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中重核評価WG会合議事録(案) 日時:平成11年5月25日(火) 13:30-17:00 場所:原研本部第4会議室 出席者:浅見 哲夫(データ工)、渡部 隆(川重)、井頭 政之(東工大)、 山室 信弘(東工大)、渡辺 幸信(九大)、播磨 良子(CRC)、 柴田 恵一(原研) 配付資料 MHN-99-1 中重核評価WG平成10年度活動報告・11年度 活動計画 柴田 MHN-99-2 中重核評価タイムスケジュール 柴田 MHN-99-3 Ti、Cr、Wの中性子核データの再評価 浅見 MHN-99-4 V、Co-59の評価状況 渡部 MHN-99-5 Nb再評価の進捗状況(5) 渡辺 MHN-99-6 Er-166, 167 井頭 議事 1. 議事録確認 前回の議事録を確認した。 2. 今年度活動計画 運営委員会で行った昨年度活動報告・今年度活動計画(配布資料MHN-99- 1)を柴田委員が説明した。また、ベンチマークテストを考慮して、タイムス ケジュール(配布資料MHN-99-2)を設定した。 Na-23(柴田):年度末 Al-27(北沢,播磨):年度末 Si(北沢):年度末 Ti(浅見):9月末 V(渡部):9月末 Cr(浅見):9月末 Fe(柴田):年度末 Co(渡部):9月末 Ni(山室):年度末 Cu(柴田):5月末 Nb(渡辺):9月末 W(浅見):年度末 Ta-181(柴田):年度末 Er(井頭):年度末 以上のタイムスケジュールで、ファイル化を終えるよう努力をすることにな った。 3. Bi-209捕獲断面積 井頭委員より、ビスマス・鉛冷却炉の設計で重要なBi-209の捕獲断面積の 問題点が提起された。Bi-209の捕獲反応ではBi-210mを介して、Po-210(α emitter)が生成されため、その核データは重要である。JENDL-3.2に収納され ている共鳴パラメータでは、Macklinが測定した平均断面積(30 keV- 900 keV) を大きく下回る。近日中に、東工大での測定値が纏まるので、捕獲断面積の 再検討を柴田委員が行うことになった。 4. Cr、Tiの進捗状況について 配付資料MHN-99-3に基づき浅見委員がCrおよびTiの再評価について説明 を行った。新たな問題点として、Ti-0の弾性散乱角度分布が60度付近でおか しいことが判明した。但し、角度分布を再現できる光学模型パラメータにつ いては既に分かっているので、その計算を評価に採用する。Crのしきい反応 では、Cr-52(n,p)、Cr-53(n,p)については再検討の必要がある。 5. V、Co-59の評価について 配付資料MHN-99-4に基づき、渡部委員がV及びCo-59の進捗状況を説明 した。VではReich-Moore型の共鳴公式を使うことにより、100 keVまで backgroundなしの評価が可能となった。 6. Niの中性子断面積について 山室委員より、Niの評価進捗状況について説明があった。共鳴パラメータ の評価を今後行う。 7. Nb-93の再評価について 渡辺委員より配布資料MHN-99-5に基づき、評価状況が報告された。Nb-93 の捕獲γ線のsemi-direct成分をGNASHで計算する。処理コードGAMFILで、 (n,γn)反応がどの様に取り扱われているか、渡辺委員が調べることになった。 8. Erの評価について 井頭委員より、配布資料MHN-99-6に基づいて評価の現状が報告された。 Er-166, 167の理論計算を実施した。 次回会合 平成11年7月29日(木)原研本部で行う。 Action List(担当評価以外) 1. 柴田:Bi-209捕獲断面積の検討 2. 柴田:GAMFILソース、レポート、サンプルデータを山室、渡辺委員に送 付。 3. 柴田:JENDL Dosimetry File 99を関係者に送付。 4. 井頭:東工大で測定したγ線スペクトルの核種リストを作成。 5. 渡辺:GAMFILでの(n,γn)反応の取り扱いを調べる。