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シ グマ委員会共分散評価ワーキンググループ議事録(案)
日 時:平成11年1月25日(月) 13:30-17:00
場 所:原研本部 第3会議室
出席者:石川 眞、横山 賢治(サイクル機構)、中島 豊(RIST)、河野 俊彦(九
大)、松延 広幸(データ工)、村田 徹(アイテル)、山野 直樹、
小迫 和明(住原工)、長谷川 明、杉本 昌義、岩本 修、柴田 恵一
(原研)
配付資料
COV98-22 同時評価の系統誤差に関するコメント 杉本
COV98-23 Reich-Moore型共鳴パラメータの共分散(2) 河野
COV98-24 Reich-Moore型共鳴パラメータの共分散評価手順 河野
COV98-25 O-16、Pu-240の現状 村田
COV98-26 Crの共分散評価 柴田
COV98-27 U-235(n,f),(n,γ)の共分散 松延
COV98-28 U-238の捕獲断面積の誤差 中島
COV98-29 共分散処理システムの整備(6) 小迫
前回議事録確認
前回議事録を確認した。
議事
1. 同時評価手法の検討
同時評価で得られた共分散では、エネルギー間の相関が弱いため、群平均すると
誤差が極端に小さくなる。そこで、杉本委員が同時評価手法上の問題点がないかを
検討し、配付資料COV98-22で報告した。断面積を導出したときの核データとの相
関が必要かもしれないが、全体的に大きな手法の誤りは無いようである。
但し、今のままでは、U-235、238、Pu-239の核分裂断面積の誤差は小さすぎるの
で、同時評価とは別に個々の核分裂断面積の誤差解析をすることになった。その結
果を見てから、最終的に誤差データをどうするか決めることにした。
また、NJOYで、群の断面積誤差がどのように計算されているかを、小迫委員が
調べることになった。
2. Reich-Moore型共鳴パラメータの共分散
河野委員が配付資料COV98-23で、求めたU-238共鳴パラメータの誤差とMoxon
らの値との比較を示した。また、配付資料COV98-24により共鳴パラメータ共分散
の評価手順を示した。
3. O-16、Pu-240の現状
村田委員から、配付資料COV98-25に基づき共分散の現状について報告があった。
O-16に関しては、全て終了している。Pu-240については、-9.849 eVのパラメータ
の誤差を見積もる必要がある。非分離共鳴に関しては、Kalman-Asrepで計算した値
(JAERI-Research 98-045)が妥当かどうかを検討する。また、核分裂スペクトルの
共分散は河野委員がU-238に対して与えたものをそのまま用いることになった。
4. Crの共分散評価
配付資料COV98-26に基づき柴田委員よりCrの共分散評価について説明があっ
た。共鳴領域では、共鳴パラメータの共分散は与えず、断面積誤差を実験値より推
定した。なお、Kalman-Casthyで計算した捕獲断面積誤差が小さすぎるとの指摘が
あり、計算に誤りがないかチェックすることになった。
5. U-235の核分裂断面積、捕獲反応断面積の誤差の見直し
配付資料COV98-27により松延委員から核分裂断面積、捕獲断面積の誤差の見直
しの途中結果が報告された。核分裂断面積は、30 ? 300 keV、12 ? 20 MeVの領域で
同時評価と異なる評価値がJENDL-3.2には収納されている。
捕獲反応断面積については、JENDL-3.2を再現するような測定値の選択をした後、
GMAのフィッティングをおこなう。
6. U-238の捕獲断面積の誤差
配付資料COV98-28により中島委員からU-238の非分離共鳴領域での捕獲断面積
の誤差が示された。数パーセント程度の誤差がついており、NJOYで処理した結果
と食い違いを見せた。
7. 共分散処理システムの整備
小迫委員より配付資料COV98-29に、共鳴パラメータに対する断面積の感度係数
の計算手法による差が示された。新しい感度係数計算法では、非分離共鳴領域の断
面積誤差は十分妥当な値になり、上記6.の問題は解決した。
また、負の共鳴を処理したことにより、鉄の共鳴領域の断面積誤差が極端に大き
くなり、問題となった。鉄の評価担当である柴田委員が対処することになった。
8. その他
共分散の処理結果を検討するため、次回全体会合の前に関係者が東海で会合を持
つことになった。
次回会合
平成11年5月の連休明け 原研本部
4月の上旬に日程を調整する。
Action List
1) 柴田:核分裂スペクトルの共分散をENDFフォーマットに変換し、小迫氏に送
付。
2) 河野:U-238共鳴パラメータの共分散の検討を10keVまで行う。
3) 河野:U-235、Pu-239の共鳴パラメータの共分散検討。
4) 村田:Pu-240非分離共鳴パラメータの共分散の検討。
5) 松延:U-233共分散の最終結果を柴田に送付。(次回会合まで)
6) 松延:U-235捕獲断面積、核分裂断面積共分散の再検討(次回会合まで)
7) 小迫:MF35の処理
8) 小迫:群平均の誤差の計算法を調べる。
9) 河野:U-238の捕獲・核分裂断面積に関し、評価値(誤差を含めて)と測定値
の比較図作成。
10) 岩本:U-233共鳴パラメータの共分散をもとめる。(年度内)
11) 河野:U-238(n,f)断面積の誤差解析
12) 柴田:Pu-239(n,f)断面積の誤差解析
13) 柴田:Cr捕獲断面積の誤差計算をチェックする。
14) 柴田:核種ごとの共分散評価の現状リストを作成する。
15) 柴田:鉄の負の共鳴の誤差の問題を解決する。