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九大の河野です.先月末に開かれました重核WGの議事録案をお送りします.



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               重核評価WG平成11年度第1回会合議事録(案)


  日時   : 平成11年5月27日(木) 13:30 -- 17:30 
  場所   : 原研本部, 第3会議室
  出席者 : 瑞慶覧 篤(日立), 中川 庸雄, 柴田 恵一, 岩本 修(原研),
           中島 豊(RIST), 松延 廣幸(データ工学), 村田 徹(アイテル),
           河野 俊彦(九大)

配布資料
      HN99-1     Pu-240 Boulandの共鳴パラメータ                  村田
      HN99-2     JENDL-3.3用同時評価                             河野

議事
前回議事録確認

前回(平成11年2月18日)の議事録を確認し,幾つかの語句の修正を行った.
      p.1 下9行 されらるが => されるが 
      p.1 下7行 されいるが => されているが 
      p.2 12行  JENDLの => JENDL-3で 

提出資料より

      村田委員より,Boulandらによる\atom{240}{Pu}の共鳴パラメータに関
      する問題について,その後の進捗状況が報告された(資料HN-99-1).論
      文に与えられている共鳴パラメータを用いた平均断面積計算値が論文に
      記載されているものと差がある点を,Boulandに直接連絡を取り確認を
      行ったが,その原因は依然不明である.また,ORNLよりSAMMYの出力を
      入手したが,そこに与えられている共鳴パラメータの数は,論文中の共
      鳴数よりも少ない.これらの原因が明らかになるまで,引続き検討を続
      けることとした.

      河野委員より,JENDL-3.3に向けた同時評価の再計算の結果が示された
      (資料HN-99-2).JENDL-3の同時評価に用いられた実験データに加えて,
      その後新たにEXFORにエントリされた実験データを追加し,さらに
      \atom{233}{U}の核分裂断面積の測定値も追加した.新しい計算では,
      スプラインのノード点の見直し等を行った結果,JENDL-3の時の結果よ
      りもデータフィッティングが向上し,$\chi^2$が小さくなった.
      \atom{233}{U}の結果については,スペクトル平均断面積の測定値との
      比較を行う.他の断面積についても,評価担当者が結果を持ち帰って検
      討することとした.

その他の議論
      \atom{235}{U}の熱領域の核分裂中性子スペクトルを,平均断面積と比
      較した結果についての議論があった.平均断面積を計算する際に,微分
      断面積としてJENDL-3.2を用いたが,Dosimetry Fileを用いた方が良い
      という意見が出されたため,これを用いて平均断面積を再計算する.

      分離共鳴領域の共分散を,共鳴パラメータの誤差として格納するのか,
      断面積平均値の誤差として格納するのかについて議論を行ったが,結論
      は出なかった.

次回会合
  平成11年8月27日(金) 13:30 -- 17:30  原研本部