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中重核評価WG会合議事録(案)
日時:平成11年2月22日(月) 13:30-17:00
場所:原研本部第2会議室
出席者:浅見 哲夫(データ工)、渡部 隆(川重)、井頭 政之(東工大)、
山室 信弘(東工大)、渡辺 幸信(九大)、柴田 恵一(原研)
配付資料
MHN-98-15 Na−23の非弾性散乱断面積 柴田
MHN-98-16 V、Co-59の評価状況 渡部
MHN-98-17 Ti、Cr、Wの中性子核データの再評価 浅見
MHN-98-18 Niの中性子断面積の再評価 山室
MHN-98-19 Nb再評価の進捗状況(4) 渡辺
MHN-98-20 Er-166, 167 井頭
MHN-98-21 中重核データの評価状況 柴田
議事
1. 議事録確認
前回の議事録を確認した。
2. Na−23核データの見直し
配付資料MHN-98-15に基づき柴田委員からNa−23の非弾性散乱断面積に
ついて説明があった。Geelの新しい測定値(第1励起準位)とJENDL-3.2の
全断面積の共鳴構造はほぼ一致する。JENDL-3.2とENDF/B-VIとの差を解明
するために理論計算を実施する予定である。出席者から、理論計算では14
MeVでのDDX及び他の反応断面積との比較もすべきであるとのコメントが
出された。
3. V、Co-59の評価について
配付資料MHN-98-16に基づき、渡部委員がV及びCo-59の進捗状況を説明
した。しきい反応断面積に関しては(n,2n)反応以外は山室委員のSINCROSの
計算値を採用する。非弾性散乱断面積は光学模型パラメータを見直して、再
計算する。
4. Cr、Ti、Wの進捗状況について
配付資料MHN-98-17に基づき浅見委員がCr、TiおよびWの再評価につい
て説明を行った。新たな問題点として、W-186の18.8 eVの捕獲幅が小さすぎ
ることが分かり、修正することにした。Crのしきい反応の新しい測定値とし
て、Geelのものがあるとのコメントがあった。
5. Niの中性子断面積について
山室委員より配付資料MHN-98-18に基づき、Niの中性子断面積の評価につ
いて説明があった。中性子スペクトルはJENDL-3.2と同様にMT=16,22,28,91
の様に格納する必要がある。
6. Nb-93の再評価について
渡辺委員より配布資料MHN-98-19に基づき、評価状況が報告された。Nb-93
の捕獲γ線のsemi-direct成分の計算がGNASHを用いて行われた。(n,γn)反応
の寄与が大きいことが分かった。
7. Erの評価について
井頭委員より、配布資料MHN-98-20評価の現状が報告された。理論計算に
よる評価を現在実施中である。Er-167の捕獲断面積は東工大で測定した。今
後、Er-166, 168, 170の捕獲断面積の測定を予定している。
8. その他
最終的な評価結果はENDF-6フォーマットで、9月末までに準備することに
なった。
次回会合
平成11年5月中旬原研本部で行う。