川幹事より、JENDL 熱中性子散乱則ファイル作成計画について報告があった。
過去に、散乱則データファイルを作成するための活動があり、GASKET で計算した結果を
ENDF/B フォーマットへ変換後、そのままとなっている。角谷氏、中原氏に依頼し、
作業を続ける予定である。18〜20物質を収納する予定である。
・.その他
・核図表の配布について
配布資料11に基づき、長谷川委員が報告した。
日本原子力学会より、新規加入者に配布している核図表(核データセンターで作成)を
増刷したい旨、申し出があり、現在原研の担当箇所と協議中である。
・計算科学技術活用型特定研究開発推進事業への応募結果について
山野委員より、上記事業へ応募したが、残念ながら採択されなかったと報告があった。
その他
。.確認事項
1)宿題事項の確認
・235U の共鳴パラメータの検討結果が出れば次回報告する。
・High Priority Request List 作成グループのメンバーを JNDC mail でアナウンスする。
また、要求入力用 web ページを作成する。
2)次回日程
平成11年3月5日(木)
なお、核データ専門部会の WG 活動報告をすることとし、オブザーバーとして WG のグループ
リーダーを入れる。